はじめに
これから Oracle Cloud の資格取得を目指す方のための情報をまとめています。
2025年7月現在の情報です。
いままで10個以上のOracle Cloud資格を取得した経験から書いています。
対象オラクルクラウド資格
・1Z0-1085-24-JPN Oracle Cloud Infrastructure Foundations 2024 Associate
・1Z0-1072-24-JPN Oracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Architect Associate
・1Z0-997-24-JPN Oracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Architect Professional
資格種類
Oracle Cloudの資格は数多くありますが、一番一般的なものはアーキテクト系の資格で上にリストした3つです。
レベル別に、Foundations→Associate→Professionalとなります。
このあたりは、AWSなど他の資格と同様です。
資格名に年号(2024)が入っていることから想像できるかもしれませんが、毎年新しいバージョンの資格試験がリリースされます。
以下が2024年度版の資格試験一覧(13個)と、リリースが予定されている2025年度版の資格試験一覧(14個)です。
2025年度版ではさらに細分化され14種類もの資格試験がリリースされます。
この中でも入門レベルのFoundations(AWSでいうとプラクティショナー)は、2022年4月から正式に無償化されました。
自宅のPCから「オンラインで」「何度も」受験できるため、
まずはFoundationsを受験してOracle Cloud資格試験の体験をするとよいでしょう。
マニュアルや後述のテキストで学習した内容が、どのような問題で問われるの確認しておくのが重要です。
難易度 | 試験番号 | 試験名 | 試験時間 | 問題数 | 合格ライン | 受験料 |
---|---|---|---|---|---|---|
入門 | 1Z0-1085-24 | [Oracle Cloud Infrastructure Foundations 2024 Associate] | 60分 | 40問 | 65% | 無料 |
中級 | 1Z0-1072-24 | [Oracle Cloud Infrastructure 2021 Certified Architect Associate] | 90分 | 50問 | 68% | 37795円 |
上級 | 1Z0-997-24 | [Oracle Cloud Infrastructure 2021 Certified Architect Professional] | 90分 | 非公開※実技試験含 | 65% | 37795円 |
試験番号の最後の24は試験バージョン(西暦)を表します。
2025年7月現在、24(2024年版)が一番新しい試験です。1Z0-1072-24が2024年版。1Z0-1072-25がリリース予定の2025年版になります。
学習資料
試験ごとの学習方法は別途まとめたいと思いますのでここでは概要を記載します。
まずOracle Cloudの資格試験については、対策本は発売されていません。
体系的に学習したい方は、Oracle Cloudの書籍が2冊発売されていますので、それを使用するとよいでしょう。
またオラクル社からは、受験にむけた公式のWeb学習コンテンツが無償提供されています。
レベル毎に「研修講義の動画・PDFのテキスト・練習問題・模擬試験」が用意されているので活用しましょう。
利用にはオラクル社のサイトへのID登録が必要です。
ID登録については「こちらの記事を参照してください」
オラクル社が提供する資格別学習資料
・「Architect OCI 日本語」や、試験番号などで学習コンテンツを検索
「Became」と表記のあるものが、動画・試験すべて一式になっています。
・レベルごとにコンテンツが用意されています。
動画コンテンツ、テキスト、練習問題、試験の受験、すべてここからアクセスします。
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・Professionalのコンテンツ例です。
英語で分かりにくいですが、「Course」アイコンがあるものが動画コンテンツです。
テキスト(PDF)が入手できるものもあります。
試験はだいたい一番下の「Exam」から予約します。
Associate Architectの学習ポイント
学習コンテンツの内容です。
英語もあるため、とっつきにくく見えますが以下の内容です。
このコンテンツだけで十分合格できると思います。
まずは動画とテキストをしっかり確認しましょう。
テキストは大ボリュームですが、動画で説明されていない部分もきちんと見ておくことをお勧めします。
そのため動画としては15時間程度ですが、もう少し学習時間がかかると思います。
特にクラウドの試験が初めての人はNWの概念に戸惑うかと思います。
そのあたりもしっかりみておきましょう。
タイトル | コンテンツ内容 | 学習時間 |
---|---|---|
Learn OCI & Try Hands-on Labs | 研修動画とテキスト ★メインコンテンツ。これで学習します | 15時間9分 |
試験対策(動画Cource) | 試験対策セミナー動画。試験範囲やサンプル問題があります。 | 1時間58分 |
試験対策(Module) | 練習問題と解説のPDF。解説が非常に丁寧でGood | 5分 |
練習問題 | 実際の試験に近い形での模擬試験。内容は本番で必要な基礎知識を問うような内容です。 | - |
資格試験準備セミナー | 試験の概要を把握しましょう | 2時間25分 |
受験手続き | 試験の申込や受験方法です。通常のオラクルマスター試験と異なるため確認しておきましょう | 17分 |
Online Certification Exam | ここから試験を申し込みます | 実際の試験 |
受験方法
Cloudではないオラクルマスター試験や、AWSなど、ピアソンVUE提供の資格試験になれた方には少し戸惑いがあるかもしれません。
Oracle Cloudの資格試験は前述の学習コンテンツの「Online Certification Exam」ボタンから申し込みます。
自分のPCを使った受験しか選択できません。DBのオラクルマスター試験のように試験センターに出向いての受験はできません。
受験用のPCにはカメラとマイクが必要です。
あまり厳密なチェックはありませんが、カメラにうつる背景(部屋)はきれいにしておくのがよいでしょう。
カンニングできそうな状況にみられると指摘されるかもしれません。壁を背にするとよいと思います。
なおオンライン会議でよくある仮想背景は使用不可です。
2025年7月現在、平日の9:30開始と、14:00開始しか選択できません。
終業後、学校の授業終了後に受けることができないのは、今後改善してほしいところです。
個人的には休日に受けたいです。
オンライン試験では試験監とオンライン接続して行いますが、会話をすることはありません。
すべて日本語のスライドで画面上で指示されますので安心してください。
試験が終わるとその場で結果が表示されます。
さいごに
オラクルクラウド試験については公式学習コンテンツだけで十分に合格できると思います。
がんばりましょう!