はじめに
RPAであるUiPathの勉強を進めてきました。しかし、思うような動作にならず開発でつまずいた際、参考になったTipsを紹介したいと思います。
RPA(ロボティックプロセスオートメーション)とは
コンピュータ上の作業を自動化するツールとなります。定型的なホワイトカラー業務を得意領域としており、人手での作業をRPAに置き換えることで業務効率化やヒューマンエラーの防止、人件費削減など様々な期待がされています。
UiPathとは
UiPathはRPAツールの中でも、7年連続シェア1位(2024年時点)の実績があり「世界3大RPAソフト」に数えられています。ローコーディングが特徴で、プログラミング経験の少ない方でも比較的導入しやすいプラットフォームになります。
Tips
【プロセスを強制終了】
今回UiPathで開発を行っている際、実行中にエラーが発生しアプリケーションが予期しない状態でフリーズしてしまい、後続の処理が止まってしまうといった事象が発生しました。
この事象の解決に向けて調査を行ってみたところ、ロボットがアプリケーション(例: Excel、Webブラウザ)を操作した後に通常の手順で終了させても、バックグラウンドにプロセスが残り続けてしまうことがあることや、
プロセスが残留した状態だとその後のフローの実行を妨げたり、意図しない動作を引き起こす、リソースを消費し続けたりするといった問題の発生に繋がるといったことが分かりました。
そのためオートメーションの安定性や信頼性を確保するためにも以下の[プロセスを強制終了] アクティビティを追加することで、プロセスを終了しエラーを未然に防げるようになります。
すべてのプロセスを遮断してしまうため、保存の必要があるファイルは閉じていることを確認して実行してください。
【データテーブルをExcelに書き込み】
Excelファイルに書き込みには繰り返し&カウントアップの方法でデータの入力を行っていました。ただし、繰り返しの回数が多いことで実行時間が長くなってしまったため、実行時間の短縮を行う方法を考えた際に「データテーブルをExcelに書き込み」アクティビティを配置しました。
このアクティビティは定型的な範囲のデータ入力に適し、繰り返しの回数が多いほど恩恵の大きなアクティビティになります。
【新規ウィンドウの操作方法】
EdgeやChromeでブラウザの操作中に新規でウィンドウが開いた場合「アプリケーション/ブラウザーを使用」のアクティビティが一つだと新規のウィンドウは操作対象となりません。そこで図のようにアプリケーション/ブラウザーを使用」を追加で配置することで操作が可能となります。
まとめ
UiPathはローコードではありますが、アクティビティの機能や組み合わせを理解していないと想定通りに動作しません。ご紹介したTipsのように皆さんの行き詰った開発の一助になればと思い記事にしました。
参考


