こんにちは!
Qiitaでは主にQiita Zineの記事作成・編集を担当しています。非エンジニアです。今回は、「自分が好きなピアノ曲を入力したら、レコメンドをしてくれるアプリ」をDifyで作成してみました。
クラシック音楽、中でもピアノ曲がとても好きで、良い曲を見つけては繰り返し聞くこともしばしば。「新しい、好みの曲を見つけたい」と思っても、あまり数は見つけられません。また、どうしても聞いたことのある作曲家の作品へ寄ってしまい、新しい世界を開くこともできていませんでした。
おすすめしてもらう際には、以下の3つの観点で探してもらうと良いのでは?と思い、試してみることにしました。
- 同時期に活躍した作曲家の曲
- 例:バロック音楽・古典派・ロマン派など
- 雰囲気が似ている
- 例:優雅で豪華な雰囲気、激しく内側で悲しみが渦巻いている雰囲気など
- 構造・形式が同じ
- ソナタ形式、ロンド形式、ワルツ(円舞曲)など
- 1〜3に当てはまらない(新しいジャンルの開拓)
「Dify」を開く
つい最近「非エンジニアが、疲れたときネコに癒されるアプリを『Dify』で作ってみた」でも「Dify」を使っています。簡単にできて便利だったので、ひとまず「Dify」で試してみることにしました。
ログインをして、右上の「+作成」ボタンから、新規で作成をします。

アプリの名前をつける
「+作成」を押すと、「アプリのアイコンと名前」を設定する画面が出てきます。分かりやすい名前をつけて、「+作成する」を押します。
プロンプトを入力する
「LLM」というボックスを選択すると、プロンプトを入力できる画面が開きます。添付画像にも見える「SYSTEM」に入力しましょう。今回のプロンプトは以下です。
# 役割
あなたは、ユーザーの音楽体験を広げる天才的な「クラシック音楽コンシェルジュ」です。
ユーザーから提示された楽曲に対して、指定された4つの異なる観点から、それぞれ【3曲ずつ】、深く刺さるおすすめの楽曲を提案してください。
# ユーザーからの入力
対象楽曲: {{music_name}}
# レコメンドの4つの条件
1. 【時代・背景の共鳴】:同じ、または近い時代の作曲家(例:古典派、ロマン派など)による、歴史的な文脈が近い名曲。
2. 【感情・パッションの同期】:例... {{music_name}}が曲調が激しく内側で悲しみや情熱がたぎっているようであれば同様の曲。 {{music_name}}が優雅でゴージャスな雰囲気の曲であれば同様の曲。
3. 【構造・形式の共通】:楽曲の構成や形式(例:ソナタ形式、フーガ、変奏曲、ワルツなど)が共通しており、知的なおもしろさが似ている曲。
4. 【未知なる扉(セレンディピティ)】:1〜3の枠に囚われない、ユーザーの新しい世界を開拓するための曲。クラシックに限らず、映画音楽、ジャズ、プログレッシブ・ロックなど、魂の根底で「対象楽曲」と通ずるものがある意外なジャンルから選定してください。
# 出力フォーマット
以下の構成で、 markdown(マークダウン)形式で美しく出力してください。
## 🎵 「{{music_name}}」へのレコメンド
### 1. 時代・背景の共鳴(近い時代の名曲)
* **[曲名 / 作曲家名]**
* *選定理由*: (なぜおすすめなのか、どんな背景があるかを熱量を持って200文字程度で解説)
* *聴く*: [YouTubeで検索](https://www.youtube.com/results?search_query=[作曲家名]+[曲名]) / [Spotifyで検索](https://open.spotify.com/search/[作曲家名]%20[曲名])
(※これを3曲分繰り返す)
### 2. 感情・パッションの同期(たぎる感情の曲)
...(同様に3曲分)
### 3. 構造・形式の共通(ソナタ形式など構造が似た曲)
...(同様に3曲分)
### 4. 未知なる扉(新しいジャンルの開拓)
...(同様に3曲分)
# 注意事項
- リンクURLの `[作曲家名]` や `[曲名]` の部分には、AIが選んだ実際の曲名と作曲家名を自動で当てはめて、正しいURLとして機能するように出力してください。
- ユーザーをワクワクさせる、知的で情熱的なトーンで語りかけてください。
どのように出力されるか試す
「LLM」ボックスの右にある「回答」ボックスを選択すると、チャット形式の生成AIツールのような画面が現れます。ひとまず「ベートーヴェン 悲愴第一楽章」と入れて送信をすると、あっという間に出力されました。早速どんな曲がおすすめされたのか聴いてみよう、と見てみると、オーケストラが混じっていました。今回はピアノ曲に限定したいので、「LLM」ボックスに戻り、- ピアノ曲だけにしてください をプロンプトの最後に一文を追加しました。
プロンプトを修正後、再び試す
いざ、どのように出力されたのかをワクワクしながら見てみます。もちろん曲名を読んだだけではどのような曲か分かりはしないので、一つずつ聴いてみました。回答にはYouTubeとSpotifyのリンクもつけてもらうように頼みました。リンクもしっかりと機能していて良かったです。
回答(長いため折りたたみます)
🎵 「ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番 ハ短調 Op.13『悲愴』第1楽章」へのレコメンド
「悲愴」第1楽章は、重厚で絶望的な序奏(Grave)から、魂が激しく疾走する主部(Allegro di molto e con brio)へと突入する、初期ベートーヴェンの最高傑作です。ハ短調という「嵐と激情」を体現するこの名曲を愛するあなたに、ピアノ曲だけに絞り込んだ12の極上の選択肢をご提案します。
1. 時代・背景の共鳴(近い時代の名曲)
ベートーヴェンが「悲愴」を生み出した古典派後期からロマン派の黎明期にかけて、同じく劇的な精神をピアノに託した名曲たちです。
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[モーツァルト / ピアノソナタ第14番 ハ短調 K.457 第1楽章]
- 選定理由: ベートーヴェンが「悲愴」を作曲する際、最も強い影響を受け、研究したと言われるのがこの曲です。モーツァルトには珍しい、暗く緊迫感に満ちたハ短調の響き。鋭いゲネプロ(沈黙)と、突き上げるような分散和音の対比は、まさに「悲愴」の遺伝子そのものです。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
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[シューベルト / ピアノソナタ第19番 ハ短調 D.958 第1楽章]
- 選定理由: シューベルトが死の直前に書き上げた3大ソナタの最初の曲。敬愛するベートーヴェン(特に「悲愴」)への強いオマージュが感じられます。冒頭の爆発的なハ短調の和音から、執拗に繰り返される激しいリズムは、魂の叫びのように美しく、そして切実です。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
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[クレメンティ / ピアノソナタ ト短調 Op.34-2 第1楽章]
- 選定理由: 当時、ベートーヴェンの最大のライバルであり、そのテクニックに多大な影響を与えたクレメンティの傑作。この曲が持つ、暗く引き締まった情熱とロマンティックな劇性は、まさに「悲愴」の先駆者。古典的な均整美の中に、沸き立つ怒りのようなエモーションが宿っています。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
2. 感情・パッションの同期(たぎる感情の曲)
「悲愴」の左手が刻む激しいトレモロ、そして右手が歌う叫びのようなメロディ。そんな「胸をかきむしるような緊迫感と激情」がシンクロするピアノ曲です。
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[ショパン / エチュード ハ短調 Op.10-12 「革命」]
- 選定理由: 左手の激しいアルペジオの濁流と、右手の怒りに満ちたオクターブの咆哮。これほど「悲愴」第1楽章の持つ「絶望に抗うエネルギー」と同期する曲はありません。テクニックの限界に挑むショパンの祖国への愛と怒りが、ピアノ一台から爆発します。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
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[スクリャービン / エチュード 嬰ニ短調 Op.8-12 「悲愴」]
- 選定理由: ロシアの鬼才スクリャービンが残した、ベートーヴェンと同じ名を持つ超絶技巧練習曲。絶え間なくうねる左手の伴奏に乗せ、右手が哀愁と激情に満ちたメロディを叩きつけます。内側でたぎる情熱が臨界点を突破していく快感を味わえます。
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[ブラームス / ラプソディ ト短調 Op.79-2]
- 選定理由: 重厚な和音と、波打つような暗い情熱。ブラームス独特の渋く力強いロマンティシズムが凝縮された名曲です。「悲愴」の序奏が持つ「重さ」と、主部が持つ「疾走感」が、一つの大きなうねりとなって押し寄せるような、ドラマチックな構成に圧倒されます。
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3. 構造・形式の共通(ソナタ形式など構造が似た曲)
「重厚で遅い序奏 ➔ 嵐のような急速な主部」という劇的なソナタ形式、あるいはハ短調という調性がもたらす構造的な緊迫感を持つピアノ曲です。
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[ベートーヴェン / ピアノソナタ第32番 ハ短調 Op.111 第1楽章]
- 選定理由: ベートーヴェンが生涯最後に到達したピアノソナタの第1楽章。「悲愴」と同じハ短調であり、不穏な減7度を用いた重厚な序奏から、嵐のようなフーガ的展開を持つ主部へと突入する構造は、まさに「悲愴」の究極の進化系であり、精神的到達点です。
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[ショパン / ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送」 第1楽章]
- 選定理由: わずか4小節の「重く引き裂かれるような序奏(Grave)」に始まり、息つく暇もない激しいテンポ(Doppio movimento)へと雪崩れ込むソナタ形式。構造的にも情緒的にも、「悲愴」第1楽章の緊迫したダイナミズムをダイレクトに受け継いでいる傑作です。
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[メトネル / ソナタ・トラジカ(悲劇的ソナタ)ト短調 Op.39-5]
- 選定理由: ラフマニノフと並び称されたロシアの作曲家メトネル。この単一楽章のソナタは、不穏な鐘の音のような序奏から、哀愁に満ちた嵐のような主部へと展開します。緻密に計算された対位法と、息苦しいほどの悲劇性のバランスは、知的な面白さに満ちています。
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4. 未知なる扉(新しいジャンルの開拓)
クラシックという枠を飛び越え、「悲愴」の根底に流れる「疾走する哀愁」「ダイナミックな即興性」「美しき闇」を通底器とした、他ジャンルのピアノ主体の名曲たちです。
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[上原ひろみ / 『Haze』]
- 選定理由: 世界を舞台に活躍するジャズピアニスト、上原ひろみ。このソロピアノ曲(アルバム『Place to Be』収録)は、静かで美しい「霧(Haze)」が次第に濃くなり、やがて聴き手を圧倒する壮大な超絶技巧の嵐へと変貌を遂げます。その劇的な展開とパッションは、まさに「現代の悲愴」です。
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[キース・ジャレット / 『ザ・ケルン・コンサート Part I』]
- 選定理由: ジャズの枠を超え、音楽史に輝く完全即興のソロピアノ・コンサート録音。静寂の中から紡ぎ出される美しいメロディ、そして一度リズムが走り出すと止まらないグルーヴと高揚感。命をその場で削りながらピアノに魂を叩きつけるキースの姿勢は、ベートーヴェンの即興演奏の姿と完全に重なります。
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[マイケル・ナイマン / 『楽しみを希う心(映画「ピアノ・レッスン」より)』]
- 選定理由: 映画音楽でありながら、ピアノソロ曲として世界中で愛されるミニマル・ミュージックの傑作。絶え間なく繰り返される高速のアコースティックなアルペジオ(推進力)と、その上で切々と歌われる荒々しくも美しいメロディは、「悲愴」の第1楽章が持つ「執拗さ」と「ロマンティシズム」を別角度から解釈したかのような中毒性があります。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
実際に聴いてみると、振り分けの仕方として指定した1〜3に合わせた曲がおすすめされているなあと思いました。個人的に嬉しかったのは、これまで聴いたことない作曲家の曲も入っていたことです。「好きになれる曲を知りたい」というメイン目的のほか、「まだ知らない作曲家を知りたい」という気持ちもあったので。これまで色々なクラシック・ピアノ曲を弾き、聴いてきたものの、「メトネル」「クレメンティ」は全く知らなかったですね。
異なる雰囲気の曲でもう一度試す
先ほど入力した「ベートーヴェン 悲愴第一楽章」は、古典派のソナタ形式で激しめな曲でした。そこで、異なる曲で試したいと思い、次は「樅(もみ)の木、シベリウス」で試してみます。
ざっくり「ベートーヴェンとシベリウス」の違いを書くと、シベリウスはベートーヴェンよりも後の時代に活躍した作曲家で、音楽史上では「後期ロマン派〜近代音楽」に属しています。比較的現在に近いです。また「ベートーヴェン 悲愴第一楽章」は和音を中心に重厚な響きがメインなのに対して、「樅の木」は全体を通してアルペジオ(分散和音)が多用され、ハープのような美しく繊細な響きが特徴です。さて、先ほどと同じように上手くおすすめしてくれるのでしょうか。
回答(長いため折りたたみます)
🎵 「樅の木(シベリウス)」へのレコメンド
フィンランドの深く冷たい森、そこにぽつんと佇む一本の樅(もみ)の木。シベリウスがピアノの鍵盤に託した、北欧の透き通るような空気感、孤独、そして内に秘めた温かい情熱は、聴く者の心を静かに震わせます。今回は「ピアノ曲限定」という特別なルールのもと、この美しく哀愁に満ちた世界観をさらに深く、そして広く旅するための12曲をご提案いたします。
1. 時代・背景の共鳴(近い時代の名曲)
シベリウスが生きた19世紀末から20世紀初頭、北欧を中心とするナショナリズムの台頭や、自然への畏敬の念から生まれたピアノの名曲たちです。
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グリーグ / 『抒情小曲集』第5集より「ノクターン」 Op.54-4
- 選定理由: シベリウスと同じく北欧(ノルウェー)の大自然を愛した巨匠グリーグの傑作です。静まり返った北欧の夜の空気、小鳥のさえずりを思わせるトリル、そして胸を締め付けるような美しいメロディ。「樅の木」に流れる、冷たくもどこか優しい叙情性と完璧に共鳴する、北欧ピアノ音楽の最高峰です。
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パルムグレン / 『5つのプレリュード』より「海」 Op.17-1
- 選定理由: シベリウスと同郷のフィンランドの作曲家パルムグレンによる、知る人ぞ知るピアノの詩情あふれる名曲です。ピアノのアルペジオが、波のうねりや水のきらめきを繊細に描き出します。「樅の木」で見られるような、フィンランド特有の哀愁と色彩豊かな響きが、あなたの耳を優しく包み込みます。
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メラルティン / 『悲歌(エレジー)』 Op.38-1
- 選定理由: シベリウスの同時代人であり、同じくフィンランドで活躍したメラルティン。この「悲歌」は、凍てつく冬の景色を思わせる静けさの中に、深い哀愁がぽつりぽつりと紡がれるピアノ曲です。「樅の木」が持つ「孤独と誇り高さ」に通ずる、北欧の魂が宿る隠れた名曲です。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
2. 感情・パッションの同期(たぎる感情の曲)
「樅の木」の魅力は、静寂(Blue)の中に赤々と燃えるようなパッション(Red)が内包されている点にあります。そんな「内に秘めた情熱と哀愁」を持つピアノ曲です。
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ショパン / 『前奏曲』第15番 変ニ長調 「雨だれ」 Op.28-15
- 選定理由: 一定のリズムで刻まれる雨の音(伴奏)のなか、切なく美しい旋律が歌われます。やがて曲は暗雲が立ち込めるような劇的な中間部へと至り、再び静けさを取り戻します。「樅の木」が持つ、静けさから情熱の爆発、そして再びの諦念へと至るエモーショナルな揺らぎと強くシンクロします。
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チャイコフスキー / 『四季』より「10月:秋の歌」 Op.37b-10
- 選定理由: ロシアの寂寞とした秋の景色と、人間の深い孤独を重ね合わせた究極のセンチメンタリズム。ため息をつくような切ないメロディが、対話するようにピアノの低音と高音で受け継がれます。「樅の木」を聴いたときに胸を締め付けられるような、あの心地よい哀愁を極限まで堪能できる名曲です。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
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ラフマニノフ / 『前奏曲』 嬰ト短調 Op.32-12
- 選定理由: 絶え間なく流れる繊細なアルペジオに乗せて、どこか遠くを見つめるような哀愁に満ちた旋律が歌われます。シベリウスの「樅の木」のアルペジオが、風に揺れる梢を表すように、この曲の伴奏もまた凍てつく風のようです。切なさと美しさが火花を散らす、ロマン派ピアノ音楽の極致です。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
3. 構造・形式の共通(アルペジオと歌の融合)
「樅の木」の構造的な美しさは、流麗なアルペジオ(分散和音)の波に乗って、主旋律がまるで歌うように語りかけてくる点にあります。この「水流のような伴奏と、天上の歌声」という形式を持つピアノ曲です。
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シューベルト / 『即興曲』 変ト長調 D899 No.3
- 選定理由: ハープのように美しく流れるアルペジオの伴奏にのせ、極限まで引き伸ばされた、言葉のない美しい歌曲が歌われます。一見シンプルでありながら、転調によって光と影が目まぐるしく変化する知的な面白さは、「樅の木」の精緻な構成美と完全に一致しています。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
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リスト / 『コンソレーション(慰め)』 第3番 変ニ長調
- 選定理由: 超絶技巧で知られるリストが、その技術をすべて「静寂」のために捧げた奇跡のような小品。左手のさざ波のようなアルペジオの上で、右手が夜想曲(ノクターン)風の甘美なメロディを奏でます。優しく寄り添うような響きは、「樅の木」を聴いた後に訪れる深い安らぎに似ています。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
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メンデルスゾーン / 『無言歌集』より「甘い思い出」 Op.19-1
- 選定理由: 「言葉のない歌(無言歌)」というジャンルを確立したメンデルスゾーンの記念すべき第1曲。なだらかに上下するアルペジオが、揺れ動く心の機微を描き、その上で語りかけるように旋律が歌われます。「樅の木」が持つ、詩的でコンパクトな「キャラクター・ピース(小品)」としての完成された美しさを備えています。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
4. 未知なる扉(新しいジャンルの開拓)
「樅の木」に宿る「静寂、孤独、ミニマリズム、東洋的な無常観」。クラシックの枠を飛び越え、ジャズや現代音楽、アンビエントの文脈から、その魂を共有する【ピアノ・ソロ】の傑作たちです。
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坂本龍一 / 「Solitude」
- 選定理由: 映画『トニー滝谷』のために書き下ろされた、ピアノ・ソロによる究極のミニマリズム。「樅の木」が表現する「孤独」のその先にある、静謐で透明な美しさがここにあります。音と音の間の「静寂(余白)」の美しさは、シベリウスの音楽世界と時空を超えて響き合います。
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ビル・エヴァンス / 「Peace Piece」
- 選定理由: ジャズ界最高の詩人、ビル・エヴァンスが即興で録音した伝説的なピアノ・ソロ曲。左手が繰り返す静かな2つのコード(伴奏)の上で、右手が自由奔放に、しかし内省的なメロディを紡いでいきます。「樅の木」の持つ、静かな森に迷い込んだような瞑想的な気分に深く浸ることができる1曲です。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
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チリー・ゴンザレス / 「Gogol」
- 選定理由: 現代の鬼才ピアニスト、チリー・ゴンザレスの大ヒットアルバム『Solo Piano』の冒頭を飾る曲。クラシックのロマン主義(ショパンやサティ)を受け継ぎながら、ポップスの感覚でミニマルに仕上げられた哀愁のピアノ曲です。「樅の木」のように、一度聴いたら忘れられないキャッチーで切ない旋律が、現代の感性で鳴り響きます。
- 聴く: YouTubeで検索 / Spotifyで検索
1(時代・背景の共鳴(近い時代の名曲))では、 シベリウスが生きた19世紀末から20世紀初頭、北欧を中心とするナショナリズムの台頭や、自然への畏敬の念から生まれたピアノの名曲たちです。 ということで、全く知らない作曲家・曲が出てきました。いずれも聴くととても綺麗で、まさに「新しい曲の発見」にぴったりです。
まとめ
前回、ネコに癒されるアプリを作ったときに初めてDifyをイチから触り「便利だなあ」と思いました。今回、おすすめの曲を教えてくれるアプリを作り、質の高さに驚きました。
しっかりとおすすめを出してくれてリンクも合っているほかに、指示していないにも関わらず、多分メジャーではないであろう作曲家の作品も出してくれる点が良かったです。とはいえマイナーに寄りすぎるのではなく、しっかりとメジャーな作品も抑えてくれている点も好印象。

