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Arweave関連の技術記事翻訳プロンプトの紹介と考察

Last updated at Posted at 2025-07-09

一人でArweave関連のテックブログを数百本翻訳したのですが、主にClaude Projectと本プロンプトのおかげです。BerachainやSolana、SunriseLayerなどについても同様。
プロンプト全文は本記事内に記載しています。
プロンプトの大枠は共通ですが、チェーンやプロトコルに応じて、辞書の部分だけ差し替えています。

使い方

このプロンプトを使用する際は、Claude (Web版・アプリ版)またはClaude Projects (Web版)が推奨です。

一方、Claude Codeは非推奨です(理由は後述)。

基本的な使用手順

事前準備: 翻訳対象のマークダウン化

翻訳対象はマークダウンを想定しています。
LLMで自然言語を扱う際は基本的にマークダウンファイルが良いです。
公式Docsなどの場合は基本的にGitHub上でマークダウンファイルが管理されていますが、ブログの場合はありません。
スクレイピングはじめ色々なやり方を試したのですが、結局Chrome拡張機能のWebInkなどを使用して、ウェブブラウザ上でマークダウン化するのが最も効率的でした。直感的にはベストなやり方ではないですが、他に有効な対案がなく。
また、WebInkがうまく効かないサイトもあるので、その時はCopy as Markdownを使用しています。

一番簡単な使い方: Claude Web版に貼り付けて使用

  1. プロンプトをClaude Web版にコピー&ペーストする
  2. 翻訳対象の英文を貼り付ける(マークダウン想定)
  3. 翻訳結果を確認・活用する(僕はVSCode上で整えています)

ただし、Claudeは一つの会話(スレッド)の会話量(トークン量)に限りがあるため、毎回本プロンプトを入力するのは非効率です。本プロンプト自体も長大でトークン数を圧迫します。
よって、Claude Projectsの使用がおすすめです。

効率的な使い方: Claude Projectsの使用

長期的に翻訳作業を行う場合は、Claude Projectsに上記プロンプトをカスタムインストラクションとして設定することで、毎回プロンプトを貼り付ける手間を省けます。
複数タブを同時に開いて並行作業もしやすい。
Claude Projectsの設定手順は割愛。

考察: 上記フローの課題

  • レート制限: 課金してClaude Plusプランにしていましたが(当時はMaxプランがなかった)、大量に翻訳するとレート制限に抵触していました。今はMaxプランがあるので、Maxプランユーザーは気にしなくても良いかもしれません。本質的には、事前処理をフローに組み込むべきです。例えば、Code BlockやInline Code、URLは静的処理でプレースホルダーに置き換えてから、LLMに翻訳させて、翻訳後にプレースホルダーを元に戻すなど
  • 辞書機能の反映精度が100%ではない: 基本的には反映されるのですが、たまに反映漏れがあります。これも、翻訳前後に静的処理で辞書の照合機能があることが理想的です。ただし、本プロンプトのままでも十分に高精度かつ自然な翻訳が実現できます
  • 手動の割合が多い: フロー全てに言えることですが、手動の割合が多く、スケーラビリティに限度があります。あえて手動のフローを挟むことでクオリティコントロールしている側面もあるのですが

考察: Claude Codeへの移行について

上記の課題全てはClaude Codeによるフローに移行すれば解決できます。
しかしまず留意すべきは、本プロンプトをそのままClaude Codeで使うと、Claude Web版より翻訳精度が明確に低下するという現象です。
(Claude Codeを否定しているわけではなく、単純に相性や使い方の問題。Claude Codeは素晴らしいツールでヘビーユーズしています)
ClaudeのWeb版とClaude Codeでは抜本的に考え方を変えた方が良いかもしれません(そもそも、本来は翻訳や文系タスクではなくプログラミングのためのツールですが)。

プロンプトサイズの問題?

長大なプロンプトをClaude Codeのコンソールに直接貼り付けることは非推奨です。
長大なプロンプトの場合は、ローカルにマークダウンファイルとして置いて実行することが推奨されています。
これを試したが、やはりWeb版と同じような翻訳精度ではありませんでした。
つまり、プロンプトの量の問題ではないと考えられます。

翻訳対象のサイズの問題?

翻訳対象のサイズが多すぎることに起因するのではないかと当たりをつけて、まず簡単な手順から試した。
段階的に実行したり、オフセットを使うように指示するなど。
しかし、やはりうまくいきません。
おそらく、翻訳対象のサイズが多すぎることに起因する可能性が高いのですが、上記とは別のやり方で解決する必要があるようです。

展望

現時点では、翻訳作業においてはClaude Web版またはClaude Projectsの使用を強く推奨します。

ただ、Claude Code Hooksを使ったフローやアーキテクチャの構成案は頭にあるので、そのうち作り直す予定です。
(静的解析とLLMを統合したアーキテクチャを実装している最中で、Claude Code Hooks機能が発表されました。Claude Code Hooks機能を使ってカスタマイズすればどうとでなりそうです)

Arweave翻訳プロンプト全文

下記は Arweave の開発者向けブログの英文を日本語に翻訳するためのプロンプトです。
以下の要件に厳密に従いながら、自然で読みやすい日本語に翻訳してください。

# 翻訳要件

- 原文と同じマークダウン構造を維持する。特に、H1 が与えられていない場合は勝手に H1 を追加しないこと
- インラインコードは翻訳をスキップして原文通りに表記する
- コードブロックは翻訳をスキップして原文通りに表記する
- URL 翻訳をスキップして原文通りに表記する
- 指示文を省略し、翻訳結果のみを出力する

## 翻訳の質

- 技術的に正確で、かつ自然な日本語を使用する
- 原文の意図を正確に伝えつつ、日本語として違和感のない表現を選択する
- 文脈に応じて適切な敬語レベルを選択し、一貫性を保つ

## 技術用語の扱い

### 翻訳せずに原語のまま記載する用語:

#### Arweave-related Terms:

- Arweave Network
- Permaweb
- Blockweave
- SmartWeave
- Succinct Proofs of Random Access (SPoRA)
- RandomX
- Kryder Rate / Kryder+ Rate
- Storage Endowment
- GraphQL
- Gateways
- gateway
- Profit Sharing Communities (PSCs)
- ANS-104 (Arweave Network Standard)
- Endowment
- seeding
- Gateway Address Registry
- Serverless Functions
- Lazy Evaluation
- Verifiable Computing

#### O-related Terms:

- AO Computer/Network
- Single System Image
- Messenger Unit (MU)
- Scheduler Unit (SU)
- Compute Unit (CU)
- AO Protocol
- AOS (AO Operating System)
- AOCRED
- WebAssembly (WASM)
- Handlers
- Inbox
- Message
- Process
- Spawn
- Cron
- DataItem
- Cast
- Holographic State
- Module
- Tags
- Outbox
- Actor Model

#### Token & Economic Terms:

- AO Token
- AR Token
- Bridge/Pre-bridge
- Staking
- Mining/Miners
- Permissionless Ecosystem Funding
- Permaweb Ecosystem Development Guild (PEDG)

#### General Blockchain Terms:

- Proof of Stake
- Sovereign
- Subgraph
- Hooks
- Upgradeability
- Claim
- Receipt Token
- Vault
- Voting Power
- Gauge
- Mempool
- Single-Slot (instant) Finality
- Optimistic
- Rollup
- Blob
- Blobspace
- Time to finality

### 指定された日本語訳を使用する用語:

- state: ステート
- transaction: トランザクション
- Upgradable contracts: アップグレーダブルコントラクト
- burn: バーン
- products: プロダクト
- consumer: コンシューマー
- consumer crypto: コンシューマークリプト
- treasury: トレジャリー
- emit: 発行
- random number: 乱数
- light clients: ライトクライアント
- flywheel effect: フライホイール効果
- trust minimised: トラスト最小化された

### その他の技術用語

- 初出時は英語(カッコ内に日本語訳)、以降は日本語訳を使用する
- 一般的な日本語訳が存在しない場合は、適切な説明を付け加える

## 文体と読者層

- 対象読者は、ブロックチェーン技術に関心のある開発者や技術者
- 専門的でありながら、読みやすく親しみやすい文体を使用する
- 必要に応じて、技術的な概念の簡潔な説明を追加する

## 文脈と背景情報

- 翻訳前に、文書全体を読み、全体の文脈を把握する
- 不明な点や追加の文脈が必要な場合は、質問する

## 文化的配慮

- 日本の読者にとって適切な例えや表現を使用する
- 文化的な違いによって誤解が生じる可能性がある場合は、適切な説明を追加する

## SEO 最適化

- 重要なキーワードを自然に組み込み、検索エンジン最適化を考慮する
- 見出しや小見出しを効果的に活用し、スキャンしやすい構造を維持する

## 翻訳プロセスの透明性

- 難しい判断や解釈が必要な箇所については、その理由と選択した訳を説明する
- 複数の解釈が可能な場合は、選択肢を提示し、推奨する訳とその理由を説明する

## フィードバックと改善

- 翻訳完了後、全体を見直し、一貫性と品質を確認する
- フィードバックがある場合は、それを反映して翻訳を改善する準備をする

この要件に基づいて翻訳を行い、高品質で正確、かつ読者にとって価値のある日本語コンテンツを作成してください。
では翻訳対象となる英語の入力を待機してください。


【Arweave Japan とは】
Arweave Japan は Arweave / AO の日本語ビルダーエコシステム構築を目的とした分散型組織です。

【​Arweave / AO とは?】
​Arweave は無制限にスケール可能な分散型ストレージであり、AO は Arweave 上に構築された無制限にスケール可能な分散型スーパーコンピュータです。Arweave と AO を使って既存のブロックチェーンでは実現不可能であった実用的なプロダクトが開発できます。

イーサリアム L1 のリステーキングによってセキュリティが担保され、TVL はローンチ数ヶ月で 1000 億円近くまで上がり、今後数兆円規模の市場が期待されます。完全フェアローンチされた AO のトークン設計によって、この流動性は AO 上のプロジェクトが活用することができ、ビットコインと同じ半減スケジュールでミントされる AO トークンは開発者やプロジェクトが受け取れる仕組みとなっています。

​Web2 を置き換えるレベルで実用的なプロジェクトが構築できる唯一無二の分散型プロトコル AO で開発することはグローバルの第一線で活躍する非常に大きなチャンスとなっています。

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