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作ったパッケージを公開してみた

Last updated at Posted at 2024-11-15

主旨

OpenCV使いのみなさんも、作っているライブラリの中で、公開することが許されるものがあったら、テストして、リファクタリングして、パッケージにまとめて、PyPIに登録しませんか。

開発しているとほしいものがでてくるよね

  • まず探してみよう。
  • なかったら、作るしかない。
  • 役に立つ実装と利用例を作ってみる。
  • 複数のプロジェクトで、使ってみる。
  • 使えるものなったか。

pythonモジュール化する。

  • モジュール名を決める。
  • モジュールフォルダに__init__.py ファイルをおく。
  • pyproject.toml を書く。
    • [dependencies] に依存パッケージとバージョンを記入する。
  • python3 -m pip install . をできるようにする。

testを書く

  • mkdir test
  • 動作検証するpythonスクリプトの中にassert を書く。
  • 意味のまとまりを def test_関数名(): など関数に抽出する。
  • pytest test_*.pyでテストが実行できるようにする。
  • Makefile に make testを書く。

リファクタリングする

  • black などのフォーマッタを使って書式をそろえる。
  • モジュールの中の関数で公開する必要ないものは"_" アンダースコアで始まる名前にする。
  • 変数名・関数名などを読めばわかる名前に直す。
  • typehintをする。
  • 関数には副作用を持たないように設計する。
  • 副作用を持つときは、そのことがわかるようにdoc comment に書く。
  • import モジュール名 だけで動作するように、__init__.py に必要な加筆をする。

    `from .somefile import 識別子` みたいなものを書き加えます。

利用側のスクリプトでの動作確認

  • python3 -m pip install . でパッケージをインストールしたあとに、利用側のスクリプトでの動作を確認する。

  • 使い勝手は意図したものになっているか。

コードを公開する範囲は社内、社外

Githubのそのリポジトリはprivate, public
社内:Packagecloud
社外:PyPI

ライセンスを確認する。
公開先の範囲に応じて、コメントのコードの日本語コメントの扱いを再考する。
わかりやすい日本語ならば、機械翻訳して得られた英語の品質もそれなりになってきている。

パッケージを作り公開する。

まとめ

手順をふんでいくと、意外と簡単です。
みなさんも、作ったライブラリのうち、再利用性のあるものを公開して、楽しいOpenCVライフをしていきましょう。

つっこみ:OpenCVに限った話じゃないじゃないか

そうです。OpenCVなどを利用しているアルゴリズム系のエンジニアの場合、システム系の作業が弱いことが多いので、私の場合ながらく、パッケージを公開することがありませんでした。でも、あなたの作ったアルゴリズムをぜひ、共有できるぶんを共有してほしいので、OpenCVのAdvent Calendar に書きました。

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