Google 日本語入力のインストールや初期設定の方法については「 Mac に Google 日本語入力を導入して設定する手順 」に書いておきましたが、
複数の PC 間で Google 日本語入力の『 ユーザー辞書 』を共有し、同期させて使うには、ちょっとした工夫が必要です。
まぁ、結論から言ってしまえば、ユーザー辞書のデータが保存されているディレクトリを、Dropbox などのオンラインストレージを用いて共有するだけ なんですけどね。
Mac の場合、そのディレクトリとは、次の場所にある JapaneseInput
です。
% ls ~/Library/Application\ Support/Google
Chrome/ JapaneseInput/ RLZ/
厳密には「 ユーザー辞書のデータが保存されているディレクトリ 」というか、その他の Google 日本語入力に関するデータファイルも一緒に置かれているディレクトリのようですが、
これを、Dropbox に移動させ、元の場所にはシンボリックリンクを作成しておく ことで、ディレクトリの実体は移動されていても、構成としては何も変わっていないように見せかけます。
具体的には、以下のようなコマンドになるのではないでしょうか。
% mv ~/Library/Application\ Support/Google/JapaneseInput ~/Dropbox
% ls ~/Library/Application\ Support/Google
Chrome/ RLZ/
% ln -s ~/Dropbox/JapaneseInput ~/Library/Application\ Support/Google
% ls ~/Library/Application\ Support/Google
Chrome/ JapaneseInput@ RLZ/
これで、ユーザー辞書を共有する準備は完了です。
次に、Dropbox でディレクトリを共有済みの、別の Mac でも、同じようにシンボリックリンクを作成して、共有されているデータを使用するように変更しましょう。
% mv ~/Library/Application\ Support/Google/JapaneseInput ~/Library/Application\ Support/Google/JapaneseInput.bak
% ln -s ~/Dropbox/JapaneseInput ~/Library/Application\ Support/Google
% ls ~/Library/Application\ Support/Google
Chrome/ JapaneseInput@ JapaneseInput.bak/ RLZ/
こちらに元からあった JapaneseInput
ディレクトリは、別に削除しても良かったのですが、一応、名前を変えて残しておきました。
後で、もし Windows でも同じユーザー辞書を共有するようなことがあれば、また追記します。