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[Microsoft SQL Server] AWS RDS -> OCI 移行方法を考えてみた

Last updated at Posted at 2024-12-18

はじめに

本記事では、
Microsoft SQL Server(以下SQL Server)をAWSからOCIに移行する方法を纏める

Cloud製品について

AWS : Amazon RDS for SQL Server

OCI : Compute

OCIでの実装方法は2通り存在する
①ORACLE Cloud Marketplace提供のサーバイメージを利用する方法
と、
②OCI コンピュートインスタンス(以下Compute)上にSQL Serverをインストールして構築する方法
である
本記事では、②の流れで紹介をする

構成イメージ図

image.png

基本方針/前提

  • 移行元となるAWS環境
  • 移行方法
  • 移行先となるOCI環境
    • SQL ServerおよびSSMSがインストールされたComputeを用意する
    • このComputeが移行先対象データベースとします

1. OCI環境準備

1-1 ネットワーク(VCN),Compute(Windows Server)作成

こちらを参照ください
https://oracle-japan.github.io/ocitutorials/beginners/

本記事では、Server 2022 Standard のインスタンスを作成した

1-2 computeの日本語化

参考記事はこちら
https://qiita.com/Skogkatter112/items/ee834376bbc7dab5bc56

デスクトップから、スタートボタン クリック

image.png

Server Manager を開く

image.png

Local Server を選択

image.png

IE Enhanced Security Configuration について、デフォルトOnだがOffをチェック 

image.png

image.png

Windowsシステム・セキュリティを最新化する為、Windows Updateを実施します

setting を開く

image.png

choose a language to install で日本語を選択

image.png

image.png

Optionalについては下図のように選択

image.png

download中

image.png

設定で一度sign outが求められる。yesで継続

image.png

下図の通り、日本語が反映される

image.png

改めて設定を表示すると、地域、言語が変わっていることが分かる

image.png

設定->言語 の内容は下図の通り

image.png

タイムゾーンの変更は管理者として実行する
デスクトップの検索のボックスで、timedate.cplを呼び出す

image.png

日付と時刻が表示される

image.png

タイムゾーンの設定を表示

image.png

タイムゾーンの選択肢の中から、
(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京
を選択

image.png

設定が反映されたことを確認
時刻が変更されていることを確認

image.png

1-3 SQL Server インストール

本記事では無償版として、SQL Server 2022 Developerをインストールする
以下のリンクへアクセスする

image.png

下図の箇所からダウンロードを行う

image.png

インストーラを適切な場所に配置し、ファイルを開く

image.png

基本、を選択

image.png

同意する、を選択

image.png

インストール場所を指定

image.png

インストール中

image.png

インストール完了

image.png

1-4 SQL Server Management Studio インストール

インストール後は、
引き続き、SQL Server を管理・開発するには欠かせない、
SQL Server Management Studio (SSMS) をインストールする

以下リンクへアクセス

image.png

ダウンロードのリンクはこちら

image.png

使用できる言語、で日本語版を選択

image.png

ダウンロードしたインストーラを実行し、インストールを開始する

image.png

デバイス変更の許可は、はい、で続行

image.png

インストール中

image.png

セットアップ完了

image.png

1-5 SSMSでデータベース 接続

スタートメニューから、SSMSを起動

image.png

サーバへの接続、画面
この状態で接続、を行うと...

image.png

エラーが出ます

image.png

image.png

サーバー証明書を信頼する、チェックを入れる

image.png

接続成功

image.png

2. 移行元/移行用のデータベース準備

読者様の環境には既にSQL Serverの環境があり、
移行対象のデータベース、データも定まっているかもしれません

この記事では移行用のサンプル環境を構築する手順も記載します
必要に応じて、本項はスキップ下さい。

2-1 SQL Server Management Studio (SSMS) を使用して、データベース作成

「 データベース 」 で右クリックをし 「 新しいデータベース」 を選択

image.png

今回は設定は何も変更せずにデフォルトのままで作るので、
データベース名に Test と入力し、 「 OK 」 をクリック

image.png

Test データベース作成完了

image.png

データベースを作成すると、
データ用のファイル (拡張子: mdf) とログ用のファイル (拡張子: ldf)
の二つのファイルができます。

それらのファイルが実際どこにできたか、確認します

Test データベースを右クリックして 「 プロパティー 」 を選択

image.png

左側の 「 ファイル 」 を選択し、
右側の項目をスクロールしていくと 「 パス 」 や 「 ファイル名 」 が確認できます。

image.png

2-2 SQL Server Management Studio を使用して、テーブル作成

今回はサンプルとして学生の情報を保存する
Students という名前のテーブルを作成していく

オブジェクトエクスプローラーで、
Test データベースの 「 テーブル 」 で右クリック
新規作成->テーブル を選択

image.png

カラムを入力する画面が出てくるので、次のようにカラムを入力します。

列名 データ型 Null を許容
StudentID INT
FirstName NVARCHAR(50)
LastName NVARCHAR(50)
Birthday DATE
Gender CHAR(1)

image.png

2-3 プライマリーキー(主キー)設定

今回は StudentID をプライマリーキーにしたいので、
StudentID で右クリックをし 「 主キーの設定 」 を選択

image.png

StudentID の右横に鍵マークがつく

image.png

「 保存 」 ボタンをクリックすると、
テーブル名の入力ボックスが出てくるので 「 Students 」 と入力して、
「 OK 」 をクリック

image.png

オブジェクトエクスプローラーに戻って、
リフレッシュボタンをクリック
Tables の下に 「 Students 」 テーブルができている

image.png

2-4 SQL Server Management Studio を使用して、データ挿入

オブジェクトエクスプローラーで、Students テーブルを右クリックし、
「 上位 200 行の編集 」 を選択

image.png

次のようにデータの入力できる画面が表示される
このエディタでデータを挿入・変更・削除することができます

image.png

表計算ソフトにデータを入力するような感じで、
データを入力することが可能
以下のデータを入力する

StudentID FirstName LastName Birthday Gender
1 Taro Yamada 1980-02-15 M
2 Hanako Tanaka 1979-12-30 F
3 Yuko Suzuki 1979-07-07 F
4 Takao Sato 1980-03-12 M

image.png

挿入したデータを、クエリーで取得して確認する
SQL Server Management Studio の UI から挿入したデータを、
クエリーで取得して確認してみる

ツールバーの 「新しいクエリ」 をクリックしてクエリエディタを開く

image.png

SELECT * FROM Students; と入力し、
緑の枠の選択されているデータベースが 「 Test 」 になっていることを確認し、
「 実行 」 ボタンをクリック

image.png

先ほど、挿入したデータが結果グリッドに表示される

image.png

3. 移行元 バックアップの取得

SSMSにて、移行対象データベースを右クリック
タスク -> バックアップ を選択

image.png

データベースのバックアップ、画面が表示される
ソース の項目はデフォルトのまま、
バックアップ先で 追加 をクリック

image.png

バックアップ先の選択、画面が表示される
「...」をクリックし任意の場所を選択し、OKをクリック

image.png

image.png

指定したバックアップ先のパスが表示されていることを確認し、OKをクリック

image.png

正常に完了した旨、ポップが表示される
OKをクリック

image.png

指定パスをエクスプローラで開く
バックアップファイルが作成されていることが確認できる

image.png

本記事では以下のパス・ファイル名としている

  • パス
    • C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL16.MSSQLSERVER\MSSQL\Backup
  • ファイル
    • test20241212.bak

4. 移行先 バックアップからの復元

SSMSにて、オブジェクトエクスプローラの中の、データベースを右クリック
データベースの復元をクリック

image.png

データベースの復元、画面が表示される
ソース の デバイス を選択し、「...」をクリック

image.png

バックアップデバイスの選択、画面が表示される
バックアップメディア で 追加 をクリック

image.png

バックアップファイルの検索、画面が表示される
移行元で取得したバックアップファイルを移行先サーバへ移動させ、
そのファイルを選択し、OKをクリック

image.png

OKをクリック

image.png

データベースの復元、画面に戻ってくる
「バックアップメディアの検証」をクリックすると、
「バックアップメディアの検証に成功しました」と表示される
OKをクリック

image.png

image.png

データベースの復元に成功した旨、表示される
OKをクリック

image.png

「Test」データベースが新たに表示される
テーブルの中身を確認するため、
Test -> テーブル -> dbo.Students を右クリックし、
上位1000行の選択 をクリックすると、
サンプル作成したデータが表示される

image.png

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