この記事は ex-crowdworks Advent Calendar 2024の12日目の記事です。
はじめに
今年、株式会社クラウドワークスを退職した@nisyuuです。お気に入りのアンテナショップはいわて銀河プラザです。海宝漬が美味しいですよ。
エンジニアとしてクラウドワークステック(旧クラウドテック)というフリーランスと企業をマッチングするエージェントサービスを開発していました。
キャリアアップについて悩んでいた今年の2月に、「ベテランCTOの考えを徹底解剖! 新しい組織に飛び込んだときのエンジニア組織の作り方」というイベントに参加しました。
その中で特に印象に残ったポイントや学びを記事にしてみたので、今後のキャリアにお悩みの方はどうぞご覧ください。
このイベントの後、私はキャリアアップに踏み出せているので少なからず誰かのキャリアにもプラスになるのではないかと考えています。
イベントはYouTubeにアーカイブが残っているので、お時間ある方は動画もご視聴いただけます。
ソフトスキルだけでなくハードスキルも磨く
エンジニアとして重要なのは、ソフトスキル(コミュニケーション能力や柔軟な思考力など)だけでなく、ハードスキル(技術的専門知識や開発スキル)も並行して磨くことです。
ハードスキルは具体的な成果を生み出すとともに、信頼を得るための基盤となります。
信頼構築の基本: 委任↔信頼↔依頼
エンジニア組織の基盤は信頼関係にあります
- まずは信頼を得ることが最優先です
- 信頼があるからこそ、スムーズな委任と依頼が可能になります
- 信頼は課題解決を通して少しずつ積み重ねできます
課題解決を通した信頼の積み重ね方
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小さい課題から始める
自己完結しやすい小規模な課題から取り組むことで、早期に成果が出しやすくなります -
いきなり解決せず、課題を共有する
チーム全体で課題を共有し、共通認識を持つことで、効果的な解決策を模索できます -
複数の小さな信頼を積み重ねる
一人からの大きな信頼を得ることを目指すより、多数からの小さな信頼を積み重ねた方が、組織全体で強固な土台を築けます
課題を見つける方法
- 1on1を活用して直接ヒアリングを行う
- 課題と断定する前に、現状や悩みを共有し、真の問題点を探る
- ケーススタディを収集し、自らの組織状況に当てはめて考える
共感と受容
課題解決や信頼構築の過程では、共感と受容が非常に重要です
- 他者の考えに必ずしも同意する必要はありませんが、受け入れる姿勢を持つことが大切です
- 合理的な判断が難しい状況では、認知バイアスを理解・活用し、柔軟な対応を図ります
- 論理面だけでなく感情面でも「腹落ち」する形を目指しましょう
間接メリットと直接メリット
- 間接的なメリットは訴求力が弱いため、直接的なメリットを意識し、行動や結果にフォーカスすることが信頼獲得の近道となります
信頼関係を観察する
信頼関係は相関的であり、自分の立ち位置を客観的に観察することが組織内での成長に有益です
- 自分に不足している部分を認識する
- ネガティブな評価からも事象を客観的に判断し、改善点を見出す
ウィンザー効果の活用
ウィンザー効果とは、第三者からの評価が信頼構築に大きな影響力を持つことを指します
- 自分の発信だけでなく、他者の評価や声をうまく活用することで、信頼を高めやすくなります
ルールを決め、習慣化する
組織内で信頼を深め、安定した運営をするためには再現性ある行動が求められます
- 明確なルールを定める
- そのルールを習慣化し、組織に安定したリズムをもたらす
- 情報収集を怠らず、常に再現性や改善点を意識することが重要です
おわりに
イベントを通して、第一線で活躍してきたエンジニアから学ぶことは多くありました。
ちょうど、イベント参加時は今後のキャリアについて悩んでいた時期なので、キャリアアップに成功した自分の現状を踏まえるとかなりプラスに働いたイベントだったと思います。