現状
- 歩くと耳が揺れる(つまりフィズボーンは入っている)
- 耳を他のユーザーに撫でられたときに揺れるようにしたい
実装の方向性
「干渉 (Interference)」をメインにして、他のユーザーの手でネコミミが揺れるようにする手順を説明します。
「干渉」という動作は「Allow Pushing」(押すことを許可)の機能によって実現されます。
ネコミミを他のユーザーの手で揺らすための手順(干渉/Pushing)
ネコミミのPhysBoneコンポーネントが設定されているUnityのオブジェクトに対して、以下の手順で設定を行います。
1. VRC PhysBoneコンポーネントの確認
ネコミミの揺れを担当しているオブジェクト(通常は耳の根本のボーン)を選択し、インスペクターでVRC PhysBoneコンポーネントを探します。

2. Interactions(操作)の設定
VRC PhysBoneコンポーネント内の「Interactions」セクションを展開し、以下の設定を適用します。
| 設定項目 | 動作 | 目的 |
|---|---|---|
| Allow Pushing | ✓ (チェックを入れる) | 干渉のコアとなる設定です。ユーザーの手や他のコライダーが耳に当たったときに、PhysBoneを押し曲げることを許可します。これにより「撫でる」動作で耳が揺れます。 |
| Allow Grabbing | ✓ (任意、推奨) | **「撫でる」だけでなく「掴む」動作も許可する場合にチェックを入れます。**チェックを入れると、ユーザーがトリガーボタンで耳を掴んで引っ張ったりできます。自然な挙動のため推奨されます。 |
| Allow Stretching | ✓ (任意、推奨) | 掴まれたときにボーンが少し伸びることを許可し、よりリアルな感触を与えます。 |
3. Grab Movementの設定
VRC PhysBoneコンポーネントの「Settings」セクションを展開し、以下の設定を確認します。
| 設定項目 | 推奨設定 | 目的 |
|---|---|---|
| Grab Movement | World | Allow Grabbingにチェックを入れた場合(掴みを許可した場合)、掴んだユーザーの手に自然に追従させるため、この設定を選択します。 |
💡 補足:干渉の調整について
「Allow Pushing」を設定した後、もし揺れが強すぎる、または弱すぎると感じた場合は、「Forces」セクションの以下の設定を調整してみてください。
- Stiffness(硬さ): 値を上げると(例えば 0.9 など)、耳が硬くなり、手の干渉で少ししか動きません。
- Pull(引っ張り): 値を下げると、耳が押し込まれた後、よりゆっくりと元の位置に戻ろうとします。
まずは「Allow Pushing」にチェックを入れて、VRChatにアップロードし、他のユーザーに試してもらうのが一番早いです。
