はじめに
iRICで計算結果を表示する際の背景画像は何を使っていますか?
私は、安心と信頼の国土地理院の航空写真を使うことが多いです。
ですが地理院の航空写真は、全国で整備されているわけではないので
中山間地の航空写真は無かったりします...
一般の人は中山間地の航空写真を見ることは少ないかもしれませんが
河道検討や土石流の計算を行うiRICユーザーにとっては結構深刻な問題だったりします。
そういった人に向けて、みんながお世話になっているであろうgoogleさんの衛星写真を
iRICの背景画像に使ってみよう! という記事です。
実行環境
- iRIC v4 4.0.0.6909
そもそも使えるのでは?という話
ここは余談なので、お急ぎの方はすっとばしてください。
iRICのオブジェクトブラウザーには標準でGoogle Mapが用意されているじゃん?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
表示させるためにはAPIキーが必要なのに
わざわざ設定していた貴方は立派なiRICコアユーザーです。
ですが、実はこの機能、いつの間にやら機能しなくなっています。
(google側の仕様変更?なのかは私にはよく分かりませんが)
いやー、参りますね。少なくとも私は超困りました。
ということで、今この記事を書いています。
手順
iRICの起動
iRIC Softwareを起動します。
ソルバーは何でも良いですが、ここではNays2DHを選んでいます。
背景画像の設定
「オプション > 設定」を選択し、設定ウィンドウを表示させます。
「背景画像(インターネット)」タブを開いて、「追加」ボタンを押します。
表示されたウィンドウに以下の情報を入れて「OK」ボタンを押します。
名前:Google Map (satellite)
URL:https://mt1.google.com/vt/lyrs=s&x={x}&y={y}&z={z}
最大ズームレベル:22
Google Map (satellite)が追加されているはずなので、「OK」ボタンを押します。
オブジェクトブラウザーにGoogle Map (satellite)が表示されるので
後はいつも通り使ってください。
(迂闊にgoogleさんの画像を載せるの怖いので、ここでは載せませんが)
注意事項
調べてみましたが正直、利用許諾がどれなのかよく分かりませんでした。
この辺かなと思いますが、いまいち自信がない...
- https://www.google.com/intl/ja_ALL/permissions/geoguidelines/
- http://desktop.google.co.uk/permissions/geoguidelines/attr-guide/
まあ、少なくともクレジット表記はいると思いますので
ご使用する際はご注意ください。
おわりに
ひとまず、上記の手順に従えば全国の衛星写真はそれなりの解像度で見られそうです。
ただし、元々表示できていたgoogle maps apiで取得した画像に比べると
解像度が粗いように感じます。(今確認できないので気のせいかもですが)
ということで、個人的な意見ですが
上記はあくまでも暫定処置的なやり方かなと思います。
いつの日かgoogle maps apiのタイル画像が
iRICで読み込めるようになることを祈っています。