#概要
本記事では、Oracle Cloud上にWindows Server 2019 StandardのComputeを作成し、日本語化するまでの手順を紹介します。
#Computeの作成
OCIコンソール画面より、「Windows Server 2019 Standard」のComputeを作成していきます。※前提として、仮想クラウドネットワーク(以下、VCN)は作成済みであるものとします。
- home → コンピュート → インスタンス を選択。
#Computeへの接続
Windows Serverとの接続はRDP(リモートデスクトッププロトコル)接続を用います。RDP接続するために、事前にComputeが所属するVCNのセキュリティ・リスト(またはセキュリティ・グループ)にて、ポート3389を解放しておいてください。
- まず、Computeインスタンスの詳細画面にて、パブリックIPアドレス、ユーザ名、初期パスワード を控えておきます。
#Windows Serverの設定および日本語化
上記までの手順で、Windows Server 2019 Standard は利用可能ですが、下記のように、日本語化やIEの設定等を行うことで更に使い易くなるかと思います。
###IE Enhanced Security Configuration の無効化
Windows Server 2019 Standard では、IE Enhanced Security ConfigurationがデフォルトでONになっています。セキュリティリスクを減らすために有効化しておくことも大事ですが、Webサイトによっては正しく表示されなかったり、正しく動作しない場合があります。必要に応じて無効化します。
- Windowsメニューから Server Manager を起動します。
###Windows Update の実施
Windowsシステム・セキュリティを最新化する為、Windows Updateを実施します。
- WindowsメニューからWindows Update Setting を起動します。
###Windows Server 2019 Standardの日本語化
通常、日本語化はWindowsの設定メニューの「言語」から設定ができますが、Windows Server 2019 Standardでは、このメニューを用いた設定ができない、という事象が確認されています。(https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4466511/cannot-configure-language-pack-for-windows-server-2019)
解決方法としては、上記リンクにある通り、KB4476976をインストールする、または、Language Packを個別にインストール した上で、設定メニューの「言語」から設定する、という2通りになります。
本記事では、Language Packをインストールする場合の手順を記載します。
####Language packのインストール
- Windows Server 2019 Standardにて、Webブラウザを開き、下記のリンクにアクセスします。
(https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4466511/cannot-configure-language-pack-for-windows-server-2019)
####言語設定の実施
- 続いて、Windowsメニューより Language settings を開きます。
####リージョンの変更
- 次に、Region をクリックし、Country or regionのリストボックスからJapan を選択します。
###タイムゾーンの変更
初期状態では、タイムゾーンがUTCとなっている為、日本時刻に変更します。ただし、Windowsメニューの「日付と時刻の設定」からは実行できません。これはユーザにタイムゾーン変更に必要な権限が付与されていない為です。従って、管理者権限を使ってタイムゾーンの変更を行う必要があります。
- Windowsメニューにて、timedate.cpl と入力し、右クリック → 管理者として実行 を選択します。「このアプリがデバイスに変更を加えることを・・・」というダイアログが出たら、「はい」を選択してください。
#(おまけ1)RDP接続でのコピー&ペースト
ファイルは、ドラッグアンドドロップでコピーすることはできません。Ctrl + C(コピー)、Ctrl + V(貼り付け)でコピー&ペーストを行うか、右クリック等でコピペしてください。
※但し、ログイン時のパスワード入力はコピペできません。
#(おまけ2)Powershellを使った設定方法
今回、日本語化の手順等、GUIベースで行いましたが、PowerShellを用いてコマンドベースで実施することも可能です。(むしろその方が圧倒的に楽、、、!)
「WindowsServer2019 日本語化 PowerShell」などで検索頂ければ手順は沢山出てくるかと思うので本記事では割愛します。