- 数字の「0」と英字の「O」が見分けられない
- 「1」と「l」と「I」の区別がつかない
- 長時間コードを見ていると目が疲れる
上記のような問題は、誰しも一度は経験したことがあるはずです。
私自身、VSCodeのフォントを洒落たやつに変えたりした際、「l」なのか「I」なのかわからない!とか、フォントの字間が空きすぎてて読みづらいとか、フォントのサンプルを見ただけでは気づきにくい問題が起きたことは何度もあります。
今回の記事では、私が使ってきた中で特におすすめの最強プログラミングフォントを5つ紹介します。
エディタのフォントをカスタマイズしたいけどどれがいいのかイマイチわからないという方は、ぜひこの中から気に入ったものを使ってみてくださいね!
プログラミングフォントとは
プログラミングフォントとは、コーディングに最適化されたフォントのことです。普通のフォントとの大きな違いは次の点です。
等幅フォント(モノスペース)
すべての文字が同じ幅で表示されるため、インデントやコードの整列がキレイに揃います。特にPythonのようにインデントが重要な言語では必須です。
視認性の高さ
紛らわしい文字(0とO、1とlなど)が明確に区別できるようデザインされています。これにより、タイポによるバグを減らせます。
リガチャ(合字)機能
=>, !=, -> などの複数文字の演算子を、より読みやすい1つの記号として表示します。コードがスッキリと見えるようになります。
※リガチャは好みが分かれますが、対応フォントなら簡単にON/OFFできます。
おすすめプログラミングフォント5選
それでは、数多くのフォントを渡り歩いてきた私がおすすめする、最強プログラミングフォント5つをご紹介します。すべて無料で使えます!
1. JetBrains Mono(ジェットブレインズ モノ)
特徴
- JetBrains社が開発した最新のプログラミング専用フォント
- x-height(小文字の高さ)が大きく設計されており、小さいサイズでも読みやすい
- 142種類もの豊富なリガチャに対応
- 8つのウェイト(太さ)とイタリック体(斜体)を収録
こんな人におすすめ
- モダンで洗練されたフォントが好きな方
- 長時間のコーディングでも目が疲れにくいフォントを探している方
ダウンロード
ダウンロードしたzipを解凍し、fonts/ttf内にあるフォントから好きなものをインストールしてください。
とりあえず、Regular / Semibold系 / Light系 / Thinを入れておけばある程度カバーできます。
インストール後、必ずエディタを再起動してください
VS Codeでの設定例
{
"editor.fontFamily": "'JetBrains Mono', Consolas, monospace",
"editor.fontSize": 15,
"editor.fontLigatures": true,
"editor.fontWeight": "400"
}
2. Fira Code(ファイラ コード)
特徴
- Mozillaが開発したFira Monoをベースにリガチャを追加
- プログラミングフォントの定番中の定番
- シンプルで読みやすいデザイン
- 幅広いプログラミング言語に対応
こんな人におすすめ
- 初めてプログラミングフォントを試す方
- 多くの開発者が使っている安心感のあるフォントが欲しい方
- リガチャ機能を試してみたい方
ダウンロード
- Google Fonts: https://fonts.google.com/specimen/Fira+Code
VS Codeでの設定例
{
"editor.fontFamily": "'Fira Code', monospace",
"editor.fontSize": 15,
"editor.fontLigatures": true,
"editor.fontWeight": "400"
}
3. Cascadia Code(カスケーディア コード)
特徴
- Microsoft製の公式フォント
- Windows Terminalのデフォルトフォント
- イタリック体が筆記体風で美しい
- PowerlineやNerd Fontsのシンボルに対応したバージョンもあり
こんな人におすすめ
- Windowsユーザー
- ターミナル作業が多い方
- Microsoftのツールを使っている方
補足
「Cascadia Next」という日本語対応版がプレリリース中です。2024年8月に発表され、日本語・簡体字・繁体字に対応しています。
ダウンロード
- Google Fonts: https://fonts.google.com/specimen/Cascadia+Code
VS Codeでの設定例
{
"editor.fontFamily": "'Cascadia Code', Consolas, monospace",
"editor.fontSize": 15,
"editor.fontLigatures": true,
"editor.fontWeight": "300"
}
4. Monaspace(モナスペース)
特徴
- GitHubが2023年に発表した次世代フォント
- 5つの異なる書体(Neon, Argon, Xenon, Radon, Krypton)を収録 / おすすめはNeonかArgon
- 独自技術「Texture healing」により文字間の調整が自然
- 可変フォント(Variable Fonts)対応で太さを自由に調整可能
こんな人におすすめ
- 最新技術を試してみたい方
- 複数の書体から選びたい方
- よりモダンでスタイリッシュなフォントを求める方
補足
日本語対応の合成フォント「Moralerspace」も人気です。IBM Plex Sans JPと組み合わせた美しいフォントで、2025年7月にv2.0へメジャーアップデートされました。
ダウンロード
- GitHub (Monaspace): https://github.com/githubnext/monaspace
- Moralerspace: https://github.com/yuru7/moralerspace
解凍したzipから、monaspace-main/fonts/Static Fonts/内のフォントを右クリックしてインストールしてください。
Static Fonts以外にもいくつかのディレクトリがあり、フォントの種類は非常に豊富です。
VS Codeでの設定例
{
"editor.fontFamily": "'Monaspace Neon', Consolas, monospace",
"editor.fontSize": 15,
"editor.fontLigatures": true,
"editor.fontWeight": "400"
}
5. 源ノ角ゴシック Code JP(Source Han Code JP)
特徴
- Adobeが開発した日本語完全対応フォント
- 英数字部分はSource Code Proベース
- 日本語と英数字のバランスが最高
- 日本語コメントを多用する開発スタイルに最適
こんな人におすすめ
- 日本語と英数字の混在表示で違和感を感じたくない方
補足
日本語フォントの中では最も有名で、多くの日本人エンジニアに愛用されています。
ダウンロード
GitHubページ右側の「Releases」をクリック⇒SourceHanCodeJP.ttcをダウンロード&インストール
VS Codeでの設定例
{
"editor.fontFamily": "'Source Han Code JP', Consolas, monospace",
"editor.fontSize": 14,
"editor.fontLigatures": true,
"editor.fontWeight": "400"
}
まとめ
プログラミングフォントを変える主なメリットは下記の4点。
- コードの可読性が劇的に向上
- タイポによるバグが減少
- 目の疲れが軽減
- 長時間のコーディングが快適に
今回紹介した5つは多くのエンジニアが活用しているメジャーなフォントで、すべて無料で使えて品質も高いものばかりです。
まずは気になったフォントを1つ試してみて、自分に合うものを見つけてくださいね!















