概要
今年(2025年)に主にEOLが理由でアップデート対応した
- Amazon Linux
- RDS/Aurora (MySQL)
- Lambda
の話について記載します。
今年もそれなりの期間アップデート対応をしていた気がします。
Amazon Linux
Amazon Linux 2 が本来2025年6月にサポート終了の予定でしたが、昨年末延長が発表されて2026年6月が期限に代わりました。
Amazon Linux 2 のサポート終了日 (サポート終了、または EOL) は 2026 年 6 月 30 日です。
https://aws.amazon.com/jp/amazon-linux-2/faqs
Amazon Linux を使っている箇所は EC2 で、その用途の多くは Bastion (踏み台)サーバでした。それも最近のものは運用スクリプトで必要な時に起動させてシェルから抜けたら削除するという仕組みを作っています。そのため、修正の多くは
- 起動用スクリプトの AMI の指定部分の修正 ( Amazon Linux 2 -> Amazon Linux 2023 に )
- OS起動後のプロビジョニングで
cloud-configを利用している部分の修正
でした。他にも少し困ったところはあったのですが、Amazon Linux 2 と対応を合わせられるようにブリッジを作って対応しました(例:ログ関係で rsyslog をインストールして対応など)。
起動用スクリプトの AMI の指定部分の修正
AMI はこれを機会に Parameter Store のパブリックパラメータを取得するように変更しました。
aws ssm get-parameters \
--names "/aws/service/ami-amazon-linux-latest/al2023-ami-kernel-6.1-arm64" \
--region ap-northeast-1 \
--query "Parameters[0].Value" \
--output text
のようにして上記のドキュメント例の場合の ami-0b1b8b24a6c8e5d8b を抽出して使っています。
OS起動後のプロビジョニングで cloud-config を利用している部分の修正
OS起動後のプロビジョニングは
- あまり複雑なことをしていない
- 利用時に作成して利用終了したら削除する
という前提なのでユーザデータに cloud-config を設定して cloud-init で実施しています。
主な対応事項としてはパッケージインストール方法の変更で、 Amazon Linux 2023 には Amazon Linux 2 にあった amazon-linux-extra がなくなったのでその箇所を含めた修正をしています。公式ドキュメント
でも Amazon Linux 2 から Amazon Linux 2023 の cloud-config の変更として記載されています。
11月に Amazon Linux 2023 で Supplementary Packages for Amazon Linux (SPAL) が利用可能になりました。
まだこちらには対応していないので、来年パッケージインストール周りで修正することがあれば見直しを考えたいと思います。
RDS/Aurora(MySQL)
「他システムに移行する予定なので......」と聞き続けて早X年の社内向け小規模システムのものに MySQL 5.7 のものが残っていました。延長サポート3年目で料金が上がる来年(2026年)3月1日を前に最終的に 8.4 系にアップグレードすべくまず 8.0 系へのアップグレードを行いました。8.0 系も 来年(2026年)8月1日には延長サポート入りなんですよね。
- SQL の書き換え (主にソート順問題)
- 認証プラグイン問題 (
caching_cha2_paswordに変わる話) - 文字セット問題
と順当に問題がありましたが、社内向けの小規模システムなので力技で解決しました。
文字セット問題は「あ、これ寿司ビール問題だ」と思い出すこともあり、対象の年季を感じました。
来年は 8.0 -> 8.4 のアップグレードが待っているので頑張ります。
Lambda (Node.js 18以下 / Python 3.9以下)
来年(2026年)3月9日に関数の行進がブロックされるのでそちらの更新対応もありました。
これは自分がアプリケーションを作っていたものは既に更新していたので、主にデプロイ方面のサポートをしていました。Python の移行先バージョンについては一つトピックがあるので、こちらは別の記事にする予定です。