Db2地理空間分析
シリーズ
当記事は「2. 地理空間分析機能を有効にする」です。
- Db2の地理空間分析機能
- 地理空間分析機能を有効にする
- JGD2011座標系の設定
- SHAPEファイルのインポート
- 緯度・経度情報をインポート
- DBeaverでDb2の地理空間情報を表示してみる
- 空間処理変数を使ってみる
1. 地理空間分析機能を有効にする
参考: Spatial Analytics コンポーネントの使用可能化
Db2で地理空間分析機能を有効にする(=Spatial Analytics コンポーネントの使用可能化)には、以下のコマンドを使用するDbに対して発行します。
最近のDb2 Warehouse on Cloudは既に有効化されているので、SYSGEOスキーマが既にあれば、コマンド実行は不要です。SYSGEOスキーマがなければ実行してください。
CALL SYSPROC.SYSINSTALLOBJECTS('GEO', 'C', CAST (NULL AS VARCHAR(128)), CAST (NULL AS VARCHAR(128)))
Db2 CLIで対象のDbに接続後、あるいはDb2 Warehouse on CloudのWebコンソールの「SQLの実行」画面より実行してください。
尚、Db2 on Cloud(StandardプランとEnterpriseプランのみ)は正式サポートされていませんが、一部機能は使用できましたので、Db2 on Cloudで無理矢理使いたい場合も上記コマンドの実行をしてください。Db2 on Cloudでは SHAPEファイルのインポートができません。
このコマンドはDbに対して一度だけ実行すればOKです。
このコマンドは、以下のことを行うそうです:
- SYSTOOLSPACE 表スペースと SYSGEO スキーマに Spatial Analytics メタデータ表をインストールする
- すべての空間処理関数の EXECUTE 特権を PUBLIC に付与する
- SYSGEOADM 役割を作成し、管理ストアード・プロシージャーを実行するために必要な特権を付与する
SYSGEOスキーマに関連テーブルができてますので、興味があれば確認してみてください。
以上です。