Note:
この記事は 2026年10月13日(太平洋標準時)に公開された Microsoft セキュリティ更新プログラムの概要をまとめたものです。
以下の製品群にフォーカスしたものとなっています。(主にデバイス管理者向け)
・各クライアントOS ( bitness は x64 対象 )
Windows 11 (26H2/25H2/24H2/23H2)
Windows 10 (1607LTSB)
・Microsoft Office (Microsoft 365 Apps for Enterprise)
・Microsoft Edge (Stable v155)
Microsoft がナレッジ内で言及している推奨手法(回避策)については"タメ語"で一部表現しておりますが、ご容赦ください。
Summary
・新バージョン 26H2 が仲間入りです。
これにより 24H2 Home/Pro エディションにおいては最後のパッチリリースとなる。
・.NET Framework 系 更新あり。
・脆弱性修正としては 悪用実績 1 件。
・ただし高スコアの脆弱性(当記事では9.0以上)が 42 件となる見込み。(先月をさらに余裕で超える超大量発生のため、更新が間に合っておりません。後程更新します。)
・10/16 Office既知問題更新しました。(もとい更新はほとんどありませんでした。)
Windows Client 今月の献立
| Version | Build | CU KB | NetFx KB | SSU KB | Other |
|---|---|---|---|---|---|
| 26H2 | 26300.9711 | 5127648 | 5127694 | - | - |
| 25H2 | 26200.9711 | 5127648 | 5127690 | - | - |
| 24H2 | 26100.9711 | 5127648 | 5127690 | - | - |
| 23H2 | 22631.7652 | 5126653 | 5127692 | - | - |
| 1607 | 14393.9612 | 5126868 | 5127684 | 5126649(※1) | (5012170) (4589210) ※2 |
※1 単体SSUにおける最新。
※2 Intel マイクロコード更新。
2026-10 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 26H2 用) (KB5127694)
2026-10 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 25H2 用) (KB5127690)
2026-10 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 24H2 用) (KB5127690)
2026-10 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 23H2 用) (KB5127692)
2026-10 Windows 10 Version 1607 (x64 版) 用 .NET Framework 4.8 の累積的な更新プログラム (KB5127684)
2026-10x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 サービス スタック更新プログラム (KB5126649) # LCU では最新の SSU の適用を強く推奨するという表現。
Microsoft Edge-WebView2 Runtime バージョン 155 Update の x64 ベース エディション (ビルド 155.0.4283.45)
Windows Known issues (2026/10/14 23:00 JST)
バージョン共通
| Issues | Status/WorkAround |
|---|---|
| 9月プレビューリリース以降の更新プログラム適用後、管理者以外のユーザーが、管理者保護が有効になっているデバイスに対するRD接続を行う際に接続エラー 0xC000000D で失敗し、"関数に渡されたトークンが無効です" というメッセージが表示される場合あり。 | 調査中。 回避策:ポリシー制御によって管理者保護を一時的に無効化することで回避可能。 Administrator protection on Windows 11 |
| USB Audio Class 1.0デバイスについて、エラーコード 10 (このデバイスを起動できません)が発生したり、音声出力がされない可能性あり | 9/14リリースのOOBにて一部(※)修正済。 8チャンネルや3Dオーディオモードなどのマルチチャンネルオーディオ機能を使用している場合にエラーがでる点を修正。その他のオーディオ出力がされない、エラーコード10などの点については未修正。 |
| AC-3オーディオデコードを必要とする一部のアプリケーションが予期せず終了する可能性あり | 今回で修正済。 |
| サインイン後、デバイスで画面が真っ暗になったり、デスクトップの読み込みに問題が発生したりする場合あり | 今回で修正済。 |
| ドメイン参加端末において、ドメインとの安全な信頼関係を失う可能性あり | マシン識別分離機能が有効化されるために発生していた問題。9月プレビューリリースにて機能が無効化され、修正済。 |
| 9月QU適用後、ファイル履歴機能が正常に機能せず、停止する可能性あり。 | 9月プレビューリリースにより修正済。 |
| ホストコンピューティングシステム(HCS)管理仮想マシンを使用するアプリケーションにて、Plan9を使用するLinux VMとホストフォルダを共有する際にアクセスができない可能性あり。 | 9/14リリースのOOBにより修正済。 |
| 9月QUを適用後、リモートデスクトップサービス(RDS)にて、不安定になり、数分後に接続が失敗したり、応答がなくなったりする可能性あり。 MMC等の関連ツールも応答しなくなる可能性あり。 |
9/14リリースのOOBにより修正済。 |
Vulnerability
・CVSSスコアが高いものが42件以上あり、内容精査中です・・・。
・一般公開・悪用実績ありはともに1件ずつです。
ゼロデイ系
| CVE# | タイトル | 深刻度 | 一般公開 | 悪用実績 | 悪用可能性指標 | CVSSスコア関連 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| CVE-2026-96951 | Windows シェル セキュリティ機能のバイパスの脆弱性 | 重要 | なし | あり | 悪用の事実を確認済み | スコア : 8.8 攻撃経路:NW 条件複雑:低 必要特権 :なし ユーザー関与:必要 スコープ:変更なし 機密性:高 完全性:高 可用性:高 |
今月のゼロデイ。攻撃者が特別に細工したファイルをユーザーに送付し、リンクを開かせることで攻撃者のサイトに誘導する際、Mark of the Web(MOTW)の警告機能をバイパスする可能性あり |
| CVE-2026-108398 | .NET Framework セキュリティ機能のバイパスの脆弱性 | 重要 | あり | なし | 悪用される可能性は低い | スコア : 8.8 攻撃経路:LOCAL 条件複雑:低 必要特権 :低 ユーザー関与:なし スコープ:変更あり 機密性:高 完全性:高 可用性:高 |
今月のゼロデイ。認証済みの攻撃者は、特別に細工された.NETアセンブリを影響の受けるシステムに配置し、保護されたプロセスによって読み込まれるよう登録することにより、Windows Defender Advanced Controlの制限を回避し、攻撃者が保護されたプロセス内でコードを実行することを許可する可能性あり。 |
(高スコア系整理中)
M365Apps 今月の献立
| Channel | Build | Remarks |
|---|---|---|
| Current | Version 2609 (Build 20430.20182) | |
| Monthly Enterprise | Version 2609 (Build 20430.20180) Version 2608 (Build 20326.20232) Version 2607 (Build 20228.20276) |
|
| Semi-Annual Enterprise | Version 2609 (Build 20430.20178) Version 2608 (Build 20326.20230) Version 2607 (Build 20228.20274) |
事実上月次エンタープライズチャネルへの移行となります。 |
| Perpetual Enterprise (Office 2019 Standard) | Version 1808 (Build 10417.20207) |
Office Known Issues (2026/10/16 10:00 JST)
| Apps | Status | Issues | Remarks/WorkAround |
|---|---|---|---|
| 共通 | 調査中 | Officeのテキスト翻訳機能を使用した場合に、結果は見つかりませんでした。というエラーメッセージが出る可能性あり。 | 調査中。 |
| Outlook | 回避策あり | 日本を含む祝日カレンダーの日付が2026年6月以降欠落している。 日本は2026年6月~2027年を通じてロスト。 |
回避策:組織のカレンダーやサードパーティーのカレンダーを使ってね。 |
| Outlook | 調査中 | クラシックOutlookの各種UIにてCopilotボタンが表示されない可能性あり。 対象ビルドは20026.20181以降。 |
現在調査中。回避策としては新しいOutlookかOWAを利用してね。 |
| Outlook | 調査中 | 共有カレンダーの招待を受諾した際に、アプリがクラッシュする可能性あり。 | 現在調査中。 |
| Outlook | 調査中 | Kasperskyアンチウイルスを使用しているとOutlookが予期せずクラッシュする。 | クラッシュ発生時はKasperskyのサポートに連絡してね。 |
| Outlook | 調査中 | オートコンプリートで個別に提案された宛先を削除する×ボタンが期待通りに動作しない可能性あり(MC1234566での機能変更に伴うもの。EXOメールボックスのみ本機能削除が行われるはずが、他のアカウントタイプにおいても無効化されてしまった) | 現在調査対応中。 |
| Outlook | 調査中 | Outlook(Classic) で グループ作成時に「サーバーに接続できません」というエラーが発生する場合あり | 現在調査中。回避策としては、Outlook on the webまたは新しいOutlookを使ってグループを作成してね。 |
| Outlook | 調査中 | 自分のカレンダーや共有カレンダーで会議を更新すると、以下のエラーメッセージが表示される可能性あり ・メッセージが変更されているため、機能が実行できません。 ・他のユーザーや別のウィンドウで変更されたため、そのアイテムは保存できません。 ・メッセージが変更されているため、操作は実行できません。 ・対象が削除されたため操作は実行できません |
調査中。カレンダーイベントを変更する前に1~2分待ってから更新を送信してね。 事象発生時はサポートに問い合わせてね。 |
| Outlook | 修正中 | 共有メールボックスのサービス支援検索にて検索結果が返されない、アプリがクラッシュする、検索結果から返信すると送信トレイに残る等複数の問題あり | 現在修正が進行中。 回避策:以下のレジストリ設定でサーバー検索を一時的に無効にしてね HKEY_CURRENT_USER\software\policies\Microsoft\office\16.0\outlook\search DWORD: DisableServerAssistedSearch 値:1 |
| Outlook | 調査中 | クラシックOutlook起動時、別テナントから送信されたOMEv2暗号化メールを開けない。開こうとすると"Infomation Rights Management用にコンピューターを構成しています..."とメッセージが表示される。 | 調査中。回避策としては条件付きアクセスの要件から外部ユーザーを除外するか、テナント間アクセスを有効にして他テナントからのMFA要求を信頼設定してね |
| Outlook | 調査中 | メール管理者は Outlook Classic に対して OnlineMeetingsByDefaultEnabled の設定値を適用させることができない | 現在調査中。 |
| Outlook | 回避策提示済 | Outlookデスクトップアプリ(Ver2309以上)を起動した際、予期したプロフィール画像の代わりにサインインボタンが表示され、資格情報を入力して認証しようとしても、「この電子メールアドレスはすでに追加されています」というエラーダイアログが表示されてしまう | 現時点正式リリースの見通し無し。回避策はハイブリッド先進認証にすること。 |
| Outlook | 調査中 | タッチモードで各アプリ(ToDo)が機能しない。 | 回避策→マウス使ってね。 |
| Outlook | 調査中 | 共有カレンダー改善を有効にしたOutlook Classic(Build 19628.20150)にて、定期会議の単一の予定を変更すると、すべての予定が更新されてしまう可能性あり。 | 現在調査中。 |
| Outlook | 調査中 | 会議出席者が、代理人によって変更された添付ファイルを含む会議の更新またはその一部を取得できない可能性あり。 | 可能な限り添付ファイルを SharePoint か OneDrive に保存し、リンクを使用して共有することを推奨。 |
| Word | 調査中 | テンプレート(.dot/dotm)を使用してメールマージを行う際にWordがクラッシュする(バージョン2603以降) | 現在調査中。 |
| PowerPoint | 調査中 | 32bitアプリでは秘密度ラベルの自動適用・推奨機能が利用できない。(US英語環境を除く) | 32bitアプリでは当機能がサポートできていないため |
| PowerPoint | 修正済(中) | PowerPoint 2019(Version 1808,ビルド 10409.20028)において、ボリュームライセンスインストールにおいてはファイル破損やデータ損失の可能性があるため、一部機能の無効化を実施中。(オブジェクトの挿入→アイコンとして表示、形式を指定して貼り付けメニューからの図の貼り付け等) | ファイル破損の一部解決があり、ビルド10412.20006にて対応。以下2機能の無効化は継続中。 ・[形式を指定して貼り付け] ダイアログ ボックスから [図 (Windows メタファイル)] として貼り付け。 ・Shapes.PasteSpecial メソッドと View.PasteSpecialメソッド から ppPasteMetafilePicture として貼り付け。 |