本記事はDeepResearch結果を日本語に翻訳したものです。
deep-research-arweave
[PROMPT]
Please conduct a technical investigation into NFT projects built on Arweave’s Actor Oriented Protocol (AO), with a focus on the following:
## Focus Areas
- Notable NFT projects on AO (e.g., Artifact, decent.land-based initiatives)
- Patterns for minting, transferring, and storing NFT metadata
- Benefits and limitations of NFTs on AO
- State of NFT marketplaces and distribution mechanisms on AO
- Community use cases, including collections, games, and AI integrations
## Restrictions
- Only include English-language sources published after February 2024.
- Exclude general Arweave/SmartWeave content unless directly relevant.
## Output Format
- Markdown
- Clear headings, bullet points
## Prioritized Sources
### Core Docs
- [AO Website](https://ao.arweave.dev/)
- [AO Whitepaper](https://5z7leszqicjtb6bjtij34ipnwjcwk3owtp7szjirboxmwudpd2tq.arweave.net/7n6ySzBAkzD4KZoTviHtskVlbdab_yylEQuuy1BvHqc)
- [AO Cookbook](https://cookbook_ao.g8way.io/)
### Key GitHub Repositories
- [ao-labs/ao](https://github.com/ao-labs/ao)
- [aos](https://github.com/permaweb/aos)
- [HyperBEAM](https://github.com/permaweb/HyperBEAM)
### Explorer & Tools
- [AO Link](https://www.ao.link/)
- [Bazar](https://bazar.arweave.net/) — AO-native NFT marketplace
- [Wander](https://docs.arconnect.io/) — AO-compatible wallet
### Developer & Community Blogs
- [Community Labs Blog](https://www.communitylabs.com/blog)
- [Permaweb Journal](https://permaweb-journal.arweave.net/index.html)
### Twitter (X) — Core Accounts
- [@aoTheComputer](https://x.com/aoTheComputer)
- [@samecwilliams](https://x.com/samecwilliams)
- [@CommunityLabs](https://x.com/CommunityLabs)
- [@fwdresearch](https://x.com/fwdresearch)
- [@aoComputerClub](https://x.com/aoComputerClub)
### Projects on AO
- [0rbit](https://docs.0rbit.co/)
- [Botega](https://botega.arweave.dev/)
AO 上の注目すべき NFT プロジェクト
Bazar Marketplace(バザール・マーケットプレイス)
AO ネイティブの代表的な NFT マーケットプレイス「Bazar」は、"アトミックアセット"(Arweave 上の NFT)を取引可能にするオンチェーンのオーダーブック型プロトコルです。単なる NFT 取引所にとどまらず、Bazar は「分散型メディアの経済レイヤー」として設計されており、コンテンツのライセンス管理や収益化も可能です。
初期は単一のグローバル・オーダーブックを用いていましたが、スケーラビリティ上の課題から、現在は各アセットごとに専用の AO プロセス(マイクロ・オーダーブック)を持つ構成に刷新されています。これにより、アセット単位での並列処理が可能となり、スケーラビリティとパフォーマンスが大幅に向上しました。
さらに Bazar は、Arweave Name Service(ARNS) と統合されており、NFT の発行者やユーザーが人間に読める形式のネーム(例:alice.ar
)で取引を行える仕組みが備わっています。これにより、複数アプリ間でのコンポーザビリティが実現されています。
DumDumz コレクション
「DumDumz」は 2024 年に爆発的な人気を博した PFP(プロフィール画像)系 NFT コレクションで、1984 体の緑色の象キャラクターが特徴です。この NFT は Arweave 上に完全保存されたアトミックアセットとして発行されており、AO プロセスとしても動作します。
DumDumz は単なるアートではなく、「Dumverse」と呼ばれる完全オンチェーン型の冒険ゲームでも活用されており、キャラクター NFT がゲーム内でそのまま使用されます。また、$DUMZ というゲーム内トークンも導入され、AO ベースの NFT オークション機能「AOction House」も開発中です。
特筆すべきは、そのパーマネントな性質に対するコミュニティの評価です。クリエイターは「自分の NFT が未来の子孫にも受け継がれる」と発言しており、Arweave の「永続性」という思想を象徴する事例となっています。
Decent.land 関連プロジェクト(ANS・Ark)
decent.land が開発する**Arweave Name Service(ANS)**は、example.ar
のようなドメイン型の NFT を発行するプロトコルです。これらは AO プロセスを活用して発行・管理されており、ユーザーのプロフィールや Web3 ID として活用可能です。
また、Arkという別プロトコルでは、Arweave 上の ID と Ethereum や Solana など他チェーンの ID をリンク可能にしており、クロスチェーンでの NFT 所有者証明やアトリビューションが可能です。これにより、NFT が Web3 の複数領域で自己主張することができます。
その他の注目プロジェクト
- Artifact:永続的なデジタルコレクティブルとして設計されている AO ベースの NFT プロジェクト。詳細は進行中。
- Permaweb Mfers:Bazar 上で最初期に登場したミーム系 NFT コレクション。
- Alex Archive のスポンサー NFT:アーカイブコンテンツに対してスポンサーシップ形式で NFT を販売し、収益を分配する仕組み。
- StarGrid Battle Tactics:1v1 形式の戦略ゲームで、各試合を AO プロセスとして実行。NFT がゲーム内の駒やアイテムとして機能。
- RuneRealm:MMORPG 開発中。NFT でキャラ・アイテム管理。
-
Dumverse の拡張シリーズ:今後「Keepers」「Seekers」「Tellers」などのキャラクター NFT が登場予定。
承知しました。それでは、次に「NFT の発行・転送・メタデータ管理パターン」セクションを翻訳します。
AO における NFT の発行・転送・メタデータ保存のパターン
アトミックアセット構造
AO 上の NFT は「アトミックアセット」として設計されており、スマートコントラクトのコード、メタデータ、アセット本体(画像や音声等)をすべて一つの Arweave トランザクションにまとめて格納します。このアプローチにより、従来の NFT に見られる「オフチェーンの画像リンク」や「依存する外部サーバー」が不要になります。
このアトミックアセットは、AO においては一つの「Actor(プロセス)」として機能し、あらかじめ定義された「Token Blueprint(標準テンプレート)」を使って、発行・送信・所有権管理などの機能を提供します。
メタデータ標準
AO 上の NFT メタデータは、ANS-110
という標準に従って構成されており、以下のような項目が含まれます:
-
Name
: アセット名 -
Ticker
: トークン識別子(ユニーク) -
Denomination
: 単位(通常 NFT では1
) -
Creator
: 作成者アドレス -
Collection ID
: コレクションの識別子(任意)
これらの情報はすべてArweave 上に直接保存されており、第三者の API に頼る必要なく、誰でも取得可能です。
さらに、NFT のトランザクションには、**Universal Data License(UDL)**をタグとして添付することも可能です。これにより、そのアート作品の利用権(商用利用可/不可など)をオンチェーンで明確に記述できるようになっています。
発行(Minting)と分割所有(Fractionalization)
NFT の発行は、spawn
関数や CLI を通じて、Token Blueprint を用いてアトミックアセットを新規作成することで行われます。作成時には一度だけストレージ費用として AR を支払います。
また、一部のプロジェクトでは NFT の分割所有も採用しており、1 つのアート作品に対して複数の単位を持たせて発行することで、フラクショナライズされた NFT を実現しています。この場合でも、トークンはアトミックアセットとして管理され、完全にオンチェーンで動作します。
転送と所有権の管理
NFT の転送は、対象となるアセット(= AO プロセス)に対して**transfer
というメッセージを送信**することで行われます。このメッセージには署名が含まれており、現所有者のみが正当な転送操作を行えるようになっています。
アセットの内部状態(Balances
マップ)も Arweave 上に書き込まれるため、所有履歴や操作ログがすべて監査可能な形で保存されます。
AO の並列処理アーキテクチャにより、これらのトランザクションは他の NFT とは独立して並行処理されるため、イーサリアムのようにガス代が高騰したり、混雑することはありません。
補足機能と仕様
AO の NFT(Token Blueprint)には以下のような追加機能も備わっています:
- 譲渡不可設定(Non-transferable):一部の NFT は転送不可に設定可能(例:ソウルバウンドトークンやメンバーシップ NFT)
- ミント/バーンハンドラー:追加発行や焼却処理をサポート
- コレクション機能:Collection ID を用いたグルーピングに対応
- 拡張可能なメタデータ構造:別トランザクションとリンクさせることで、後から説明文やコメントなどの付加情報を紐づけ可能
このように、AO では NFT は単なる画像ファイルではなく、自律的なプロセス(Actor)として生きている存在です。
AO における NFT のメリットと制限
データの真の永続性
AO および Arweave を利用した NFT の最大の利点は、NFT の全データ(画像・メタデータ・コード)がブロックチェーン上に完全保存されるという点です。従来の多くの NFT が外部リンク(例:IPFS, AWS)をメタデータに含んでいたのに対し、AO では**すべての構成要素が一体化された「アトミックアセット」**として保存されます。
この仕組みにより、たとえ Web サービスが終了しても、NFT の中身が失われることはありません。所有者はいつでも、将来的にも永久に、自分の NFT を閲覧し、証明できます。この特徴は、Arweave の「記憶の穴をなくす」という哲学と一致しており、長期的な資産価値の担保にもつながります。
オンチェーン実行とコンポーザビリティ
AO では、NFT は単なる静的なデータではなく、「アクター(プロセス)」としてリアルタイムでスマートコントラクト的なロジックを持つ存在になります。各 NFT は他のプロセスやユーザーとメッセージをやり取りでき、例えば:
- ゲームと連携し、ステータスが変化する NFT
- 市場プロセスと直接やり取りする NFT
- 他のプロトコルと連携するダイナミック NFT
といった高度に動的な NFT 体験が実現可能です。
また、AO のアクターモデルは並列性に優れており、複数の NFT が同時に別々のロジックを処理しても、互いに干渉しません。
パフォーマンスとスケーラビリティ
AO では、各 NFT が独立したプロセスで動作するため、ガス戦争やトランザクション詰まりが発生しません。これは、イーサリアムなどの単一グローバルノンス方式とは対照的です。
また、Bazar は NFT ごとに独自の「マイクロ・オーダーブック」を持ち、並列かつ非同期的に売買が処理される構造を採用しています。
読み取りに関しても、AO ではHyperBEAMという仕組みにより、オンチェーン状態を HTTP で即座に取得可能。従来の SmartWeave のような遅延を伴う「Dry Run(シミュレーション)」を行う必要がなく、ユーザー体験の高速化が図られています。
公平性とランダム性の確保
AO では、オンチェーンでのランダム性生成プロトコル「RandAO」が組み込まれており、ランダムミントやゲームの抽選などで安全かつ信頼性のある乱数を取得できます。これは、以下のような用途で重宝されています:
- NFT ドロップ時のレアリティ決定
- オンチェーンゲームでの戦利品ドロップや敵出現
- 抽選販売やガチャの乱数
すべての処理は Arweave 上に保存されるため、後から検証可能な完全なログとして残り、透明性のあるシステムを構築できます。
アイデンティティとソーシャル機能との統合
Arweave には**.ar ドメイン(ANS)**を始めとした ID プロトコルが存在しており、AO 上の NFT と統合が可能です。たとえば:
-
username.ar
という NFT ドメインを自分のプロフィールとして設定 - NFT 所有者のプロフィール表示を人間可読な形に
- コメント、いいね、信用スコアなどのソーシャルレイヤーの導入
このように、NFT は単なる資産ではなく、自己表現・評価・エンゲージメントの媒体として活用されるようになっています。
ライセンスとマネタイズの柔軟性
Arweave の永続性を活用し、AO の NFT は**コンテンツ利用権(UDL)**をオンチェーンで直接明示することができます。例えば:
- 商用利用可の NFT アート
- 再配布禁止、ライセンス収益分配つきのメディア作品
- 所有による派生作品権利の保有 など
さらに、NFT のトランスファー処理にロイヤリティ分配を組み込むことも可能で、再販収益を自動で作成者に還元する設計も実現できます(ただしエコシステム全体での採用が必要です)。
AO の並列性を活かし、NFT 販売やスポンサーシップなどの新しい収益モデルも試されており、今後の発展が期待されます。
制限事項と課題
- 新興エコシステムであり、開発者・ツール・ドキュメントがまだ整備途上
- ウォレット対応(特に ArConnect との AO 互換)は改善中
- Lua ベースの開発が一般的で、EVM 経験者には学習コストがかかる
- UX 面の摩擦:例として、AR トークンを AO 用にラップする必要があり、一般ユーザーにとっては複雑
また、現状では NFT 流通はArweave エコシステム内に限定されており、Ethereum や Solana のような大規模流動性は未到達です。とはいえ、WeaveVM による EVM 互換やクロスチェーン対応の計画が進行しており、今後の拡張可能性は高いと考えられます。
AO における NFT マーケットプレイスと配布の仕組み
マーケットプレイスのアーキテクチャ:Bazar
AO エコシステムにおける主要な NFT マーケットプレイスは Bazar(バザール) です。これは「Universal Content Marketplace(UCM)」というオンチェーンプロトコルと、Web フロントエンドを組み合わせた構成で、完全に信頼不要な NFT 売買を実現しています。
Bazar では、すべてのリスト、入札、取引がオンチェーンで処理・保存され、Arweave 上に記録されます。
以前は、すべての NFT をひとまとめにした単一の巨大オーダーブックを使用していましたが、スケーラビリティに限界があったため、現在はアセットごとに独立した AO プロセス(マイクロ・オーダーブック)を生成する構造に移行しました。これにより、以下のような利点が得られます:
- 1 つの NFT が問題を起こしても、他の取引には影響しない(障害の局所化)
- 多数の NFT が並列に取引処理され、スループットが向上
- 処理負荷が分散し、パフォーマンスが安定
さらに、AO の状態を HTTP 経由で即座に読み取ることができる「HyperBEAM」を利用しており、これによりスマートコントラクトの状態を即時反映し、ユーザーにとっての表示速度と UX を大幅に改善しています。
Bazar の今後の計画には以下が含まれます:
-
.ar
ドメイン NFT の取引対応(Arweave Name Service との統合強化) - ユーザープロフィール表示の導入
- 他アプリからマーケットプレイス機能を組み込み可能な SDK(
permaweb-libs
)の提供
これにより、他の Web サイト(例:NFT アートギャラリーやゲーム UI)でも Bazar の機能を直接組み込むことができ、特定のフロントエンドに依存しない分散型エコシステムが実現されつつあります。
NFT の配布方法とミント戦略
AO エコシステムでは、NFT のドロップや配布においても分散性と公平性が重視されています。
- RandAOというオンチェーンのランダム生成プロトコルを用いることで、ミント時にレアリティや順番を不正のない形でランダム決定可能。
- DumDumz プロジェクトなどでは、無料配布(Giveaway)や、オンチェーンで抽選結果を確認できる検証可能なフェア抽選が実施されました。
- 販売形態としては、Bazar 上での固定価格販売、あるいは**オークション機能(AOction House)**を用いた入札販売が可能。
また、AO ではCron(スケジューラ)や時限トランザクションも使用できるため、次のような配布方法が可能です:
- 時限リビール(指定ブロック以降に画像やメタデータを公開)
- 定期的なエアドロップ
- 保有期間に応じた自動ステーキング報酬 など
特筆すべきは、AO ではプラットフォーム手数料やガス代がほとんどかからないことです。NFT 1 点あたり$0.10 以下でも十分に採算が取れるため、マイクロトランザクション型の NFT 販売にも適しています。
なお、新規 NFT の発見(ディスカバリー)は現時点では主に X(旧 Twitter)や Discord、PermaDAO などコミュニティ主導で行われています。今後は、Arweave 上の AN-110 アセットをクロールするNFT アグリゲーターやインデクサーの登場が期待されます。
クロスチェーン流通とインターオペラビリティ(相互運用性)
現状、AO ベースの NFT は Arweave エコシステム内での流通が中心ですが、クロスチェーン展開に向けた動きも進行中です。
- decent.land が開発中の WeaveVM は、Arweave 上で EVM コントラクトを動作させることを目指しており、これにより Ethereum などとの双方向な NFT 移動が可能になります。
- Arweave L2 決済ネットワークである everPay は、NFT の即時支払いに活用されており、将来的にはクレジットカード決済や外部ウォレットからの購入にも対応可能となる見込みです。
-
AR.IO ゲートウェイネットワークを利用することで、Arweave 上の NFT データをカスタムドメインから閲覧可能(例:
ar://username.ar
形式での NFT 表示)となり、Web2 的なユーザビリティとの融合も進んでいます。
AO のマーケットプレイスと配布インフラは、オープンプロトコルを基盤とし、フロントエンドに依存しない構造であることが最大の特徴です。今後、Odysee や Portal など、メディア志向のフロントエンドが参加することで、NFT の発行者は複数の販売チャネルを同時に活用できるようになるでしょう。
コミュニティユースケース:コレクション、ゲーム、AI 統合
PFP と NFT コレクションによる文化的展開
AO 上の NFT は、単なる所有物としてだけでなく、コミュニティ形成やアイデンティティの象徴として活用されています。たとえば:
- Permaweb Mfers:ミーム文化に根差した初期の NFT コレクションで、開発者やビルダーが X(旧 Twitter)等でアバターとして使用。
- DumDumz:2024 年に流行し、コミュニティの間で「プロフィールを DumDumz に変えるムーブメント」が広がりました。
このような PFP 系 NFT は、所有することで限定 Discord チャンネルへのアクセスや将来的なエアドロップの権利など、実用的なユーティリティも付随することが多く、まさにコミュニティバッジ・ステータスシンボルの役割を果たしています。
また、PermaWorldsコレクションのように、高解像度のファンタジーアートや書籍などを AO 上に発行する試みも進んでおり、「パーマネントな創作世界を構築する」動きも活発化しています。
- Arweave 上に「ブログ記事」や「ストーリーポスト」を NFT 化して販売する試みも登場。
- 例:Ade’s Press が Base 上でポストを発行し、Arweave 上のアトミックアセットとして販売【PermaWorlds】。
このように、AO 上の NFT は、コレクション資産+自己表現+文化的活動の拠点という三位一体の役割を果たしており、単なる投機対象を超えた存在になりつつあります。
オンチェーンゲームとメタバース的展開
AO の最大の強みの一つが、完全オンチェーンのゲーム構築です。各プレイヤー、各マッチ、各アイテムがそれぞれ**独立した AO プロセス(Actor)**として管理されるため、以下のような仕組みが可能です:
- StarGrid Battle Tactics:1 対 1 の戦略バトルゲーム。各試合が独立した AO プロセスで動作。
- Dumverse:DumDumz NFT を使った冒険型オンチェーンゲーム。キャラクターやアイテムは NFT 化され、全てのゲーム内操作が AO 上のトランザクションとして記録されます。
- RuneRealm:Reality Protocol 上に構築されている MMORPG(大規模多人数型 RPG)。アバターや装備品が NFT として管理され、完全に分散化されたゲーム世界の構築を目指しています。
Dumverse では、「AOction House」と呼ばれるゲーム内 NFT オークション機能も実装予定で、アイテム取引がゲーム体験とシームレスに統合されます。
これにより、ユーザーは単に「ブロックチェーンを使うゲーム」ではなく、「ゲーム自体がブロックチェーンの上に構築されている」という全く新しい体験を得ることが可能です。
AI との統合:知性を持つ NFT アセットの可能性
AO の独自性の一つとして、AI プロセスと NFT との融合が挙げられます。以下はその代表的な例です:
- Llamaland:MMORPG のプロトタイプ。プレイヤーが王様(Llama King)に請願書を提出し、その王様が LLAMA3 ベースの AI プロセスとして、実際に審査・返答するというユニークな仕組みを採用。
このように、AO では「ゲームの中の NPC キャラクター」や「インタラクティブな NFT ペット」などをオンチェーン AI として実装可能です。たとえば:
- 所有者に話しかけてくる NFT(チャットボット)
- アート生成型 NFT(メッセージを送ると毎回異なる画像を生成)
- AI アバターの性格が履歴として進化・記録されていく NFT
さらに、「AI によるトレーディング NFT(AgentFi)」のように、DeFi やマーケット判断を行う AI×NFTも登場しつつあり、資産性と知性を兼ね備えた**“生きた NFT”**が実現しつつあります。
また、Arweave の恒久的ストレージを活用し、AI の学習データセットや重みファイル自体を NFT 化する構想も技術的には可能となっています。
総括
Arweave の Actor Oriented Protocol(AO)は、「NFT とは何か」という定義を根底から見直す契機となるプロトコルです。
- 各 NFT が独立したプログラム(Actor)とデータを内包するアトミックアセット
- 完全なオンチェーン性と永続性を備えた耐久型メディアアーキテクチャ
- スマートな取引、ゲーム、AI、ソーシャルグラフとの自由なコンポーザビリティ
- 並列実行とスケーラビリティに優れ、ガス代のない持続可能な NFT 経済圏
現在はまだ若いエコシステムではありますが、NFT の真正性・自由度・永続性を重視するクリエイターやビルダーにとって、AO は非常に魅力的な選択肢です。単なる画像トークンではない、「永続的かつ進化するオンチェーン文化」の構築が、まさに今始まっています。
【Arweave Japan とは】
Arweave Japan は Arweave / AO の日本語ビルダーエコシステム構築を目的とした分散型組織です。
【Arweave / AO とは?】
Arweave は無制限にスケール可能な分散型ストレージであり、AO は Arweave 上に構築された無制限にスケール可能な分散型スーパーコンピュータです。Arweave と AO を使って既存のブロックチェーンでは実現不可能であった実用的なプロダクトが開発できます。
イーサリアム L1 のリステーキングによってセキュリティが担保され、TVL はローンチ数ヶ月で 1000 億円近くまで上がり、今後数兆円規模の市場が期待されます。完全フェアローンチされた AO のトークン設計によって、この流動性は AO 上のプロジェクトが活用することができ、ビットコインと同じ半減スケジュールでミントされる AO トークンは開発者やプロジェクトが受け取れる仕組みとなっています。
Web2 を置き換えるレベルで実用的なプロジェクトが構築できる唯一無二の分散型プロトコル AO で開発することはグローバルの第一線で活躍する非常に大きなチャンスとなっています。
【Social Links】
【Blog】