全方位について距離画像を得るための各種ハードウェアが開発されている。
イメージセンサの需要が、スマートフォン・車載分野で拡大していることがあって、イメージセンサの性能の向上は続いている。
例 ソニー、画像の歪みを解消する裏面照射型CMOSセンサを開発
そのようなことから、イメージセンサを活用する分野でも、その恩恵を受けている。
見かけ上の開口率があがったことで、より暗い環境でもSN比が保たれやすくなってきています。
「行毎の読み出し時間のずれによる画像の歪み」が出なくなってきているということは、ステレオカメラでの対応点マッチングをする際に、視差の安定性を向上させる方向にはたらいています。
USB3.0のインタフェースがFPGAなどでもこなれてきていることも、これらの製品が出やすくなっている要因の一つです。
またOpenCV に代表されるライブラリの分野でも、使用するCPU・GPUでの処理性能を向上させるコードの改良が続いている。
その恩恵を受けて、ステレオカメラを全方位に拡大する試みが、製品として提供され出してきている。
どこかにレビュー記事なんかないかなあ。
次のような形態の全方位のステレオカメラです。上下のステレオペアのカメラが5方向にあるという構成です。
基線長は上下のカメラ間距離になります。
360万画素(752×480 ×10個)@60fps
USB3.0インターフェース
視野 360°(H) × 58°(V)
∅105.4mm × 176.7mm、1128g
ここの製品の面白いところは、全方位のステレオカメラと、ステレオではない全方位カメラの設計が共通している点です。
このような数が出にくい製品の場合、いかにラインアップの製造・在庫のコストを減らすのかが重要です。
製品情報のpdfファイル を読むとAPIにはOpenCVを利用していることが記載されています。