はじめに
エンジニアとして働き始めてから、「いつかはOSSに貢献してみたい」と思っていました。
でも正直、ハードルが高そうでなかなか手を出せず…。
そもそも OSS(オープンソースソフトウェア) とは、ソースコードが公開され、誰でも利用・改変・再配布できるソフトウェアのことです。
そして コントリビュート(contribute) とは、そのOSSに対してコード修正や翻訳、ドキュメント整備などを通じて貢献することを指します。
OSSは世界中のエンジニアが協力して成長させているもので、初心者でも「小さな一歩」から参加できます。
私は現在、SIer社員 として働いています。日常業務では要件定義やテストといった工程に関わることが多く、「もっとコードに触れたい」「自分で手を動かして開発に貢献したい」という思いから、OSSに挑戦してみることにしました。
そんな中で見つけたのが First Contributions というプロジェクトです。
OSS初心者が気軽に最初の一歩を踏み出せるようにガイドしてくれるリポジトリで、「これなら自分でもできそう!」と思い挑戦しました。
今回は、私が 初めてOSSにPRを送った体験 をまとめます。
やったこと
今回の貢献内容はシンプルで、以下のドキュメントを日本語に翻訳しました。
- 翻訳対象: 「Things a non Programmer can do」
- PR: Translate [Things a non Programmer can do] into japanese & Add Contributors list
元々英語で書かれていた記事を、OSSにまだ不慣れな人(=私)でも読みやすいように日本語にしました。
実際の手順
First ContributionsのREADMEに沿って、次の流れで進めました。
-
リポジトリをフォーク
自分のGitHubアカウントにコピー。 -
クローンしてローカル環境に持ってくる
git clone https://github.com/<ユーザー名>/first-contributions.git -
ブランチを作成
git switch -c feature/add-japanese-translation -
作成したブランチで変更を加える
docs/additional-material/Things-a-non-Programmer-can-do.ja.md を作成。 -
変更をコミット & Push
git add . git commit -m "Translate [Things a non Programmer can do] into Japanese" git push origin feature/add-japanese-translation -
PRを作成
GitHub上で「Compare & pull request」ボタンから作成。
これで、私の初OSS PRが完成しました 🎉
学んだこと
PRの作法を体験できた
「フォーク → クローン → ブランチ → 修正 → PR」という一連の流れを実際にやったことで、知識が実体験として定着しました。
ドキュメント翻訳も立派な貢献
OSS貢献というとコード修正ばかりをイメージしがちですが、翻訳やドキュメント整備も重要で歓迎されると実感しました。
レビューやCIの存在感
PRを出すと自動チェックやレビュー対象になるので、「OSSの開発フローってこう回っているのか」と体感できました。
これから
今回の経験で、「OSS貢献の最初の一歩は思っていたよりずっと気軽に踏み出せる」と知りました。
次は翻訳やドキュメントにとどまらず、コード修正やテスト追加といった形でもチャレンジしていきたいです。
まとめ
- 初めてのOSSコミットは First Contributions で翻訳をPR
- 手順は公式README通りに進めれば迷わない
- 翻訳やドキュメント整備でも立派なOSS貢献になる
- 実際にやってみることで「OSSコントリビューター」へのハードルが一気に下がった