Windows WSL で Linux 開発環境構築: Winget と VS Code を活用したセットアップ
Windowsで快適な Linux 開発環境を構築するために、以下のツールを使用します。
- Windows Terminal: さまざまなシェルを統一的に管理できるモダンなターミナル
- Winget: Microsoft公式のパッケージマネージャー
- WSL (Windows Subsystem for Linux): Linux環境をWindows上で利用
- VS Code (Visual Studio Code): 高機能エディタ
この記事では、 Windows Terminal を使用して、 Winget でこれらをセットアップする方法を解説します。
1. Windows Terminalのインストール
Windows Terminalとは?
Windows Terminalは、PowerShell、コマンドプロンプト、WSLなどの複数のシェルを統合して利用できる最新のターミナルアプリケーションです。
インストール手順
- Microsoft Store を開きます
- 検索ボックスで「Windows Terminal」を検索
- インストールボタンをクリックしてインストールします
2. Windows Terminalを管理者権限で実行する
一部のコマンド(WSLのインストールやWingetを利用したシステムレベルの操作)には管理者権限が必要です。
管理者権限でWindows Terminalを起動する方法
- スタートメニューを開き、「Windows Terminal」と検索
- 結果一覧に表示された「Windows Terminal」を右クリック
- メニューから「管理者として実行」を選択
管理者権限で実行中のターミナルは、ウィンドウのタイトルバーに「管理者:」と表示されます。
3. Winget の準備
Winget とは?
Winget(Windows Package Manager)は、Microsoftが提供する公式のパッケージマネージャーです。CLI(コマンドライン)を使って簡単にアプリケーションをインストール・管理できます。
Winget の確認
Windows 10 バージョン 1809以降のシステムでは、 Winget は「App Installer」として事前インストールされていることが多いです。以下のコマンドで確認できます。
winget --version
もしWingetがインストールされていない場合、以下の手順でインストールしてください。
Microsoft StoreからApp Installerをインストール
- Microsoft Storeを開き、「App Installer」を検索
- インストールを実行
Windows Updateで最新状態にする
Wingetが使用できない場合は、Windows Updateで最新の状態にしてください。
4. Gitのインストール
Git の インストール
winget install --id Git.Git -e --source winget
5. WSLのインストール
WSLとは?
WSL(Windows Subsystem for Linux)は、Windows上でLinux環境を利用できる機能です。開発に必要なLinuxコマンドやツールを直接使用できます。
インストール手順
以下のコマンドを実行してWSLをインストール:
wsl --install
これにより、WSLとUbuntu(デフォルト)が自動的にインストールされます。
インストールが完了したら、以下のコマンドでWSLのバージョンを確認します。
wsl --version
6. Visual Studio Codeのインストール
Wingetを使用して、VS Codeをインストールします。
winget install --id Microsoft.VisualStudioCode
さらに、WSL内のLinux環境を直接操作するために、VS Code 拡張機能の WSLをインストールします。
code --install-extension ms-vscode-remote.remote-wsl
7. VS CodeでWSLに接続する
VS Codeの拡張機能でWSLにアクセスすることによって、VS CodeからLinux環境で直接開発を行います。
- スタートメニューで「Visual Studio Code」と検索
- 検索結果を右クリックし、「管理者として実行」を選択
- 「Ctrl + Shift + P」を押して、検索窓に「WSL」と入力し、「Remote-WSL: Connect to WSL」コマンドを選択
WSLに接続されるので、任意のフォルダーを開いて開発することができます。