はじめに
これまでに散布図や箱ひげ図の作成方法をまとめてきたので、今回はその続きとしてヒストグラムの作成方法を記事にまとめてみました。
解析に使うデータ
- ある低木の樹高(m)のデータを使って、ヒストグラムを作成します。
樹高データ
tree_height = c(0.89,3.35,1.97,1.09,1.34,1.23,2.6,2.66,1.28,3.48,1.53,0.88,4.17,4.13,1.06,3.03,0.57,1.29,1.91,5.53,1.59,4.06,4.67,3.2,5.22,4.28,3.42,4.68,0.99,0.89,2.86,1.68,1.02,4.98,3.02,1.16,1.91,2.75,4.56,1.98,4.21,5.18,1.71,2.15,5.27,2.81,2.68,0.87,0.34,1.05,1.23,3.74,1.25,1.35,2.61,1.97,2.42,1.12,1.63,1.43,1.58,0.84,0.89,2.89,3.18,4.66,1.73,1.68,0.74,0.49,5.17,0.48,1.27,1.11,0.72,3.22,0.99)
単純なヒストグラムの描画
-
hist
関数の引数としてベクトルを指定するだけで、あとはRがよしなにヒストグラムを作図してくれます。- 横軸は樹高(m)、縦軸は各階級内での出現頻度を示しています。
単純なヒストグラムの描画
hist(tree_height)
縦軸を「確率密度」に変える
-
freq=F
というパラメーターを加えると、縦軸を確率密度に変更できます。- デフォルトは
freq=T
で、縦軸は出現頻度となっています。
- デフォルトは
縦軸を「確率密度」に変えたヒストグラム
hist(tree_height, freq=F)
横軸の範囲と階級幅を指定する
- デフォルトだと横軸の範囲と階級幅(分割の幅)は「Rにお任せ」なので、これを変更したい場合は
breaks
というパラメーターを使います。 - 以下の例では、横軸の範囲を0~6、階級幅を1に設定しています。
横軸の範囲と階級幅を指定したヒストグラム
hist(tree_height, breaks=seq(0,6,1))
見た目を整える
- 様々なパラメーターを使うことで、タイトルや縦軸と横軸のラベル、棒の色などを調整することができます。
-
density
の最小値は0(※棒は枠線のみ)ですが、最大値についてはヘルプを見てもよく分かりませんでした。
パラメーター名 | 意味 |
---|---|
xlab | 横軸のラベル |
ylab | 縦軸のラベル |
main | グラフのタイトル |
col | 棒の色 |
density | 棒の斜線の密度 |
見た目を整えたヒストグラム
hist(tree_height, breaks=seq(0,6,1), xlab="Tree height (m)", ylab="Number of individuals", main="Height size class of shrub tree", col="#2ca559", density=20)
参考資料
- Histgram - R Documentation
- Rに添付されているヘルプファイルです。
- Rによるヒストグラムの描画