カイゼンしてますか?
日々行なう開発プロセスにおいて、時間がかかっていたり、繰り返し行っている作業をカイゼンしてますか?
プロセスを見直してルールを整備したり、自動化で手作業を減らしたり、仕組み化でカイゼンしていくことがあると思います。
仕組み化することで無事課題を解消することができました。めでたしめでたし。
果たして、本当にそうでしょうか?
仕組みを見直すサイン
カイゼンを行なうとき、現実的には小さい工数で最大の効果を得られる選択をすることが多いと思います。その判断自体は間違っているとは思いませんが、その仕組みが常に機能するとは限りません。
仕組み化した直後は仕組みが機能して課題も解消されるでしょう。しかし、時間の経過とともにチームの状況が変化すると仕組み自体が新たな課題となり得ます。
メンバーの入れ替わりがあり、ルールが遵守されない
仕組みを導入する前は煩雑な作業手順が、カイゼンしていくらか単純になることがあります。煩雑な作業手順を体験している人は、カイゼン前と比較すると単純になっているためルールを遵守することが苦になりません。
ただし、カイゼン後の単純だと思われる手順を初見の人が体験すると煩雑に感じることがあります。手順書など明記されているルールがあったとしても、その煩雑さ故にルールを守ることができない場合もあります。
ルールが守れていないことに「ルールを守って!」と言ってしまっていると、ルールを守ることを目的にしてしまっているかもしれません。
目指す目標に対して、仕組みが足枷になる
時間の経過とともにチームは成熟していきます。成熟に伴って、チーム目標は次第に高い水準を目指すようになります。そうすると、カイゼンによって設けた仕組みが目指す目標に対して合わなくなってしまうこともあると思います。
例えば、1日1回行なうデプロイ時の作業手順の工程をカイゼンしたとします。その後、1日のデプロイ回数を4回に増やす目標ができたとき、デプロイ作業手順は運用に耐えられる内容となっているのでしょうか。おそらく、難しいことでしょう。
(アウトプットを目標に据えることの是非は一旦置いておいて、)求める水準が変わることで仕組みも変えていく必要があります。
再びカイゼンしよう
仕組みが合わなくなっていたら、再びカイゼンしましょう!
大丈夫、あなたは一度カイゼンしています。業務内容や関係者の仕組みへの期待値を以前よりもよく理解しています。現在の状況に合わせた、より効果的なカイゼンアクションを取れることでしょう。いまなら、AIで自動化スクリプトも簡単に実装できます。
仕組みを見直し、カイゼンして、気持ちよく新年を迎えてみませんか?