C++のプログラムを書ける人よりも、C++ OpenCVを使って書ける人は少ない。それぞれのアルゴリズムに対してどのように使いこなせばいいのかを知っている人はさらに少ない。さらに自力で問題解決のためにアルゴリズムを作っていける人はさらに少ない。
あなたのそばにいるスペシャリストは、そういう限られた人たちなのです。
そのことを分かった上で、リーダーは次のことを心がけて組織を運営してください。
バグレポートのあげ方を改善しよう.
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バグレポートはRedmineなどでする。(メールやExcelを併用していても)
「Effective Debugging ――ソフトウェアとシステムをデバッグする66項目」 では、課題管理システムに上げられていないバグ報告には対応するなと言っています。
問題を生じたRevisionの特定は、二分法で絞り込もう。
- バージョン管理システムから、コードを復元して、どのバージョンまで問題がなく、どのバージョンで問題を生じたのかを明らかにする。
- バグを生じた変更箇所を明示する。
- その場所がバグの場合もあるし、バグを顕在化させた引き金の場合もある。
- Redmineなどにチケットに追記する。
専門家の出番
- Redmineでどのバグレポートなのか、その最新状況を知ることができます。
- バグの状況とヒントとともに、問題の解決にあたります。
- 状況が明確になっているので、少ない工数で解決できます。
- 解決した結果をRedmineに登録します。
- 単体テストに項目を追加します。
専門家は信頼してよい。
- 専門家であればあるほど、自分の開発中のアルゴリズムがどれほど限界を持ちやすいのかを知っている。
- 専門家のチームは、お互いにアドバイスをしあうので、間違った判断をし続けることは少ない。
- 専門家チームを活用できないのは、適切な要件定義ができていない場合に多い。
- 専門家は、課題管理システム(Redmineなど)やgit, SVNに大切なことを書いている人が多い。
期日が迫っている新機能の実装に忙しい専門家に、あいまいすぎるままバグの対応を依頼してはいけません。
プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと 時としてプロジェクト・マネジャーができる最善のことは、邪魔をしないことです