はじめに
自分のパブリッククラウド歴はAWS5年・Azure2年を緩く、GCP未経験。
仕事でGCPを触ることになりそうだったので、体系的に学びたくGoogle Cloud 認定資格「Associate Cloud Engineer」を受験してみた。
Google Cloud 認定資格
2018/12/16時点で下記5つある。参考:Google Cloud Certified
資格名 | 受講料(米ドル) |
---|---|
G Suite | 75 |
Associate Cloud Engineer | 125 |
Professional Cloud Architect | 200 |
Professional Data Engineer | 200 |
Professional Cloud Developer | 200(β期間中は120) |
G Suiteは毛色が違うので除くと、「Associate Cloud Engineer」が入門編の立ち位置にあるのでターゲットとした。
学習方法
本を読んだ
Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド
良著。
特徴としてはWhy(なぜGCPが生まれたか?なぜ○○サービスが生まれたか)とWhat(GCPで何ができるか?○○サービスで何ができるか)に特化していて、How(具体的な操作手順)がほぼない。
AWSとの比較が多く、AWS経験者であればこれを一冊読むだけで「GCPとは何か」・「GCPで何ができるのか」・「AWSとどう違うのか」が理解できると思う。
GCPはサービス数がAWSに比べて少ないため、現時点(2018/12)でのサービスをほぼ網羅できている。
Qwiklabsのハンズオンをオンラインで受講した
Google公式のオンラインハンズオン。
本でWhy、Whatを学んだのでHowを習得するために受講した。
GCPの公式から飛ぶと英語版しかないようで不安になるが、アカウントを作ってログインすると日本語のコースが用意されていた。
資格に対して受講するクエストが明確になっており、「Associate Cloud Engineer」の対象はGCP の基礎とクラウド アーキテクチャの2つで、全て受けると$80強でかかった時間は10時間程度。
各クエストを受講するとGCPの使い捨てアカウントのようなものが発行され、時間内は使い放題というシステム。
クエスト通りに進めていくと各サービスのブラウザコンソールからの使い方とgcloudを用いたターミナルからの使い方を一通り学べて理解できる。
模擬試験を受けた
無料で受けられる20問強の模擬試験。
何度受けても同じ問題だったのは残念だが、AWS資格の模擬試験と異なり点数だけでなく設問に対する解説があるのは良かった。
ただ、例によって本番の試験のレベルより低かったので最低ラインと捉えるべき。
受験結果
合格。
同じく入門編のAWS認定 Cloud Practitionerと比べると知識だけを問う問題が少なくケーススタディに関する実践的な設問が多かったと思う。
この勢いで次の資格も取ろうと思うがソフトウェアエンジニア向けの「Professional Cloud Developer」はまだβ版で受講料は格安となっているものの、対象ハンズオンや模擬試験が無く試験も英語版しかない。
「Professional Cloud Architect」が現実的か。
まとめ
「Associate Cloud Engineer」の資格取得にあたり、順序良く学習していくことで効率的に体系的な知識とスキルが習得できたと思う。
AWS認定 Cloud Practitionerの公式学習コースとしてはAWS Cloud Practitioner Essentialsという無料デジタルトレーニングで体系的に学べてさすがAmazonと思ったが、GCPではより実践を重視したハンズオン形式の学習過程になっていてさすがGoogleと感じた。
サービスが増えすぎて全体のキャッチアップが難しくなってきたAWSに比べて、GCPはGoogleのベストプラクティスをユーザーに提供するというスタンスでサービス数が抑えられており使いやすい。
今後は仕事でもプライベートでも積極的にGCPのサービスを活用していこうと思う。