はじめに
数ヶ月前に新しいメールアドレスを取得し、そのメールアドレスをメインにしました。頻繁に利用するサービスでは一通りメールアドレスの変更を行ったのですが、Let's Encrypt で最初に登録したメールアドレスを変更するのを忘れていました。
今回は Let's Encrypt に登録したメールアドレスを確認する方法と変更する方法について紹介します。
証明書の発行と更新
証明書の発行と更新の方法について知りたい方は、「Nginx+リバースプロキシ環境でWebサーバを停止させずに Let’s Encrypt (Certbot) のSSL証明書を自動更新する」をご覧ください。
TL;DR
# 確認
$ sudo cat /etc/letsencrypt/accounts/acme-v01.api.letsencrypt.org/directory/<hash>/regr.json
# 変更
$ sudo certbot register --update-registration --email <email>
<hash>
は以下のコマンドで確認できる。
$ sudo ls /etc/letsencrypt/accounts/acme-v01.api.letsencrypt.org/directory
<email>
は新しいメールアドレスを入力する。
確認方法
メールアドレスは、以下の JSON ファイルに記載されています。
/etc/letsencrypt/accounts/acme-v01.api.letsencrypt.org/directory/<hash>/regr.json
<hash>
の部分にはランダムなハッシュ値が入ります。ここは人によって違う値なので、ls
で確認します。
$ sudo ls /etc/letsencrypt/accounts/acme-v01.api.letsencrypt.org/directory
表示されたハッシュ値を先ほどのパスに当てはめて、JSON ファイルの中身を見ます。
$ sudo cat /etc/letsencrypt/accounts/acme-v01.api.letsencrypt.org/directory/<hash>/regr.json
"body"
の中の "contact"
に記載されているのが、現在登録されているメールアドレスです。
変更方法
変更するのはとても簡単です。以下のコマンドを実行するだけです。
$ sudo certbot register --update-registration --email <email>
<email>
の箇所には新しいメールアドレスを入力します。
途中で確認のメッセージが表示されるので、同意するために Y
を押したあと、エンターキーを押します。
正しくメールアドレスが変更されると以下のようなメッセージが表示されます。
IMPORTANT NOTES:
- Your e-mail address was updated to <email>
また、メールアドレスを変更するとすぐにメールが届きます。これでメールアドレスが正しく変更されていることがわかります。お疲れさまでした。
さいごに
実はメールアドレスの変更を忘れてしまったことによって、証明書の有効期限を切らせてしまいました。今まではメール通知が来ていたので気づけたのですが、通知を受け取れなくなった途端に更新を忘れてしまったので、みなさんも気をつけましょう。