概要
昨年、Meta Quest向けのMRアプリのテンプレートプロジェクトを作ってGitHubで公開しました。
記事
リポジトリ
時が経ち、Meta公式がMRアプリを作りやすくするためのSDKである、Meta MR Utility Kitを公開しました。
以下、MRUKと呼称します
これを使うとMRアプリでよく使う機能を簡単に実装することができます。
MRUKの登場により、これまでMR開発で使用していた一部の機能が非推奨となりました。
そこで今回、テンプレートプロジェクトをMRUKに対応しました。
(MetaのQuest向けSDKは更新が激しくて追うのが大変...)
このテンプレートを使用することで、MR開発初心者の方でもロケットスタートできることでしょう。
公開場所
GitHubで公開しています。
https://github.com/noritsune/quest3-mr-template
対象読者
- QuestでMRアプリを作りたい人
- 最新(2024年9月時点)のMRUKの使い方を知りたい人
使い方
上記GitHubリポジトリのREADME.mdを参照して下さい。
変更点
- シーンメッシュの生成をBuilding BlocksのRoomModelからMRUKのEffect Meshに変更
- エディタ上で実行した際はテスト用に用意されている部屋のデータがロードされて、動作確認をしやすくなりました
- ポイントライト用のオクルージョンシェーダーを追加
- 室内の照明に合わせてポイントライトを使う場合はEffectMeshにこのシェーダーを適用する
- Depth APIによる動的オクルージョンに対応
- ガーディアンを無効化
- MRアプリに限り、
AndroidManifest.xml
に以下の記述を追加することでガーディアンを無効化出来ます<uses-feature android:name="com.oculus.feature.BOUNDARYLESS_APP" android:required="true" />
- MRアプリに限り、
おわりに
MRUKには今回使用した機能以外にもたくさんの機能があります。
例えば、オブジェクトを出現させられそうな空きスペースを検索するなどです。
今後も追加されると思うので随時このテンプレートも対応させていきます。