背景・経緯
Raspberry Pi 500+(RPI500+)でLLM8850を動作させる際、デフォルト設定ではSSDのみが有効で、PCIeは無効になっています。
M5StackのXにおいて、スタックチャン伝道師として著名なTakao氏とM5StackのHanxiaoMeow氏の間で、RPI500でLLM8850を使う手順に関するやり取りがありました。その内容を整理し、今後の参考として残すものです。
HanxiaoMeow氏によると、RPI500+でPCIeを有効にするにはEEPROM設定の編集が必要とのことです。
PCIeを有効化する手順
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EEPROM設定を編集する
ターミナルで以下のコマンドを実行します:sudo rpi-eeprom-config --edit -
以下の内容に変更します:
[all] BOOT_UART=1 BOOT_ORDER=0xf461 NET_INSTALL_AT_POWER_ON=1 PCIE_PROBE=1 -
設定を保存後、RPI500を再起動します。
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再起動後、PCIeが有効になり、LLM8850を認識できる状態になります。
補足
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PCIE_PROBE=1の設定がPCIeデバイス検出のポイントです。 - この設定を行うことで、RPI500+上でLLM8850などのPCIe接続デバイスが利用可能になります。
出典
---RPI500 defaults to SSD only, you can enable the pcie probe using below cmd:
— HanxiaoMeow (@HanxiaoM) October 11, 2025
Use the `sudo rpi-eeprom-config --edit` command to edit the parameters as follows:
```bash
[all]
BOOT_UART=1
BOOT_ORDER=0xf461
NET_INSTALL_AT_POWER_ON=1
PCIE_PROBE=1
```
Enable the PCIe probe option.