VSCode で依存ライブラリのソースコードが知らない間に見られるようになったそうなので、操作感をまとめてみます。
デモ用の Java プロジェクトを作成
シンプルな Maven のプロジェクトを作成し、以下のコードを追加 or 修正します。
pom.xml の修正
Jakarta JSON Processing を Maven の dependency に追加します。
<dependencies>
<dependency>
<groupId>org.apache.commons</groupId>
<artifactId>commons-csv</artifactId>
<version>1.12.0</version>
</dependency>
</dependencies>
Java コードの実装
以下のサンプルコードを実装します。
public static void main(String[] args) throws IOException {
// CSVファイル書き込み
try (CSVPrinter printer = new CSVPrinter(new FileWriter("data.csv"), CSVFormat.DEFAULT)) {
printer.printRecord("id", "name", "score");
printer.printRecord(1, "Alice", 95);
printer.printRecord(2, "Bob", 82);
printer.printRecord(3, "Charlie", 78);
}
// CSVファイル読み込み
CSVFormat format = CSVFormat.Builder.create(CSVFormat.DEFAULT).setHeader().build();
try (CSVParser parser = new CSVParser(new FileReader("data.csv"), format)) {
parser.forEach(record -> System.out.printf("%s: %s点%n", record.get("name"), record.get("score")));
}
}
この時点で CSVPrinter
のクラスを Ctrl+Click するとコンパイルされる前の Java のソースコードで確認できます。
デバッグ時にステップインした場合でも、該当の行でステップ実行が実施できます。
なかなか良いです。
もしデコンパイルされた Java が表示される場合
基本的にはない想定ですが、 Maven のローカルリポジトリに *-sources.jar
が存在していないと、以下のようにデコンパイルされた Java のコードが開かれます。
上のような状態の場合、 class ファイルを開いた状態で右クリックし、「Attach Source...」からローカルの Maven リポジトリに入っている *-sources.jar
を選択すれば、ソースコードで確認することができます。
また、 *-sources.jar
ファイルがない場合は、以下の mvn コマンドで追加できます。
mvn dependency:sources
pom.xml からも依存ライブラリの pom.xml に飛べる
pom.xml の dependency の箇所で Ctrl を押しながらマウスオーバーすると、dependency の部分が丸ごとリンクになって、クリックでライブラリの pom.xml が確認できます。
Maven のローカルリポジトリにある pom.xml が直で開かれるようになっていました。
感想
もう、他の IDE との差分がどんどんなくなってきている。 VSCode の進化早し。