micro:bit光線銃プロジェクト
私のネコマ製作所のプロジェクトの一つに、赤外線LEDと赤外線リモコン用のセンサーを使って、光線銃射的ゲームを作るプロジェクトがあります。


銃部分はレゴで作りそれなりにカッコいい感じですが、もうちょっとそれらしくしたいということで、MDFをカットしたり、ダイソーの銀玉ピストルを使ったりいろいろ試しました。


そのうちたまたまネットで、某アニメの「携帯型心理診断鎮圧執行システム ド◯ネーター」のオモチャを見つけてしまったたので、これを改造したら面白かろうとゲットしました。これはもともとクレーンゲームの景品のようで、引き金が可動する以外は何の機能もないモックです。
これにmicro:bitを両面テープで貼り付け、引き金部分にもタクトスイッチを貼り付けて機能するようにしました。

作った結果それなりに遊べるので、メイカーフェア東京、メイカーフェア京都、NT東京などで展示しました。



イベントで展示すると、なにしろ「ド◯ネーター」の形をしているので、そこにフックされて寄ってくる人が結構いるんですよ。それなら少しギミックがあるともっとウケるのではなかろうか。
とは言え単なるモックなのであまり改造の余地がないし、簡単を旨とするのがmicro:bit工作の良いところでもあります。
「ド◯ネーター」の最大の特徴といえば日高のり子さんの声で喋るところですね。とりあえず喋らせてみよう。声を出すだけなら大きな改造はいらないだろう。たぶん。
ということで、起動時の「携帯型心理診断 鎮圧執行システム ド◯ネーター 起動しました」の音声を再現してみることにしました。
micro:bitを喋らせる
micro:bit単体で音声を出力する方法として、V2で追加されたaudio-recordingという公式拡張機能があります。

ただ、これは最長2秒しか録音できない上、内蔵のマイクとスピーカーを使うため明瞭度が悪く、ほとんど使い物になりません。
録音できる外付けデバイスとしてはDFRobotのDFPlayer Miniなどがありますので、これに日高のり子さんの声を録音し...は知財的にヤバいのでやめて、音声合成を使うことを考えます。音声合成では日高のり子さんにはなりませんが、そこは我慢します。
日本語の音声合成チップで定番的なのが、株式会社アクエストのAquesTalk pico LSI です。

これはArduino UNOでおなじみのATmega328Pをベースにしたカスタムチップで、秋月電子通商でも購入できます。
男声、女声が数種類用意されていますが、今回は「女性の音声明瞭版 ATP3011F6-PU」を使用します。