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COBOLとJAVAを比較してみた

Last updated at Posted at 2024-07-18

はじめに

 【COBOL(Common Business Oriented Language) = コボル】
 【Java = ジャバ】を比較してみました。

COBOLの基本的な記載方法は以下を参照。

データ転記

cobol

**************************************************************************
       03  END-FLG             PIC  X(3).

  *文字定数転記処理
   MOVE "END" TO END-FLG.

java

オブジェクト指向1

//クラス※1
public class Example {
 /*public: アクセス修飾子で、このクラスがどこからでもアクセス可能*/
 /*class: クラスを定義するためのキーワード*/
 /*Example: クラスの名前です。クラス名は、通常は大文字で始める*/

    // COBOLのEND-FLGをJavaで表現
    private String endFlg;
    /* フィールド宣言※2 で endFlg を3文字の文字列として宣言  */

    // コンストラクタ
    public Example() {
        this.endFlg = "";
    }
    /* コンストラクタ※3で endFlg を初期化  */


    // getterメソッド
    public String getEndFlg() {
        return endFlg;
    }
    /* getterメソッド※4、※5で endFlg の値を取得  */



    // setterメソッド
    public void setEndFlg(String endFlg) {
     /* void: このメソッドが何も値を返さないことを示す */ 
     /* setEndFlg(String endFlg): メソッドの名前です。
        引数endFlgでフィールドendFlgの値を設定します。 */

        //条件分岐 endFlg が NULL かつ 3文字以下なら 
        if (endFlg != null && endFlg.length() <= 3) {

            //条件分岐 endFlg が NULL かつ 3文字以下なら 
            this.endFlg = endFlg;
            /* this.endFlg = endFlg;: フィールドendFlgに引数のendFlgの値を設定します。*/
            
        } else {
            throw new IllegalArgumentException("endFlg must be a string with a maximum length of 3 characters.");
        }
    }
    /* setterメソッド で endFlg の値を設定 6※~8※   */


    // テスト用のmainメソッド
    public static void main(String[] args) {
     /* main: メソッドの名前です。Javaプログラムのエントリーポイント(プログラムの実行開始地点)として、この名前は特別な意味を持ちます。*/
     /* String[] args: コマンドライン引数を受け取るためのパラメータです。*/
        Example example = new Example();
        /* Exampleクラスのインスタンスを作成します。*/

        example.setEndFlg("END");
        /* 作成したExampleインスタンスのsetEndFlgメソッドを呼び出して、endFlgフィールドに"END"を設定します。*/
        
        System.out.println("End Flag: " + example.getEndFlg());
        /* System: Javaの標準ライブラリのクラスです。*/
        /* out: Systemクラスの標準出力ストリームです。*/
        /* println: 標準出力ストリームに文字列を表示し、改行を行うメソッドです。*/
        
    }
    /* mainメソッド  9※、10※ */
}

※1 Javaのクラスとインスタンス(オブジェクト指向)

※2 【Java】フィールド変数
※3 コンストラクタとは
※4 【Java】getter・setterのメモ
※5 (オブジェクト指向における) getter/setter メソッドの使いどころ
※6 java 条件式とif文
※7 可読性を高めるif文の書き方-java
※8 【Java】throwとthrowsの使い方を簡潔に説明してみる
※9 【Java】this について
※10 【Java】Public static void main(String[] args)の意味


制御構造

cobol


PERFORM UNTIL・・・ループを開始する構文です。

このループは指定された条件が満たされるまで繰り返し実行されます。
PERFORM UNTIL END-FLG = "END" OR WK-COUNT > 99
         ・・・ ループを終了する条件です。
      ND-FLGが"END"と等しい か、
                      WK-COUNTが99を超えると
             ループが終了します。


    READ IN-FILE
    ・・・入力ファイルIN-FILEからレコードを読み取ります。 
    
        AT END
           ⇒ 入力ファイルの終端に達した場合に実行されるセクションです。
            MOVE "END" TO END-FLG

        NOT AT END
           ⇒ 入力ファイルの終端に達した場合に実行されるセクションです。

            MOVE IN-FILE-REC TO OUT-FILE-REC
            ・・・入力ファイルのレコードを出力ファイルのレコードにコピーします。
            WRITE OUT-REC
             ・・・WRITE OUT-REC: 出力ファイルにレコードを書き込みます。
            ADD 1 TO WK-COUNT
             ・・・ADD 1 TO WK-COUNT: カウンター変数WK-COUNTに1を加算します。    
   END-READ
   ・・・ READステートメントの終了を示します。
END-PERFORM.
・・・ PERFORMステートメントの終了を示します。

なお 前提として、
IO-FILEという論理ファイル名を物理ファイル"text01.txt"に割り当てます。
ファイルの組織は行順序(LINE SEQUENTIAL)です。
⇒ファイルの各レコードが1行のデータである可変長のレコードで構成され、復帰文字(CR)または改行文字(LF)で終了することを意味しています。

OUT-FILEという論理ファイル名を物理ファイル"text02.txt"に割り当てます。
ファイルの組織は順編成(SEQUENTIAL)です。
⇒レコードの終端に改行コードがないファイル

END-FLG: 3文字のフラグ変数。
WK-COUNT: 2桁のカウンター変数。
IN-FILE-REC: 入力ファイルのレコードを保持する変数。長さは80文字です。
OUT-FILE-REC: 出力ファイルのレコードを保持する変数。長さは80文字です。

java

/* ファイルの読み書きと例外処理のパッケージをインポート */
import java.io.BufferedReader;
//ファイルから行単位で効率的に文字データを読み取る

import java.io.BufferedWriter;
//ファイルに行単位で効率的に文字データを書き込む

import java.io.FileReader;
//ファイルから文字データを読み取るために使用

import java.io.FileWriter;
//ファイルに文字データを書き込むために使用

import java.io.IOException;
//入出力操作でエラーが発生した場合にスローされる例外

/* メインクラス */
public class FileProcessingExample {

    /* メインメソッド */
    public static void main(String[] args) {
        String endFlg = ""; //終了フラグ
        int wkCount = 0; //カウンタ変数

        final int RECORD_LENGTH = 80; // レコードの長さを定義する定数
        // * レコードの長さ(80文字)を定義する定数 *//

        
        /* 例外処理のための try ブロックを開始※10
           try-with-resources 構文を使用して、リソースが自動的に閉じられるようにします。※11 */
        try (BufferedReader inFile = new BufferedReader(new FileReader("text01.txt"));
             BufferedWriter outFile = new BufferedWriter(new FileWriter("text02.txt", true))) { // trueで追記モードにする
            /* FileReader を使って、text01.txt ファイルを読み取るための inFile を作成 */
           
            /* FileWriter を使って、text02.txt ファイルに書き込むための outFile を作成します。
               FileWriter のコンストラクタに true を渡すことで、出力ファイル (text02.txt) に追記モードで開きます。
               これにより、既存の内容を消去せずに新しいデータを追加することができます。*/


            StringBuilder inFileRec = new StringBuilder(RECORD_LENGTH); // 長さ80のStringBuilderを使用
            /* StringBuilder: 可変長の文字列を扱うために使用します。 */

            String line;
            while (!endFlg.equals("END") && wkCount <= 99) {
            /* while ループを開始します。このループは endFlg が "END" に等しくない、
                                       かつ wkCount が99以下の間繰り返されます。 ※13  */
            
                // ファイルから1行読み取る
                line = inFile.readLine();

                if (line == null) {
                    endFlg = "END";
                } else {
                    // 読み取った行が80文字未満の場合は、スペースで埋める
                    inFileRec.setLength(0); // StringBuilderをクリアして新しいレコードを処理
                    inFileRec.append(line); // 読み取った行を StringBuilder に追加

                    /* レコードが80文字未満の場合、残りの部分をスペースで埋めます。 */
                    if (inFileRec.length() < RECORD_LENGTH) {

                        //レコードが80文字未満の場合 for文を使う ※13
                        /* ループ変数 i を初期化します。i の初期値として inFileRec.length() を設定しています。
                          これは、現在の StringBuilder の長さを取得し、その値を i に設定することを意味します。*/
                        /* i が RECORD_LENGTH (ここでは80)より小さい間、ループが実行されます。
                            つまり、inFileRec の長さが80文字未満の間はループが続きます。*/
                        for (int i = inFileRec.length(); i < RECORD_LENGTH; i++) {
                            inFileRec.append(' '); // スペースで埋める
                        }
                    }

                    // レコードを書き込む
                    outFile.write(inFileRec.toString()); 
                    //改行コードは追加しないことで、データが順編成でそのまま書き込まれます。
                    wkCount++;
                    /*  wkCount を1増加 */
                }
            }

        } catch (IOException e) {
            / * IOException が発生した場合の例外処理を行います */
            e.printStackTrace(); //スタックトレースを出力し、例外の詳細を表示します。
        }
    }
}

※11 Javaの例外処理について

※12 try-with-resources文の基本

※13 [Java]ループ処理について


型とかを厳密に考えると非常に大変なため、

 関連した情報(抜粋:COBOLプログラムを忠実に移植するとなると、COBOLの計算の癖を丁寧に拾って再現させていかなければなりません。読みづらいし、なぜこうしなければならないか説明しづらいソースになります。仕様を当世風に合わせて再定義できればいいんですけど、「動きが変わると困る」とか言われてしまうと大変ですね。)
 や、関連しそうでしないかも(紹介の仕方が正しくないだけ)情報・その他のトピックのご紹介だけ。

decimal型があるからCOBOLもう要らんやろ、という件について(あるいは十進演算の話)

【Java】データ型・変数・定数

COBOL と Java の相互運用可能なデータ型

COBOL2002 ユーザーズガイド 20.3.3 Java言語とCOBOL言語のデータ型の対応

【俺的】COBOL→Java言語移行ガイド(導入)

【COBOL:Java対応チートシート】Java開発者が読み解くCOBOL

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