OCI資格全冠! - Oracle Cloud All Certification -
AWSのように目立つ表彰制度があるわけではありませんが、Oracle Cloud(OCI)の日本語で提供されている全15資格(2025年度版)をすべて取得し、全冠を達成しました!
今回は、15個の試験すべてに合格した振り返りと、全資格を制覇したからこそ気づけた「実務に役立つ、本当におすすめな資格4選」をお送りします。
これからOCIを勉強される方、OCIをどう勉強しようと迷っている方にお勧めです。
<オラクル社サイトで記念インタビュー公開中です>
【対談前編】Oracle Databaseの経験を、クラウドとAIの武器に変える
【対談後編】Oracle Databaseの専門性を、クラウド設計の力に変える
OCI IaaS/PaaS 認定資格一覧(2025年版 全15種)
まずはOCIの資格一覧です。
OCI資格は毎年バージョンアップするため、資格名に年号(2025など)が入っています。毎年大幅に試験範囲が変わるわけではありませんが、少しずつ最新技術の内容がアップデートされます。技術の進化が早いクラウドならではの資格体系ですね。
| No | 製品カテゴリ | 職務・役割 | 試験番号 | 資格正式名称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | OCI | 管理者 | 1Z0-1085-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified Foundations Associate | 無料 |
| 2 | OCI | アーキテクト | 1Z0-1072-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified Architect Associate | |
| 3 | OCI | アーキテクト | 1Z0-997-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified Architect Professional | 実技問題あり |
| 4 | OCI | 開発者 | 1Z0-1122-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified AI Foundations Associate | 無料 |
| 5 | OCI | 開発者 | 1Z0-1067-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified Cloud Ops Professional | 実技問題あり |
| 6 | OCI | 開発者 | 1Z0-1084-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified Developer Professional | |
| 7 | OCI | 開発者 | 1Z0-1127-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified Generative AI Professional | |
| 8 | OCI | 開発者 | 1Z0-1134-25 | Oracle AI Vector Search Certified Professional | |
| 9 | OCI | アーキテクト | 1Z0-1115-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified Multicloud Architect Professional | |
| 10 | OCI | 開発者 | 1Z0-1112-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified Networking Professional | |
| 11 | OCI | 開発者 | 1Z0-1111-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified Observability Professional | |
| 12 | OCI | 管理者 | 1Z0-1104-25 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Certified Security Professional | 実技問題あり |
| 13 | PaaS | 管理者 | 1Z0-1125-25 | Oracle Data Platform 2025 Certified Foundations Associate | 無料 |
| 14 | PaaS | 管理者 | 1Z0-931-25 | Oracle AI Autonomous Database 2025 Certified Professional | |
| 15 | PaaS | 管理者 | 1Z0-1093-25 | Oracle AI Cloud Database Services 2025 Certified Professional |
まずはここから! 王道の「Architect 3種」
初めてOCIにチャレンジするなら、まずは基本となる Architect系の3資格(No.1〜3) を順にクリアしていくのが王道となります。
- Foundations(入門)
- Associate(初級〜中級)
- Professional(上級)
オラクルマスターでいう Bronze → Silver → Gold、AWSでいう Cloud Practitioner → Solutions Associate Architect → Professional のような綺麗なステップアップ構造になっています。
嬉しいことに、エントリー資格である Foundationsは完全無料 で受験できます。しかも、自宅のPCから好きなタイミングでいつでも受験可能!ハードルが非常に低いので「まずはOCIを触ってみたい」という方の第一歩に最適です。これらの資格を学ぶことで、OCIを扱う上で必要な知識を広く網羅できます。
💡 2022年ごろに受験したことがある方への耳寄り情報
数年前の試験と比べると、実は現在のArchitect試験は試験範囲が少し狭まっていて、以前より対策がしやすくなっています。
過去はDatabase系のサービスなども一括でArchitectの範囲に含まれていましたが、2024年ごろから「Database」「Networking」「Security」といった専門分野が独立した資格に切り替わりました。専門的な内容はそちらに譲った形ですが、それでもインフラのベースとして最低限押さえるべき内容はしっかり網羅されています。
OCI資格試験の具体的な勉強法
効率的な学習手順の全体像については、以下の記事で詳しく解説しています。
👉 【Qiita】OCIの効率的な勉強法まとめ
ここでは、私が全冠を達成する上で重要だと感じた「2つのベース」を紹介します。
1. 知識ベース(無料コンテンツの徹底活用)
OCIの資格試験は、Eラーニング(動画動画コース)、テキスト、模擬問題がすべて公式(Oracle MyLearn)で無料提供されています。
例えば、Associate Architectでは20時間近い動画が無料で見られます。まずはこれを使ってインプットしていきましょう。
特にProfessionalレベルの動画は、ただの設定手順だけでなく「ここを設定した結果、裏側がどう変わるか」「あらかじめこの設定をしておかないと動かない」といった実践的な解説が非常に細かく、とてもおすすめです。動画が少し長いと感じる場合は、1.5倍速などで効率よくキーワードを頭に入れていくと良いでしょう。
⚠️ 注意ポイント
一部の動画やテキスト(スライド)は翻訳されておらず英語のままのものもあります(動画の字幕は日本語が出ます)。
テキストの端に書かれている英語の補足から試験に出題されることもあるため、講師の話している声(日本語字幕)だけでなく、スライド資料にもしっかり目を投資しておくのが合格のコツです。
2. 実機ベース(ハンズオン)
特に「Professional」と名のつく上位レベルの試験では、実機を触った経験が合格への一番の近道になります。
「どのメニューから設定するか」「このエラーが出た時の対処法は何か」といったかなり泥臭い実践的な知識が問われるため、画面を見慣れているかどうかで理解のスピードが全く変わります。
エンジニアとして「資格合格」をゴールにするのはもったいないので、いつでも実機を操作できる状態を作っておきましょう。私自身、15個の試験の中で、普段実機で良く触っている分野については、事前の試験勉強なしで一発合格できた試験ものもありました。これは試験が簡単だったわけではなく、専門特化している分、実務経験がそのままダイレクトに活きたからと思います。
【厳選】実務に直結!今こそ取得をお勧めしたい資格4選
ここからが本題です。15の資格をすべて取得した私が、「これを持っておくと実務で本当に強い」「評価が変わる」と確信した4つの資格を厳選しました。
単に「サーバーを立てて最低限動かすだけ」であれば、一般的なArchitect Professionalの知識だけでもなんとかなります。しかし、本当の実務で求められるのは 「安全なネットワーク構成か?」「セキュリティの穴はないか?」「システム監視やログ管理はどうするか?」という周辺の運用設計ですよね。
Architect Professionalの「その先」へ踏み出し、エンジニアとして頭一つ抜けるために最適なラインナップがこちらです。
1. 【No.3】Architect Professional (1Z0-997-25)
すべてのベースとなる最上位の資格。OCIを統括的にデザインする上での「入り口」であり、必須科目です。
2. 【No.10】Networking Professional (1Z0-1112-25)
実務で一番泥沼にハマりやすいのがネットワーク。FastConnect(専用線接続)やVPN、VCNの高度なルーティングを網羅できるため、インフラの安定構築において最も重宝する知識が身につきます。
ただし、試験の難度はNo1です。圧倒的問題文の長さで畳みかけてきます。
3. 【No.11】Observability Professional (1Z0-1111-25)
「作って終わり」にしないための監視・ログ管理の専門資格。実務の運用フェーズでトラブルシューティングを行う上で、この知識があるエンジニアはどこに行っても重宝されます。
4. 【No.12】Security Professional (1Z0-1104-25)
昨今のシステム構築においてセキュリティは最優先事項です。OCIにおけるアイデンティティ管理(IAM)や暗号化、監査、防御壁の設定など、実務の提案活動でもそのまま武器になる強力な資格です。
しかもOCIのセキュリティ関連機能は無料で提供されているものも多くあります。
それらを使用しないのはもったいないですよね。
まとめ
OCIの資格は、ただの知識の暗記ではなく、実務にそのまま持ち込める実践的なスキルが綺麗に体系化されています。
まずは無料の「Foundations」からスタートし、「Architect Professional」を取得。
そして少しずつご自身の専門分野を広げていってみてください。実機を触りながら学んだ知識は、必ず現場で役に立つはずです。
