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なぜAIは「英数字前後」にスペースを入れるのか?

Last updated at Posted at 2025-10-07

概要

ChatGPTやGeminiなどのAIが生成する日本語の文章では、半角英数字の前後に半角スペースが入ることが多いです。

そのままでも気にならないという方もいるかと思いますが、個人的にこれはかなり気になる問題点です。

そこで、そもそもAIはなんで勝手にスペースを入れまくるのかについて調べてみました。

なぜAIは半角スペースを入れるのか?

AIエージェントブラウザCometに情報をあつめてもらった結果は以下の通り。

  • 日本語と英数字の区切りを明確にし、誤読を防ぐため
  • Markdownやコード、専門用語の視認性向上(解釈違いの防止)
  • LLM(大規模言語モデル)や多言語対応AIのデフォルト仕様
    → 英語圏ベースの自然言語処理のクセが日本語出力にも残っている
    (英語圏では単語ごとに半角スペースを入れるから?)
  • HTMLや技術文書の最適化
    → 半角スペースにより構造化データや表記を保つアプローチ

特にChatGPTは 「全角文字+半角英数字」「半角英数字+全角文字」 の間に自動でスペースを入れる傾向があります。

読みやすさへのメリットはあるのか?

  • 単語・数字・記号・プログラム用語の区切りが見えやすい
    例)iPhone 17はiPhone 16と何が違う?iPhone 17 は iPhone 16 と何が違う?
  • 専門用語や数値の誤読・まとまり違いを減らせる
  • タイトル・ラベル・UI表記における視認性・デザイン改善

などの情報をCometは列挙してくれましたが、私としては、勝手に半角スペースを入れられた文章は、逆に読みづらいと感じています。

また、そもそも大抵の日本語文書では半角英数字と全角文字の間にスペースは入っていないため、AIが生成したスペースだらけの日本語文章にはパッと見で違和感を覚えます。

サンプル比較

パターン 文例
スペース無し このプログラムはversion2.1の仕様です。
スペース有り このプログラムは version 2.1 の仕様です。
スペース無し このデータは2025年4月10日に更新されました。
スペース有り このデータは 2025年4月10日 に更新されました。
スペース無し APIkeyはabcdef12345を入力してください。
スペース有り API key は abcdef12345 を入力してください。
スペース無し CPU温度が65℃を超えると自動停止します。
スペース有り CPU 温度が 65 ℃ を超えると自動停止します。

上記のような短い文章では、スペースが入っていてもそこまで違和感はありません。

むしろ、強調させたい部分にスペースを入れることで読みやすさを向上するテクニックは、私も含めて一般的に広く使われていますね。

しかし、下記のように長文だとどうでしょうか。

このページでは 2025年4月10日 に公開された API 仕様書 を参考にして、開発環境の設定手順や使用する Python 3.11 のインストール方法、加えて Azure VM の最新バージョン が動作するために必要なメモリの推奨値 8 GB 以上 について詳しく解説しています。実際の開発では、 API key やデータベース URL なども正しく入力する必要があるため、ミスがないよう注意してください。

少し大げさな例かもしれませんが、こういうのを平気で出力してくることもよくあります。

さすがにスペースが多すぎてスカスカになっており、強調目的で使用しているスペースについても、全体がスカスカなので強調としての役割を果たせていません。

特にこれといって結論もオチもない記事ですが、Cometが調べてくれた 「英語圏ベースの自然言語処理のクセが日本語出力にも残っている」 という理屈には結構納得がいきました。

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