1. Docker Image(イメージ)とは?
Docker Image(ドッカーイメージ)とは、アプリを動かすための「設計図」のようなものです。
例えば、PCにアプリをインストールするとき、いろいろな手順が必要ですよね?
- OSを用意する
- 必要なソフトをインストールする
- 設定をする
Dockerでは、これらを全部まとめた「完成品のセット」が Docker Image(イメージ) です。
2. イメージとコンテナの違い
「Docker Image」とよく一緒に出てくるのが「コンテナ」です。
この2つの違いを簡単に説明すると…
用語 | 説明 | 例え |
---|---|---|
Docker Image | アプリを動かすための「設計図」 | ゲームのインストールファイル |
Docker Container | 実際に動いているアプリ | ゲームを起動した状態 |
つまり、Docker Image は「動かす準備ができたアプリ」で、Docker Container は「実際に動いているアプリ」です。
3. Docker Image の使い方
① Docker Hub からイメージをダウンロード
Dockerには、「Docker Hub」というアプリストアのような場所があります。
ここから必要なイメージをダウンロードできます。
例えば、nginx
(Webサーバー)のイメージをダウンロードする場合:
docker pull nginx
② イメージからコンテナを作成して実行
ダウンロードしたイメージを使ってコンテナを作成し、実行します。
docker run -d -p 8080:80 nginx
💡 -d
→ バックグラウンドで実行(コンソールに出さずに動かす)
💡 -p 8080:80
→ PCの8080番ポートとコンテナの80番ポートをつなぐ
これで http://localhost:8080
にアクセスすると、nginxのWebサーバーが動きます!
③ 使っているイメージを確認
現在のDockerにあるイメージを確認するには、次のコマンドを実行します。
docker images
すると、次のように表示されます。
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
nginx latest d1a364dc548d 2 days ago 133MB
④ イメージを削除する
不要になったイメージは、削除することもできます。
docker rmi nginx
4. Docker Image の作り方
既存のイメージを使うだけでなく、自分でカスタムイメージを作ることもできます。
そのために使うのが Dockerfile(ドッカーファイル) です。
例えば、Pythonをインストールしたカスタムイメージを作る場合:
Dockerfile の例
# 1. ベースイメージを指定(Pythonを使う)
FROM python:3.9
# 2. 作業ディレクトリを設定
WORKDIR /app
# 3. 必要なパッケージをインストール
RUN pip install flask
# 4. 実行するコマンドを指定
CMD ["python", "app.py"]
このDockerfileを使ってイメージを作るには、次のコマンドを実行します。
docker build -t my-python-app .
✔ my-python-app
という名前のDocker Image が作成される!
5. まとめ
✅ Docker Image はアプリを動かすための「設計図」
✅ Docker Container は実際に動いているアプリ
✅ Docker Hub からダウンロード してすぐに使える
✅ Dockerfile を作ればオリジナルイメージも作れる
Docker Image を使えば、アプリの環境構築が簡単になり、どこでも同じ環境で動かせます!