本稿は、投稿日をいつにするかタイミングを失った記事の供養を兼ねている
(追記)本稿のセミナーイベント
多分これ、のはず
ビジネスコンサルタントからスピンオフした、という経緯があるそう。
社内トレーナーを育てると何が嬉しいか?
- 費用対効果
- 特に受講生アンケート(満足度)が指標になりがち
- 研修後の行動変化を見れる(外部講師では難しい)
クルト・レヴィンの法則:個人の行動変化の指標
B[ビヘイビア]=f(P[パーソナル],E[エンビロンメント])
特に職場環境に依存する(挨拶をしなくなる理由)
外部講師・社内トレーナーのメリデメ比較
新しい風、内容が汎化される(社内技術に依存しない)
コスト感(謝礼金だけでなく、会場費や受講生の宿泊費・交通費など)
教育の質を取るか、費用を取るか
→費用のかからない社内トレーナーの教育の質を高めよう!
私の立場としては「費用のかからない」という点にフォーカスするのは危険な気がしており、全部を鵜呑みにするのは懐疑的
講義の品質や講師スキル(正しくは新卒研修やリーダー研修などのスキル装着を促進しやすい教え方や学び方の指導力)を高めるといった観点で見るべきかと
成功への道
研修選定:ボリュームゾーンを中心に
- 業務スキル(元々外部講師にはできない)
- 一般スキル・レジリエンス(今回のメインレンジ)
社内研修は上役が教える関係になるため、特に役員研修を社内メンバーで実施するのはほぼ不可能(講師が講師にならないため)
→こういうケースは立場に捉われない外部講師を使う
部署ごとに1名、専任のフォローアップ役を立てる
人材選定
- 適正分析
- 専門知識・経験
- コミュニケーション能力
- 成長支援ができる
- 柔軟性
- (以下、私見:現場の社内メンバーから選抜すると現場の負担が増える問題がある)
- 現場を知る人事部の人間
- 外部講師の研修を見たり携わってきた担当者
- 外部人材を社内研修ポジションで採用する
- 人材育成チームをSWATにする
- 現場を知る人事部の人間
外部講師とうまく連携して、ドメインスキル面は社内でフォローアップするというのが目的であるべき
専門性が高い、というよりは外部講師でも対応できる部分をアウトソーシングするイメージ
社内開発メンバーを動員できるならそれでも良いが、本来の業務に合わせて研修計画を策定してアセスメント設計して講義評価をする…というのはリソース面で結構厳しい
フォローアップ:トレーナーから受講者へ
研修後のエンゲージメントが重要
外部講師は契約が切れた後のフォローができないため
研修後に定期的に集まる機会を持つことで意識づけを促す
トレーナー育成計画:外部講師を使ってトレーナーを育成(ここも内製化したいね)
- トレーナー向け講座を活用する
- 教材開発・使い方の指導
- トレーナーサポート・コミュニティを作る
講師を育てるのが最もスキルアップの近道になる
社内トレーナー育成時の課題
- コミュニケーションの密度
- リモートにより縦方向(レポートライン。報連相)は維持されたものの、横方向(同僚など雑談)は失われた
- 職場ミーティング施策
所感
全体
当期の新卒社員に次期の新卒社員研修を何とかしてもらおう(変えよう)という動きが主に見えた。キーワードのように「レジリエンス強化」を主張していたが、私の経験からやるべきは研修計画や体制を改善して離職防止に繋げる施策は中長期的には危険(属人化を免れていない)だと考えているため、この辺りは銀の弾丸はなさそう。
取り入れられるべきを取り入れてみて、試行錯誤をしていくしかないか。
研修施策やフォローアップをどんなに強化しても、研修後に離職する流れの根本的な解決につながらないため。
それよりは、現場改善を考えるべきで、もっと言うとパーパスの方が先じゃないか?という気がした。
パーパスが変われば現場の意識が変わってくるので、研修負荷を下げられる(研修コストを下げる)方に話を進めやすいので、本セミナーのように社員育成を人事に丸投げする姿勢も疑問。
ただし、人事部が社内施策としてアプローチを検討するという意味では良いセミナーだった。
参加者間で課題や困りごとをディスカッションできればもう一つ良かったのかもしれない。
Z世代目線では非効率的な施策に見える
社内トレーナーが実施する時の課題になりそう。非効率的な活動を全社または部署から発信されるとげんなりする。特に事前告知や説明会もなく「やります」という通知だけだと反発を生みやすい
個人的または講師の立場としては、本セミナーの内容に「いいね!」とは思いつつ、私も可能な限りコミュニケーションしたくない(返信も面倒だし、連絡も送ってほしくない)ので、業務外または業務時間内でも業務に直接関わらない施策を一方的に通知されると萎えるし、会社に反感を持つ施策である事も念頭におく必要はありそう。