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gfam2021Advent Calendar 2021

Day 3

AWSのVPC周りを整理する(VPC、Subnet、InternetGateway、RouteTable、SecurityGroup・・・)

Last updated at Posted at 2021-12-02

はじめに

どーも、のぶこふです。
この記事はGFAMアドベントカレンダー2021の3日目の記事です。

前回、アカウントを作成したので、お次はVPC(仮想ネットワーク)ですね。
このVPC内で、ほとんどの様々なリソースを起動していきます。

今回のサービス一覧

Service名とか 概要
VPC ネットワーク空間
Subnet VPCを論理的に分割
リージョン データセンタの場所(国とかの単位)
AZ リージョンを物理的に分割
Internet Gateway インターネットからアクセスできるようにするよ
NAT Gateway PrivateSubnetからインターネットアクセスしたい
Route Table ネットワーク経路が記載されたテーブル
Security Group インスタンス単位でのファイアウォール

関係性

名前とか文章だけだと分かりづらいので、図にしてまとめると、こんな感じです。

image.png

VPC1

  • VPC:Virtual Private Cloud
  • AWS上にプライベートネットワーク空間を構築
    • 任意のIPアドレスレンジが利用可能
  • 論理的にネットワーク分離が可能
    • 必要に応じて、ネットワーク同士の接続が可能
  • ネットワーク環境のコントロールが可能
    • ルートテーブル、各種ゲートウェイ、各種コンポーネント
  • 複数のコネクション方法が選択可能
    • インターネット経由
    • VPN・専用線(Direct Connect)
  • 作成時に、デフォルトでルートテーブルが作成される

VPC Endpoint?

  • グローバルIPを持つAWSサービスに対して、VPC内部から直接アクセスするための出口
    • その仕組みから、Gateway型とPrivateLink、Gateway LoadBalancerに分類されます
Gateway型 PrivateLink (Interface型)
対応サービス S3、DynamoDB 50種以上
アクセス制御 エンドポイントポリシー セキュリティグループ
利用料金 無料 有料(1プライベートIP毎)
冗長性 ユーザ側で意識不要 マルチAZ設計する

VPC Flow Logs?

  • ネットワークトラフィックをキャプチャして、CloudWatch LogsやS3へPushする機能
    • ネットワークインタフェースを送信元・先とするトラフィックが対象
    • RDS、Redshift、ElasciCache、WorkSpaceのネットワークインタフェーストラフィックも取得可能

CIDR

  • VPCやSubnetで出てくるのが、CIDRです。
    • CIDRについては、Wikipedia大先生2におまかせしますが、自身でVPCやSubnetを作成する際は、ざっくりと概念は理解しておいた方が良いと思います。

Subnet

  • VPC内に構成するネットワークセグメント
  • 1つのVPCに対して、1つ以上のサブネットで構成される

Public Subnet、Private Subnet?

  • デフォルトゲートウェイへのルーティングによって変わる
Public Private
インターネットゲートウェイをアタッチして・・・ いる いない
インターネットからのアクセス 可能 不可能
通信先(デフォゲ) インターネットゲートウェイ だいたいNAT Gateway
よくある構成 APサーバ DBサーバ

リージョン3

  • データセンターが集積されている世界中の物理的ロケーション
    • 論理データセンターの各グループを、AZという(後述)

AZ

  • AZ:Availability Zone
    • 1リージョン内にAZが複数存在
    • AZはお互いに地理的・電源的・ネットワーク的に分離
    • 2つのAZを利用した冗長構成を容易に構築
    • リージョン内のAZ間は、高速専用線で接続
      • リージョン間も可能な限り高速専用線で接続

Internet Gateway4

  • VPCとインターネットとの間の通信を可能にするVPCコンポーネント
    • インターネットでルーティング可能なトラフィックの送信先をVPCのルートテーブルに追加する
    • Public IPv4アドレスが割り振られているインスタンスに対して、NAT(ネットワークアドレス変換)を行う
  • IPv4トラフィックとIPv6トラフィックをサポート
  • 利用料金無し

NAT Gateway

  • マネージドNATサービス
  • プライベートサブネットのリソースが、インターネット・AWSクラウドへの通信をするために必要
  • EIPを割り当て、高パフォーマンス、高可用性
  • AZ毎に設置するのがベストプラクティス

Route Table5

  • VPCに暗黙的に存在するルータの経路設定
  • EC2インスタンスから見るとデフォゲ

Security Group6

  • インスタンス単位の仮想ファイアウォール
    • インバウンド・アウトバウンドトラフィックをコントロール
  • 許可ルールが指定可能
  • インバウンドとアウトバウンドのルールを個別に設定可能
    • デフォルトのインバウンドは「設定無し=全て拒否」
    • デフォルトのアウトバウンドは「全て許可」
  • ステートフル
  • ネットワークインタフェースに関連付けられる
  • セキュリティグループの作成時に指定したVPCでのみ使用可能

AWSのサービス

  • サービスによって配置される場所が異なります。7
    • サービスによっては、通常ではグローバルサービスだけど、リージョンだと・・というのもあります8
サービス 概要
グローバルサービス リージョンをまたがって世界で共通なサービス Route 53、Chime、WorkSpaces・・・
リージョンサービス リージョンごとに作成、管理するサービス VPC関連、DynamoDB、Code兄弟・・・9
AZサービス AZごとに作成、管理するサービス EC2、RDS・・・

おわりに

今回は、VPC周りを少し整理してみました。
今回上げたサービスのほとんどが「初めて触る人用」として、AWS側でデフォルトが用意されています。
なので、EC2を開始する時などにも「使ったことが無い」という方は多いかと思います。

これらのデフォルトで用意されているものは、あくまでも初めて触る人にむけてのもの。
VPCなどは自分で設計や構築していくのが、AWSの基本だと思います。
操作や概念に慣れてきたら、デフォルトのものは使わずに、自分で設定してみましょう。

今回はここまでです。
ありがとうございました。

  1. BlackBeltさまさまです

  2. Wikipedia大先生

  3. リージョンとAZは、公式から

  4. 公式ドキュメント

  5. BlackBelt

  6. 公式ドキュメント

  7. 『元オンプレエンジニアのAWS (Amazon Web Service) 自己学習メモ』さんより

  8. 例えば、Route53

  9. リージョン毎のサービス

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