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Vue3 + vue-leaflet + Flask + Db2 Warehouse on Cloudで地図連携Webアプリを作成してDockerで動かす

Last updated at Posted at 2023-05-28

超長いタイトルですが、タイトル通り、地図を表示するフロントエンドはVue3 + vue-leafletで作成し、SQLAlchemyでDb2 Warehouse on CloudにアクセスするバックエンドとwebサーバーをFlaskで作成し、Dockerfileでコンテナ化できるようにしたものをgithubで公開したので、githubのソースからどうやってローカルで動かすか、コンテナ化するかの説明になります。

FlaskでDb2アクセスするモジュールをコンテナ化したい、とかいう時の参考にもなると思います(需要は不明ですが)。

図にすると以下のような感じです:
image.png

ソースの説明はここではしませんが、

で説明している内容をもとに作成しています。

ソースを置いているgithubは以下です:
https://github.com/kyokonishito/db2-spatial-web-app

1. Localで動作させる手順 (コンテナ化なし)

まずはコンテナ化なしでローカル環境で動かす方法です。
想定環境:
Macのコマンドで以下は記載していますが、Windowsでも環境変数設定等を同様のコマンドに変換すれば実施可能です。

前提

  1. 以下のSWが導入されていることが前提です

    • git
    • node
    • python
  2. SHAREBIKE_STATIONテーブルデータ準備済み

手順

1.1, ターミナルを開き、git cloneします。

git clone https://github.com/kyokonishito/db2-spatial-web-app.git

最初にVue3部分を実行します。

1.2. フロントエンド用のVue3 + vue-leafletのソースが入っているdb2-spatial-web-app/frontendにcdします。

cd db2-spatial-web-app/frontend

1.3. npm install して必要なパッケージを導入します。

npm install

1.4. .envの2行目のコメントを外し、4行目をコメントアウトし、保存します。

これはflaskのlocal実行用のendpointを設定しています。
修正前:

#For Development
#VITE_API_ENDPOINT=http://127.0.0.1:5001
#For Production
VITE_API_ENDPOINT=

修正後:

#For Development
VITE_API_ENDPOINT=http://127.0.0.1:5001
#For Production
#VITE_API_ENDPOINT=

1.5. frontend部分のVue3を開始します。

npm run dev

次に新しいターミナルを開き、Flask部分を実行します。

1.6. flaskモジュールにcdします。

cd <git cloneしたディレクトリ>
cd db2-spatial-web-app/flaskapp

1.7. 必要なライブラリをinstallします。

pip install -r requirements.txt

1.8. 環境変数のファイルを作成します。

cp .env_local_sample .env

Db2 Warehouse on Cloudの接続情報を.envファイルに設定し、保存します。
設定内容は以下です。

環境変数名
DBNAME 接続先データベース名
USERID 接続するuserid
PASSWD パスワード
HOSTNAME 接続先DBのhostnameまたはIPアドレス
DBPORT 接続先DBの ポート番号
TABLENAME SHAREBIKE_STATIONのテーブルの<スキーマ名>.<テーブル名>の値

入力例:

DBNAME=BLUDB
USERID=bluadmin
PASSWD=xxxxxxxxxxxxxxxxxx
HOSTNAME=xxxx.xxxx.xxxx.cloud.ibm.com
DBPORT=50001
TABLENAME=MAP_DEMO.SHAREBIKE_STATION

1.9. Flask Local実行用の環境変数をセットします。

export FLASK_CONFIG=DEV

これによりソースの中でCORS対応を行うようになります。

1.10. Flaskアプリの実行

python app.py

1.11. Web画面の表示

ブラウザーで以下のURLにアクセスします。

http://localhost:5173/

無事以下の画面が表示され、[Search]ボタンで結果が表示されればOKです。
image.png
image.png

動作させたVue3とFlaskはそれぞれCtrl+Cで停止できます。

2. コンテナ化してDockerで動作させる手順 

既にDockerfileを作成済みなので、それを使用すればすぐコンテナ化できます。

Dockerfileの説明

Dockerfile はマルチステージビルドで最初にVueのフロントエンドをビルドし、次にpythonのベースコンテナpython:3.11-slim-bullseyeに必要なライブラリを導入し、ソースをコピーし、最初のステージでビルドしたVueの静的コンテンツをflaskの./staticフォルダにコピーしています。

gcclibxml2-dev はDb2にアクセスするpythonライブラリibm_dbライブラリの動作に必要なため、事前に導入しています。

FROM node:18.16.0-bullseye-slim AS builder

WORKDIR /frontend
COPY frontend .
RUN npm install 
RUN npm run build

#Stage 2
FROM python:3.11-slim-bullseye
RUN apt-get update && apt-get install -y \
    gcc \
    libxml2-dev 
WORKDIR /flaskapp
COPY flaskapp .
RUN pip install -r requirements.txt
COPY --from=builder /frontend/dist ./static

CMD ["python", "app.py"]

では改めて、git cloneから始めます。
「 1. Localで動作させる手順 (コンテナ化なし)」では.envファイルなど編集してしまっているので、新しく再度git cloneしてください。

2.1. ターミナルを開き、git cloneします。

git clone https://github.com/kyokonishito/db2-spatial-web-app.git

2.2. db2-spatial-web-appにcd

cd db2-spatial-web-app

2.3. コンテナのBuild

docker build ./ -t db2spatial_app

2.4.  .envファイルの作成

「1.8. 環境変数のファイルを作成します。」と同じ手順で.envファイルを作成します。このファイルを次のコマンドで指定します。

2.5.  コンテナの起動

docker run -it  --name db2spatial_app --env-file <.envのPATH>/.env --network bridge  -p 5001:5001 db2spatial_app

例:

docker run -it  --name db2spatial_app --env-file /Users/nishito/work/docker/.env --network bridge  -p 5001:5001 db2spatial_app

起動が完了したらブラウザーで以下のURLにアクセスします。

 http://127.0.0.1:5001

無事1.11. Web画面の表示と同じ画面が表示され、[Search]ボタンで結果が表示されればOKです。
動作させたコンテナはCtrl+Cで停止できます。

以上です。

3. さらに

githubにDockerfileと共に公開しているので、IBM Cloud CodeEngineにもデプロイ可能です。
ここでは詳細を説明しませんが、やってみたい方は「IBM CloudのCodeEngineでDb2 on Cloudを使ったグラフ表示Webサイトの作成」を参考にやってみてください。

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