re:Invent2021で発表されたストレージ関連サービスのアップデートをまとめてみました。
1/15 20:00 から JAWS-UG横浜 #41 AWS re:Invent 2021 Recap Storage でこのあたりをキャッチアップしますので是非ご参加ください
Amazon EBS Snapshots Archive
- ビジネスコンプライアンスや規制のニーズから、EBS スナップショットを長期間 (数か月または数年) 保持する人向けの機能
- Amazon Glacier などの低コストのストレージ階層に EBS スナップショットを転送
- ストレージコストを最大 75% 削減
- リカバリの流れ
- アーカイブされたスナップショットを取得し、復元(24~72 時間以内)
- スナップショットを使用して EBS ボリュームをリカバリ
- 料金
- 保存したデータ 1 か月 1 GB あたり 0.0125 USD
- 取得した GB あたり 0.03 USD
- 最低 90 日間の料金を請求
Recycle Bin for EBS Snapshots
- EBS スナップショットの「ゴミ箱」機能
- 保持期間(1日から1年)を指定
- ゴミ箱内のスナップショットは自動的に削除
Amazon FSx for OpenZFS
- OpenZFSのメリット(透過的な圧縮、継続的な整合性の検証、スナップショット、copy-on-write など)
- 100~200 マイクロ秒のレイテンシーで最大 100 万 IOPS を、最大 4 GB/秒の非圧縮スループット、12 GB/秒の圧縮スループット、キャッシュされたデータに対する最大 12.5 GB/秒のスループットで実現
- NFS プロトコル (v3、v4、v4.1、および v4.2) を介して接続
- 要求の非常に厳しい機械学習、EDA (Electronic Design Automation)、メディア処理、財務分析、コードリポジトリ、DevOps、およびウェブコンテンツ管理のワークロードに対処
- 多数の小さなファイルを操作して順次アクセスする、レイテンシーの影響を受けやすいワークロードに最適
AWS Backup の新機能 – VMware および VMware Cloud on AWS のサポート
- VMware オンプレミスおよび VMware CloudTM on AWS で実行される仮想マシン (VM) のデータ保護を一元化および自動化できる機能
- オンプレミスおよび VMware Cloud on AWS で NFS、VMFS、および VSAN データストア上で実行される VMware ESXi 6.7.x および 7.0.x 仮想マシンをサポート
- 最初の完全バックアップと、永久増分バックアップがサポート
- バックアップが増分として保存されている場合でも、常に完全復元を行うため、復元を簡単に実行しながら、ストレージ効率コスト削減のメリットを享受
AWS Backupに Amazon S3 のサポートを追加
- S3 を含めたアプリケーションのバックアップを一元的に管理できることです
- S3 バケットとオブジェクトを新規または既存の S3 バケットにポイントインタイム復元可能
- バックアップコンプライアンスが向上
Amazon S3 が S3 ライフサイクル、S3 Intelligent-Tiering、オブジェクトタグ、オブジェクトアクセスコントロールリストの新しい S3 イベント通知を追加
- オブジェクトが S3 ライフサイクルで移行または期限切れ(削除)になったとき、または S3 Intelligent-Tiering ストレージクラス内でアーカイブアクセス層またはディープアーカイブアクセス層に移動したときにトリガーされる
- オブジェクトタグやアクセスコントロールリスト (ACLs) への変更に対して S3 イベント通知をトリガー
- 適用例
- Amazon DynamoDB テーブル、 AWS Glue データカタログ、またはメディアアセットマネージャーを自動的に更新して、S3 ライフサイクル設定に従って、データが、取得時間が数分または数時間のストレージクラスに移行したか、期限切れになっているかを追跡する
- オブジェクトタグの変更に S3 イベント通知を使用して、 AWS Lambda 関数を呼び出してイメージのサイズを変更したり、Amazon Rekognition で機械学習サービスを実行したりするアプリケーションを構築する
Amazon S3 に保存されているデータのアクセス管理を簡素化
- Amazon S3 に保存されているデータのアクセス管理を簡素化するために、アクセスコントロールリスト (ACL) を無効
- s3 ポリシーを作成するときに、Amazon S3 コンソールポリシーエディタが IAM Access Analyzer によって強化されたセキュリティ警告、エラー、および提案を報告
Amazon S3 Glacier ストレージクラスが刷新され、Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval になりました。ストレージ料金は 10% 引き下げられ、一括取り出しは無料です
- Amazon S3 Glacier ストレージクラスは Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval という名前に変更
- 10% の料金値下げに加えて無料の一括検索が含まれる
- 大規模なデータセットを年に 1〜2 回取得する必要があり、取得コストを気にしたくない場合に最適
Amazon S3 が 3 つのストレージクラスにおける最大 31% の値下げを発表
- S3 標準 – 低頻度アクセスおよび S3 ワンゾーン-低頻度アクセスのストレージ料金を最大 31% 引き下げ
- 2021 年 12 月 1 日に有効になり、AWS の請求書に自動的に反映
- 対象リージョン
- アジアパシフィック (東京)
- アジアパシフィック (大阪)
- アジアパシフィック (香港)
- アジアパシフィック (ムンバイ)
- アジアパシフィック (ソウル)
- アジアパシフィック (シンガポール)
- アジアパシフィック (シドニー)
- 米国西部 (北カリフォルニア)
- 南米 (サンパウロ)
Amazon FSx for Lustre – Amazon S3 統合の強化
- ファイルシステムとAmazon Simple Storage Service(Amazon S3)との完全な双方向同期(削除されたファイルやオブジェクトを含む)
- ファイルシステムを複数の S3 バケットまたはプレフィックスと同期
AWS Snow ファミリーがオフラインテープデータ移行機能の提供を開始
- 既存のテープベースのバックアップワークフローを変更することなく、物理テープに保存されているペタバイトのデータを AWS に移行
- ネットワーク接続の制限、帯域幅の制約、および高いネットワーク接続コストがある環境から AWS にテープデータを移行