AquesTalk picoの使い方
アクエストの音声合成LSI「AquesTalk pico」は、Arduino UNOでおなじみのATmega328Pをベースにしたカスタムチップで、電気的な特性やピンアサインはATmega328Pと同じなため、Arduino UNO搭載のチップと交換してそのまま使用できるとのことです。(試してはいない)

シリーズにはATP3011とATP3012の2種類があり、ATP3012はサンプリングレートが高くて音質が良い代わりに、クロック用クリスタルの外付けが必要になります。ATP3011は内蔵クロックで動作します。
音質は期待していないので部品点数の少ないATP3011を使用することにします。
なお先行事例として「サヌキテックネット」さんの「おしゃべりマイクロビット」の記事がありますが、こちらはATP3012を使われています。
(私はこちらの記事を知らずに作成いたしました。)
使い方はチップにVCCとGNDを接続したら、UART端子からコマンドの文字列を送るだけです。
基本的な接続方法(ATP3011のデータシートより引用)

VCCとGNDを結線し、VCCにはノイズ避けとして0.1μF程度のバイパスコンデンサを入れておきます。
コマンドのやり取りのため、UARTのRXD(2番ピン)TXD(3番ピン)を、ホストとなるマイコンやPCのシリアルインターフェースにクロス接続します。
音声信号は12番ピンから出力されますので、適当なアンプで増幅してスピーカーから出力できるようにします。
コマンドシーケンス
・チップにリセットがかかってから80ms以上待ちます。
・ホストから「?」のキャタクタを送出します。これでボーレートが自動的に設定されます。
・発声させたい文字列+CRを送出します。
日本語の文字列はローマ字で作りますが、ローマ字だけでは不自然な発音になってしまいます。長音やアクセントなどを制御する記号を使って、自然に聞こえるように試行錯誤するしかありません。このあたりもデータシートに詳しく記載されています。
文字列の例
「携帯型 心理診断 鎮圧執行システムドミネーター起動しました」
kei'taigata,si'nri+si'ndan,tin+a'tu+sikko'u+si'sutemu domi'/ne'-ta- kidou/sima'sita
「犯罪係数150執行対象です ノンリーサルパラライザーモード」
hanzai';kei';su'u+hyaku';go';jyu'u sikkou';ta'ishou;de'su non;ri'-saru;para'+ra'+i'+za'-+mo'-do
micro:bitのコード
Makecodeではこんなコードになります。

試作した基板

試行錯誤中のままなのでグチャグチャですが、一応音は出ます。
ATP3011の下にある8ピンDIPはスピーカーを鳴らすためのアンプで、JRCのNJM2113というチップです。
右にある基板は3V→5Vに昇圧するDC/DCコンバータですが、アンプの試行錯誤用ですので気にしないでください。
(ATP3011は電源電圧2.5V-5.5Vに対応しています。)
実際の動作

↑画像をクリックすると動画と音声が確認できます。
一応動作は確認できましたが、まだ光線銃との一体化はこれからです。
以上
