#はじめに
Djangoを開発するときに「pip」を使っていたのですが、「pipenv」という便利なツールがあるということで、「pipenv」を使ってDjangoの開発環境を作ってみたので備忘録として残したいと思います。
#Pipenvとは
Pythonで開発するときに、プロジェクト毎のパッケージの管理や仮想環境の構築を自動で行ってくれるツールです。
pipenvが管理するPipfileを共有することで、チームで同じ開発環境を準備することができるみたいです!
Pipenv:人間のためのPython開発ワークフロー
https://pipenv-ja.readthedocs.io/ja/translate-ja/
#Pipenvのインストール
pipが使える環境で以下を実行します。
$ pip install pipenv
インストールされていることを確認します。
$ pipenv --version
pipenv, version 2018.11.26
#Pythonのインストール
$ pipenv --three # Python 3をインストール
$ pipenv --two # Python 2をインストール
$ pipenv --python 3.7.2 # バージョン指定してインストール
実行するとPipfileが作成されます。
Pipfileの中身を確認。
[[source]]
name = "pypi"
url = "https://pypi.org/simple"
verify_ssl = true
[dev-packages]
[packages]
[requires]
python_version = "3.7"
#仮想環境の構築
$ pipenv shell
#実行後
(仮想環境名) $
仮想環境から抜け出す場合。
(仮想環境名) $ exit
#パッケージのインストール
パッケージをインストールする場合は以下のように実行します。
$ pipenv install パッケージ名
##Djangoのインストール
$ pipenv install Django
$ pipenv install django==2.0.6 # バージョンを指定して追加
実行後PipfileとPipfile.lockが作成されます。
Pipfileの中身
[[source]]
name = "pypi"
url = "https://pypi.org/simple"
verify_ssl = true
[dev-packages]
[packages]
django = "*"
[requires]
python_version = "3.7"
##開発環境のみにインストール
--devを指定すると開発環境だけで使用したいパッケージをインストールできます。
$ pipenv install --dev Pillow
Pipfileの中身
[[source]]
name = "pypi"
url = "https://pypi.org/simple"
verify_ssl = true
[dev-packages]
pillow = "*"
[packages]
django = "*"
[requires]
python_version = "3.7"
##アンインストール
$ pipenv uninstall パッケージ名
##脆弱性のスキャン
パッケージに既知の脆弱性が無いかチェックすることができます。
$ pipenv check
#スクリプトの設定
Pipfileの[scripts]に実行スクリプトを登録することができます。
Pipfile
の [scripts]
の下に設定していきます。
[scripts]
start = "python myproject/manage.py runserver"
スクリプトを実行します。
pipenv run start
#requirements.txt生成
$ pipenv lock -r
#Djangoのプロジェクト作成
仮想環境に入っている状態で以下を実行。
$ django-admin startproject プロジェクト名
#Djangoアプリ作成
仮想環境に入っている状態で以下を実行。
$ cd プロジェクト名
$ django-admin startapp アプリ名
#さいごに
「pipenv」を使ってDjangoの環境を作ってみましたが、パッケージで管理できることで、チームで開発する際に便利そうです。
また、パッケージの脆弱性などもチェックできることもうれしいですね!
今後「pipenv」を使って開発していきたいと思います。
#参考
Pipenv:人間のためのPython開発ワークフロー
Djangoメモ(2) : Python, Pipenv, Djangoのインストールと動作確認