AWS re:Invent 2021の会期中に発表された新サービス/アップデートのまとめです。
今年も、後から出来るだけ素早く簡単に振り返ることができるようにまとめました!
凡例
(無印) 新サービス
(Update) 既存サービスのアップデート
(APN) パートナー制度に関連したリリース/アップデート
日時は日本時間で表記します。
11/29(月)
今年の開幕は「Amazon IoT RoboRunner」でした。
Midnight Madness (15:30-)
Amazon IoT RoboRunner
- ロボットと作業管理システムを接続し、単一のシステムビューを介した業務作業全体のオーケストレーションが可能
- 詳細はYouTubeでも公開
- AWS Management Consoleで1つの施設(サイト名と場所など)を作成すると、AWS IoT RoboRunnerが施設、ロボット、目的地、タスクのデータを保存するリポジトリを自動的に作成
- ロボットが「Fleet」として設定され、個々のロボットはFleet内の「Robot」としてAWS IoT RoboRunnerに設定
- Fleet Gateway Libraryを利用し、個々のFleetからデータを送受信するためのアプリケーションを開発可能
- ロボットの状態、システムのステータス、タスクの進捗状況を取得するAPIを利用し、複数のロボットを一元管理するアプリケーションを開発可能
Others
Amazon CloudWatch RUM
- アプリケーションのクライアントサイドのパフォーマンスを監視
- Webアプリケーションのクライアントサイドの問題を特定してデバッグし、エンドユーザーのデジタルエクスペリエンスを向上させることができるリアルユーザーモニタリング機能
- CloudWatch RUMを使用すると、異なるロケーション、ブラウザ、およびデバイス間でアプリケーションのパフォーマンスをほぼリアルタイムで確認でき、パフォーマンスの最適化が可能
- ページロードステップ、コアウェブバイタル、およびJavaScriptとHttpエラーを含むアプリケーションのパフォーマンスの異常を表示可能
- 問題によって影響を受けたセッションの数を把握し、修正すべき問題の優先順位付けも可能
- CloudWatch ServiceLensやAWS X-Rayとの統合により、クライアントサイドからバックエンドのインフラストラクチャノードへのトレースを簡単に相関して確認可能
- CloudWatch RUMの登場で、CloudWatchをエンドツーエンドのモニタリングに利用可能となった
Amazon CloudWatch Evidently
- アプリケーション開発者がアプリケーションスタック全体で新機能を安全に検証するための新機能
- 新機能を立ち上げる際、開発者は一部のユーザーにその機能を公開し、ページのロード時間やコンバージョンなどの主要な指標を監視した後、一般的な使用のために安全にトラフィックを開放可能
- 主要なビジネス指標やパフォーマンス指標を監視しながら、制御された方法でトラフィックを開放するための詳細なスケジューリング機能を提供
- 起動時に問題が発生した場合、安全な状態にロールバックするためのアラームを定義可能
Amazon CloudWatch Metrics Insights
- CloudWatchの各メトリクス履歴に対してSQLベースでクエリ可能
- 例えば傾向やパターンをリアルタイムに特定し、分析することにより、課題解決までの時間を短縮することが期待
- Metrics Insightsには標準的なSQL言語が付属
- ビジュアルクエリビルダを使ってMetrics Insightsを始めることも可能
- Metrics Insightsは、Amazon Managed Grafanaコンソールでも利用可能
Amazon EC2 M6a インスタンス
- オールコアターボ周波数3.6GHzの第3世代AMD EPYC(コードネーム:Milan)プロセッサを搭載しており、M5aインスタンスと比較して最大35%の価格性能の向上、および同等のx86ベースのEC2インスタンスと比較して10%のコスト削減を実現
- AWS Nitro System
- M5aよりも2つ多いインスタンスサイズ(32xlargeおよび48xlarge)を提供し、48xlargeサイズでは最大192のvCPUと768GiBのメモリを搭載
- M6aは、M5aの2倍以上となる、最大50Gbpsのネットワーク速度と、Amazon Elastic Block Storeへの40Gbpsの帯域幅を提供
- 48xlargeサイズでは、Elastic Fabric Adapterを使用でき、低遅延でスケーラブルなノード間通信が可能
Amazon EC2 G5g インスタンス
- ゲームのストリーム配信、費用対効果の高い推論を求めている機械学習、CPUの性能に敏感なMLモデルの実行、NVIDIAのAIライブラリを活用するワークロードなどに最適
- 64ビットのArm Neoverse N1コアを使用
- AWS Graviton2プロセッサは、第一世代のAWS Gravitonプロセッサと比較して、パフォーマンスが7倍、コンピュートコア数が4倍、キャッシュ数が2倍、メモリ数が5倍となり、パフォーマンスと機能が大きく向上
- AWS Graviton2プロセッサは、第一世代のAWS Gravitonプロセッサと比較して、常時256ビットのDRAM暗号化機能を備え、コアごとの暗号化性能が50%向上
- AWS Nitro Systemをベースに構築
AWS AI for data analytics (AIDA)
- データサイエンスの経験が少ない人でも予測分析を導入できるよう支援するAWSパートナーのソリューション群
- Amplitude, Anaplan, Causality Link, Domo, Exasol, Interworks, Pegasystems, Provectus, Qlik, Snowflake, Tableau, TIBCO, and Workato
(Update) AWS Migration Hub Refactor Spaces
- 既存のアプリケーションをリファクタリングし、マイクロサービスをベースにした分散型アプリケーションにマイグレーションするための、AWS Migration Hubの新しい機能
(Update) Amazon Braket Hybrid Jobs
- Variational Quantum Eigensolver(VQE)やQuantum Approximate Optimization Algorithm(QAOA)などのクラシカルなハイブリッド量子アルゴリズムを簡単に実行でき、クラシカルな計算リソースと量子コンピューティングデバイスを組み合わせて、今日の量子システムのパフォーマンスを最適化
(Update) 継続的な脆弱性管理のための新しい「Amazon Inspector」を発表
- 新しいAmazon Inspectorでは、ワンクリックで組織全体のサービスを有効にすることが可能
- Inspectorは自動的にすべてのワークロードを検出し、ソフトウェアの脆弱性や意図しないネットワークへの露出がないかを継続的にスキャン可能
- Amazon Elastic Container Registry(ECR)をサポートしたことで、ECRに格納されているコンテナイメージの脆弱性を把握することが可能
- Amazon Systems Manager(SSM)エージェントを、EC2の脆弱性スキャンに使用
- 情報は、Amazon Security Hubに転送され、Amazon EventBridgeにプッシュされることで、パートナーソリューションとの連携の自動化を実現し、解決までの平均時間(MTTR)を短縮可能
(Update) AWS Compute Optimizerがリソース効率のメトリクスを提供
- コスト削減機会とパフォーマンス改善機会という2つの新しいダッシュボードレベルのメトリクスにより、優先順位をつけ、コスト最適化機会を素早く特定することが可能
- コスト削減機会メトリクス (saving oppotunity) は、Compute Optimizerの推奨事項を採用することで、アカウントレベル、リソースタイプレベル、リソースレベルで達成できるAmazon EC2、Amazon EBS、AWS Lambdaの月間節約額を定量化
- パフォーマンス改善機会メトリクスは、アカウントレベルおよびリソースタイプレベルで、プロビジョニング不足のリソースの割合と数を定量化
- リソースのボトルネックのリスクに対処するパフォーマンス改善の機会を評価し、優先順位を決定可能
(Update) AWS Compute Optimizerがインフラストラクチャメトリクスを強化し、ルックバック期間を3ヶ月に延長
- インフラストラクチャのメトリクスを強化し、EC2インスタンスとAuto Scalingグループの推奨品質を高める有料の推奨環境設定機能を新たに提供
- この機能を有効にすると、メトリクスのルックバック期間が3カ月に延長
- 個々のリソース、またはAWSアカウントやAWS組織レベルで有効化可能
(Update) Amazon CodeGuru Reviewer、JavaおよびPythonリポジトリでハードコードされたシークレットを検出可能に
- ユーザー名やパスワード、データベースの接続文字列、トークン、AWSや他のサービスプロバイダーのAPIキーなどがコード内にあるかどうかを特定可能
- 新しいリポジトリをAmazon CodeGuru Reviewerに追加すると、secrets detectorがPythonとJavaのソースを自動的に検索し、設定ファイルやドキュメントファイルに加えて、シークレットを探索
(Update) Amazon Personalizeにインテリジェントなユーザーセグメンテーションを導入
- 機械学習を用いて、アイテムとユーザーの関係を学習
- Amazon Personalizeは、異なる商品、カテゴリー、ブランドなどに対するユーザーの好みに基づいて、ユーザーをセグメント化
- マーケティングキャンペーンでの高いエンゲージメントの促進、ターゲットを絞ったメッセージングによるリテンションの向上、マーケティング費用の投資対効果の向上などが期待
(Update) Amazon Personalize、メディア&エンタテインメントおよびリテール向けにパーソナライズされた体験を提供するために最適化されたレコメンダーを導入
- MLの専門知識がなくても、アプリケーションに高性能なパーソナライズされたユーザー体験を迅速かつ簡単に提供
(Update) AWS ChatbotがSlackでのAWSリソースの管理に対応
- AWS ChatbotでAWS CLIコマンドを使用したAWSリソース管理が可能
- SlackのチャネルからAWSリソース管理が可能
- 例えば、EC2インスタンスのスケール、AWS Systems Managerランブックの実行、AWS Lambdaの同時実行制限の変更など
(Update) Amazon ECR、キャッシュリポジトリのプルスルー機能を提供
- パブリックにアクセス可能なレジストリからのイメージを自動的に同期するために設計された新機能「pull through cache repositories」をサポート
- 使用することで、パブリックイメージがECRレジストリにキャッシュされ、パブリックイメージの同期に伴う運用負荷が低下する
- パブリックレジストリをソースとするコンテナイメージを最新の状態に保つことができ、パブリックイメージとプライベートイメージの両方にECRの機能を利用可能
(Update) AWS Well-Architected ReviewでCustom Lensesが利用可能に
- 独自の柱、質問、ベストプラクティス、有用なリソース、改善計画を作成し、カスタムレビューツールとして利用可能
(Update) AWS Systems Managerを使用したAWS IoT Greengrassのエッジデバイス管理
- エッジデバイスの管理者は、「AWS IoT Greengrass」を使ってエッジアプリケーションスタックを管理するとともに、「AWS Systems Manager」を使ってOSのアップグレードやメンテナンスタスクのスケジュール設定、エッジデバイス群へのリモートアクセスが可能
(Update) Amazon Timestream、スケジュールされたクエリなど3つの新機能
- スケジュールされたクエリ、マルチメジャーレコード、および磁気ストレージへの書き込みという3つの新機能を追加
- マルチメジャーレコードは、行ごとに1つのメジャーを格納するのではなく、複数の時系列メジャーを1つのテーブル行に格納
- 最適化されたデータレイアウトにより、テーブルに格納されるデータ量が減少するため、データストレージにかかるコストを削減し、クエリのパフォーマンスを向上させ、分析クエリにかかるコストを最小限に抑えることが可能
- マルチメジャーレコードにより、既存のリレーショナルデータベースからAmazon Timestreamへの時系列データおよびクエリの移行を最小限の変更で簡単に行うことが可能
- 磁気 (Magnetic) ストアは、到着が遅れたデータの非同期処理や、長期的なデータ保存、高速な分析クエリなどに利用
(Update) AWS Ground Station、Software Defined Radiosのサポート拡大
- SDRの対応周波数をワイドバンドの400Mhzに拡大することで、SDRのパートナーが新たな変調方式や符号化方式を提供できるようになり、アースイメージング事業者や大学、政府などの運用コストの最適化に貢献
11/30(火)
Global Partner Summit Keynote (8:00-10:00)
AWS Data Exchange for APIs
- AWS SDKを使用した一貫したアクセス、および一貫したAWSネイティブの認証とガバナンスにより、サードパーティのAPIを見つけ、サブスクライブし、使用できる新しい機能
- AWS SDKを使用して、お好みのプログラミング言語で、RESTfulまたはGraphQLのAPIコールをAWS Data Exchangeに直接行い、必要な情報を含む同期レスポンスを受け取ることが可能
AWS Marketplace for Containers Anywhere
- サードパーティのKubernetesアプリケーションを、Amazon EKS Anywhereを使用したオンプレミス環境や、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)内のお客様が自己管理するKubernetesクラスターにデプロイ可能
- 最終的にどこにデプロイする予定かに関わらず、単一のカタログを使用してコンテナイメージを見つけることが可能
(APN) AWS Partner Paths
- 2022年1月28日より、新しいAWSパートナーパスを導入
- ソフトウェアパス(旧ISV)、ハードウェアパス、トレーニングパス、ディストリビューションパス、サービスパス(コンサルティング、プロフェッショナル、マネージド、付加価値再販サービス) の5つのパートナーパスとなる
- 各パートナー企業は複数のパスを取得可能
(APN) AWS Graviton Ready Program
- OSやプラットフォームサービス、セキュリティ、モニタリングやオブザーバビリティ、CI/CD、データやアナリティクス、クラウドデバイスなど、AWSのお客様にGraviton対応のソフトウェア製品を提供するパートナーを識別しフィーチャーするプログラム
- AWS Graviton Ready Programに参加する企業には、AWS Gravitonベースのインスタンス上で、ソリューションの検証、最適化、サポートを行うことを期待
(APN) AWS Energy Competency
- エネルギー業界の課題を解決するための技術的な専門知識を持ち、顧客に繰り返し成功を収めている専門性の高いAWSパートナーを差別化するためのプログラム
(APN) AWS Migration and Modernization Competency
- ビジネスケース分析、アプリケーションモビリティ、データモビリティ、アプリケーションの監視とオーケストレーション、レコメンデーションなどを実行するお客様のソリューションを開発・実装する専門知識を持つ、検証済みのAWSパートナーを差別化するためのプログラム
Others
Karpenter
- AWSで構築されたオープンソースの柔軟で高性能なKubernetesクラスタオートスケーラー
- アプリケーションの負荷の変化に応じて適切なサイズのコンピュートリソースを迅速に起動することで、アプリケーションの可用性とクラスターの効率を向上
- AWSを利用しているKubernetesのお客様の半数近くが、Kubernetes Cluster Autoscalerを使用してクラスタのオートスケーリングを設定することは困難であり、制限が多いと報告していたことに対応
Amazon EBS Snapshots Archive
- EBSボリュームのスナップショットを長期保存するための新しいストレージ層
- EBS Snapshots Archiveは、規制やコンプライアンス上の理由、または将来のプロジェクトリリースのために90日以上保持する必要があるEBSスナップショットの完全なポイントインタイムコピーをアーカイブするための低コストのストレージ層を提供
- EBSスナップショットのアーカイブと管理が容易になり、スナップショットを管理するためのカスタムスクリプトやサードパーティのツールが不要
- アクセス頻度の低いスナップショットをEBS Snapshots Archiveに移行することで、ストレージコストを最大75%削減し、さらにサードパーティ製ツールのライセンスコストを回避
- アーカイブされたスナップショットを24~72時間以内に取得し、復元した後にスナップショットを使用してEBSボリュームをリカバリ可能
- 保存されたデータは1GB月あたり0.0125ドル、データを1GB取得するのに0.03ドルのコストが発生
- 課金対象は最低でも90日分
- スナップショットのアーカイブを作成してから90日以内に削除したり、永久にリストアした場合でも、90日分の料金を請求
Recycle Bin for EBS Snapshots
- EBSスナップショットを削除すると、Binと呼ばれるゴミ箱に移動するようになり、Bin内のスナップショットはポリシーに従って一定期間後に削除されるようになる
- EBSスナップショットの誤削除に伴うトラブルを回避することが可能
AWS Control Tower Account Factory for Terraform
- TerraformとAWS Control Towerを統合するソフトウェアリリースパイプラインを使用し、すべてのアカウントで一貫したガバナンスとコンプライアンスの要件をシンプルに達成するための機能
- 開発パイプラインを使用してTerraformを通じてAWSアカウントのプロビジョニングとカスタマイズを行うことが可能
(Update) Amazon EventBridgeでAmazon S3のイベント通知が利用可能
- S3のイベント通知をEventBridgeに直接配信するように設定可能
- オブジェクトサイズ、キー名、時間範囲など、多くの追加メタデータフィールドでフィルタリング可能
(Update) Apache Icebergを利用したAmazon Athena ACIDトランザクション
- Athena ACIDトランザクションにより、複数の同時ユーザーがAthenaのコンソール、API、ODBCおよびJDBCドライバーからAmazon S3データに対して信頼性の高い行レベルの変更を行うことが可能
- Apache Icebergテーブルフォーマットに基づいて構築されたAthena ACIDトランザクションは、Amazon EMRやApache Sparkなど、Icebergテーブルフォーマットをサポートする他のサービスやエンジンとの互換性あり
12/1(水)
Adam Selipsky Keynote (1:30-3:30)
Graviton3
- AWS Graviton3は、Amazon EC2のワークロードで最高のコストパフォーマンスを実現するためにAWSがカスタム設計した、Gravitonファミリーの最新プロセッサ
- AWS Graviton2プロセッサと比較して、最大25%の計算性能、最大2倍の浮動小数点性能、最大2倍の暗号ワークロード性能を提供
- Graviton3プロセッサは、bfloat16命令とfp16命令をサポートすることで、CPUベースの機械学習ワークロードに対して、Graviton2プロセッサと比較して最大3倍のパフォーマンスを実現します
- Graviton3プロセッサは、AWS Graviton2で利用可能な常時256ビットのメモリ暗号化に加えて、セキュリティ強化のためのポインタ認証をサポート
Amazon EC2 C7g インスタンス
- 最新世代のAWS Graviton3プロセッサを搭載
- クラウドで初めて最先端のDDR5メモリ技術を採用しており、DDR4メモリと比較して+50%の帯域幅を提供
- AWS Graviton2プロセッサを搭載した前世代のC6gインスタンスと比較して、ネットワーク帯域幅が20%向上
- EFA(Elastic Fabric Adapter)をサポート
- ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、ゲーム、ビデオエンコーディング、CPUベースの機械学習の推論など、計算量の多いワークロード向き
Amazon EC2 Trn1 インスタンス
- AWS Trainiumベース
- AWS Trainiumは、AWSがゼロから構築した2番目の機械学習チップで、MLトレーニングを加速するために最適化
- Trn1インスタンスは、自然言語処理、物体検出、画像認識、レコメンデーションエンジン、インテリジェントサーチなどのユースケースにおける深層学習モデルのトレーニングに、最高の価格性能を提供
- 最大16台のTrainiumアクセラレータ、最大800GbpsのEFAネットワークスループット(GPUベースのインスタンスで利用可能なネットワーク帯域幅の2倍)、インスタンス内の超高速接続をサポートしており、クラウドで最速のMLトレーニングを実現
- Trn1 UltraClustersは、ペタビットスケールのノンブロッキングネットワーキングを備えた数万台のTrainiumアクセラレータに拡張可能なEC2 UltraClustersに配置
- Trn1 UltraClustersは、前世代のEC2 UltraClustersよりも2.5倍大きく、最も複雑な深層学習モデルを迅速にトレーニングするための強力なスーパーコンピュータとして機能
AWS Mainframe Modernization
- AWS Mainframe Modernizationは、メインフレームの移行と近代化のためのユニークなプラットフォーム
- このサービスにより、オンプレミスのメインフレームのワークロードを、AWS上のマネージドで可用性の高いランタイム環境に移行し、モダナイゼーションが可能
- 現在、リプラットフォームと自動リファクタリングの2つの移行パターンをサポート
AWS Private 5G
- 企業が自社施設内にプライベート5Gモバイルネットワークを数ヶ月ではなく数日で立ち上げ、拡張することを支援する新しいマネージドサービス
- AWSコンソールを数回クリックするだけで、モバイルネットワークを構築したい場所と、デバイスに必要なネットワーク容量を指定
- AWSは、Private 5Gネットワークの構築とデバイスの接続に必要なスモールセル無線ユニット、サーバ、5Gコアおよび無線アクセスネットワーク(RAN)ソフトウェア、加入者IDモジュール(SIMカード)を提供し、保守
- AWS Private 5Gは、ネットワークのセットアップと展開を自動化し、デバイスの追加やネットワークトラフィックの増加をサポートするために、必要に応じて容量を拡張
- AWS Private 5Gでは、初期費用やデバイスごとのコストは発生せず、要求したネットワーク容量とスループットに対してのみコストが発生
(Update) AWS Lake Formation、Governed Tables、ストレージの最適化、行レベルのセキュリティをサポート
- データの追加や変更が行われると、Lake Formationが自動的にコンフリクトやエラーを管理し、すべてのユーザーがデータの一貫したビューで確認可能
- Governed Tablesがデータの保存方法を監視し、自動的に最適化するため、クエリ時間が一貫して高速化
- 行レベルとセルレベルのパーミッションをサポート
Amazon Redshift Serverless
- データウェアハウスクラスタをプロビジョニングおよび管理することなく、アナリティクスを実行して拡張するためのサーバーレスオプションを提供
- データウェアハウスの容量を自動的にプロビジョニングし、インテリジェントにスケーリングすることで、すべてのアナリティクスにクラス最高のパフォーマンスを提供
- コストは秒単位のコンピュート時間に課金
Amazon EMR Serverless
- クラスターの設定や最適化、セキュリティの確保をすることなく、これらのフレームワークを使用して構築されたアプリケーションを数回のクリックで実行可能
- アプリケーションが必要とするコンピュートリソースとメモリーリソースは自動的にプロビジョニングおよびスケーリングされ、使用したリソースに対してのみ料金を支払う
Amazon MSK Serverless
- 開発者がApache Kafkaの容量を管理することなく簡単に実行できる、新しいタイプのAmazon MSKクラスター
- AWSのマネジメントコンソールで数回クリックするだけで、アプリケーションのI/Oの規模に応じて自動的に拡張する、安全で可用性の高いクラスタを設定
Amazon Kinesis Data Streams On-Demand
- Kinesis Data Streamsの新しいキャパシティモードで、キャパシティプランニングなしで1分間にギガバイトの書き込みおよび読み込みのスループットを提供可能
- ワンクリックで新しいオンデマンドデータストリームを作成したり、既存のデータストリームをオンデマンドモードに変換したりすることができ、サーバー、ストレージ、スループットのプロビジョニングや管理を行う必要がなくなる
- オンデマンドモードでは、プロビジョニングされたリソースではなく、消費されたスループットに対してコストが発生
Amazon SageMaker Canvas
- ビジネスアナリストが、コーディング不要のポイント&クリック式のビジュアルなインターフェースを使用して、正確な機械学習(ML)モデルを作成し、予測を生成可能
- 技術的なスキルに関係なく、企業内のアナリストが異なるデータセットから正確な機械学習モデルを作成し、データサイエンティストとより効果的にコラボレーションすることが可能
Goldman Sachs Financial Data for Cloud
AWS IoT TwinMaker
- 開発者が実世界のシステムのデジタルツインを作成して使用することで、運用の監視と最適化をより迅速かつ容易に行うことができる新サービス
- デジタルツインは、建物、工場、生産ライン、機器などの物理システムを仮想的に表現したもので、実世界のデータを定期的に更新することで、表現したシステムの構造、状態、動作を模倣
- 機器のセンサー、ビデオフィード、ビジネスアプリケーションなどの異なるデータソースからのデータを接続することで、単一のリポジトリにデータを移動させることなく、機器、プロセス、設備のデジタルツインの作成を迅速に開始
- 既存の3Dモデル(CADファイル、点群スキャンなど)をインポートし、簡単な3Dツールを使用して、物理的な空間とそのコンテンツ(工場とその設備など)の3Dシーンを構成・配置可能
* 接続されたデータソースからのインタラクティブなビデオやセンサーデータ、接続された機械学習(ML)やシミュレーションサービスからのインサイト、機器のメンテナンス記録やマニュアルなどを追加することで、オペレーションの空間的な可視化を実現
AWS IoT FleetWise
- 自動車メーカーが車両データを収集し、変換し、ほぼリアルタイムでクラウドに転送することを、より簡単かつコスト効率よく実現する新サービス
- データを、個々の車両の問題をリモートで診断したり、車両の健康状態を分析することによる潜在的な保証請求やリコールの防止に役立てることが可能
- 自律走行や先進運転支援システム(ADAS)を向上させる機械学習モデルのトレーニング用に豊富なセンサーデータを収集することも可能
- 自動車の固有のデータフォーマットにアクセスし、データの構造化と標準化を行うことで、自動車メーカーがカスタムデータ収集システムを構築する必要がなくなる
- 収集・分析したいデータ(車種に関連したハードブレーキングイベントのセンサーデータなど)をフィルタリングする条件付きルールを作成することで、ユースケースに必要なデータだけを正確に選択するキャンペーンを構築可能
- 収集されたデータはリアルタイムで確認可能
Others
Amazon EC2 Im4gn インスタンス / Is4genインスタンス
- どちらもGraviton2ベースのCPUを搭載
- Im4gnインスタンスは、Amazon EC2のストレージを多用するワークロードに対して、最高の価格性能を提供
- 高密度のローカルSSDストレージと高い演算性能を必要とするMySQL、NoSQL、ファイルシステムなどのアプリケーションを実行する際に、I3インスタンスと比較して、ストレージ1TBあたり最大40%の価格性能の向上と最大44%のコスト削減を実現
* 最大100Gbpsのネットワークと、高いレベルのノード間通信を必要とするアプリケーションのためのEFA(Elastic Fabric Adapter)のサポート
- 高密度のローカルSSDストレージと高い演算性能を必要とするMySQL、NoSQL、ファイルシステムなどのアプリケーションを実行する際に、I3インスタンスと比較して、ストレージ1TBあたり最大40%の価格性能の向上と最大44%のコスト削減を実現
- Is4genインスタンスは、大量のローカルSSDデータへの高いランダムI/Oアクセスを必要とするストリーム処理やモニタリング、リアルタイムデータベース、ログ分析などのアプリケーション向けに、Amazon EC2で最もTBあたりのコストが低く、vCPUあたりの密度が高いSSDストレージを提供
- I3enインスタンスと比較して、ストレージ1TBあたりのコストを15%削減し、計算性能を最大48%向上
Amazon FSx for OpenZFS
- FSx for OpenZFSは、AWS GravitonファミリーのプロセッサとAWS SRD(Scalable Reliable Datagram)ネットワーキングを採用しており、100~200マイクロ秒のレイテンシで最大100万IOPS、非圧縮スループットで最大4GB/秒、圧縮スループットで最大12GB/秒、キャッシュデータへのスループットで最大12.5GB/秒の処理能力を発揮
- OpenZFSのARC(Adaptive Replacement Cache)をサポートし、ファイルサーバー内のメモリを使用して高速なパフォーマンスを実現
- クラウドまたはオンプレミスのLinux、MacOS、Windowsクライアントから、業界標準のNFSプロトコル(v3、v4、v4.1、v4.2)でアクセス可能
AWS IoT ExpressLink
- Espressif、Infineon、u-bloxなどのAWSパートナーが開発・提供するさまざまなハードウェアモジュールを強化する、接続性を持ったソフトウェア
- 接続モジュールには、AWSで検証されたソフトウェアが含まれており、医療機器、産業用センサー、民生用製品など、ほぼすべての製品をわずかな時間とコストでクラウドに安全に接続することが、より迅速かつ容易に可能
- 大量のコードをマージしたり、基盤となる実装を深く理解したりすることなく、自社製品を迅速かつ容易にIoTデバイスとして扱うことが可能
Amazon WorkSpaces Web
- オンデマンドで自動的にユーザーにブラウザ経由で操作するセッションを提供
- アプライアンスや専用クライアントソフトウェアの管理負担なしに、従業員に社内ウェブサイトやSaaSウェブアプリケーションへのアクセスを安全に提供することが可能
AWS Microservice Extractor for .NET
- .NETアプリケーションのモダナイズを支援するサービス
- アプリケーションのソースコードを全体的に視覚化し、コードのリファクタリングを支援
- コードベースを個別のコードプロジェクトに抽出し、チームが独立して開発、構築、運用できるようにすることで、アジリティ、アップタイム、スケーラビリティを向上
(Update) AWS Backup、VMwareおよびVMware Cloud on AWSをサポート
- AWS上のVMwareオンプレミスやVMware CloudTM上で稼働する仮想マシン(VM)のデータ保護を一元化し、自動化することができる新機能
- AWS Backupで一元管理された単一のポリシーを使用して、これらのVMware環境を、AWS Backupで既にサポートされている12のAWSコンピュート、ストレージ、データベースサービスとともに保護可能
- AWS Backupを使用してVMwareワークロードをオンプレミスのデータセンターやVMware Cloud on AWSにリストア可能
(Update) AWS Backupが、Amazon S3のバックアップとリストアに対応
- AWSアカウント全体のS3バケットとオブジェクトのバックアップとリストアを一元的に管理可能
(Update) Amazon S3がS3 Lifecycle、S3 Intelligent-Tiering、オブジェクトタグ、オブジェクトアクセスコントロールリストの新しいS3イベント通知を追加
- 新しい通知は、バケット全体、または接頭辞や接尾辞を使用したオブジェクトのサブセットに対して生成することができ、Amazon EventBridge、Amazon SNS、Amazon SQS、またはAWS Lambda関数に配信することを選択可能
(Update) Simplify Access Management for Data Stored in Amazon S3
-
アクセス制御リスト(ACL)を無効化できる新しいAmazon S3オブジェクトの所有権の設定項目が追加
- 設定を適用すると、バケット内のすべてのオブジェクトは、バケットを作成したAWSアカウントが所有するようになり、アクセスを許可するためのACLは使用されなくなる
- S3ポリシーを作成する際に、IAM Access Analyzerによるセキュリティ警告、エラー、提案を表示
(Update) Amazon S3 Glacierのストレージクラスが「Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval」に変更、ストレージ価格は10%値下げ、一括取得は無料化
- 医療画像、ニュースメディア資産、ゲノミクスデータなど、即時アクセスが必要なアーカイブデータには、ミリ秒単位の検索で最も低コストのストレージを実現する新しいアーカイブストレージクラス「S3 Glacier Instant Retrieval」を選択
- バックアップやディザスタリカバリなど、すぐにアクセスする必要のないアーカイブデータには、数分から数時間まで柔軟にデータを取り出せる「S3 Glacier Flexible Retrieval」(旧S3 Glacier)を選択
- 1~5分での迅速な取り出し、3~5時間での標準的な取り出し、5~12時間での無料一括取り出しから選択
- 規制・コンプライアンスデータやデジタルメディアの保存など、長期保存可能なアーカイブストレージをさらにお得に利用したい場合は、12~48時間でのデータ検索が可能な、クラウドで最も低コストのストレージ(1TBあたり月1ドル以下)である「S3 Glacier Deep Archive」ストレージクラスを選択
(Update) Amazon S3、3つのストレージクラスで最大31%の値下げを実施
- 2021年12月1日より、9つのAWSリージョンにおいて、「S3 Standard-Infrequent Access」と「S3 One Zone-Infrequent Access」「S3 Glacier Flexible Retrieval」のストレージ価格を最大31%値下げ
- アジアパシフィック(香港)、アジアパシフィック(ムンバイ)、アジアパシフィック(大阪)、アジアパシフィック(ソウル)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(シドニー)、アジアパシフィック(東京)、米国西部(北カリフォルニア)、南米(サンパウロ)の9つのAWSリージョン
- 「S3 Glacier Flexible Retrieval」については前述の通り
(Update) Amazon FSx for Lustre、Amazon S3でのデータの削除や移動に合わせてファイルシステムの内容を自動更新可能に
- リンクされたS3バケット上で様々な種類の更新(追加、変更、削除、移動)を行っても、ファイルシステムの内容は同期され、S3上のデータとファイルシステム上のデータを同時に操作するワークフローを並行して実行することが可能
(Update) AWS Control Tower、選択したAWSリージョンのサービスとオペレーションを拒否可能に
- 既存のAWS Control Towerのリージョン選択およびリージョン選択解除機能を補完するもので、コンプライアンスや規制要件に対応する機能を提供するとともに、追加のリージョンに拡張する際のコスト効率を向上
(Update) Contact Lens for Amazon Connect、機械学習を利用した新しい通話要約機能を発表
- コンタクトセンターのエージェントとマネージャーの生産性を向上させ、優れた顧客体験の提供に集中できるようにする、コールサマライゼーション(通話内容の要約)と呼ばれる新しい機械学習(ML)機能
- 管理者は、Amazon Connectの通話記録や連絡先情報と一緒に通話要約を表示することで、お客様とのやり取りの状況を素早く把握することが可能
(Update) Amazon Connect、エージェント体験と顧客との対話を改善するユニファイドエージェントアプリケーションをリリース
- コンタクトを管理し、顧客の問題を解決するためのエージェントアプリケーションを提供
(Update) AWS Snow Family、オフラインテープのデータ移行機能を提供開始
- AWS Snowball Edge向けにセキュアなオフラインのテープデータ移行機能を発表
- 物理テープに保存されているペタバイト級のデータを、既存のテープベースのバックアップワークフローを変更することなくAWSに移行可能であり、移行後はテープデータへのオンラインアクセスが可能
(Update) AWS OutPostsで1Uおよび2Uのラックマウント型サーバーが一般提供
- 1Uサーバーは、幅19インチ、奥行き24インチで、Graviton2を搭載したC6gdインスタンスが利用可能で、64個のvCPU、128GiBメモリ、4TBのローカルNVMeストレージを搭載
- 2Uサーバは、幅19インチ、奥行き30インチで、第3世代のIntel Xeon Scalableプロセッサを搭載したC6gidインスタンスで利用可能で、最大128のvCPU、256GiBメモリ、8TBのローカルNVMeストレージを搭載
(Update) AWS IoT Device Management Fleet Indexingが2つの追加データソースをサポート
- AWS IoT Core named shadowsとAWS IoT Device Defender detect violationsの2つの追加データソースとの統合を提供
12/2(木)
Swami Sivasubramanian Keynote (1:30-3:30)
Amazon DevOps Guru for RDS
- Amazon RDS向けの新しいMachine Learning(ML)を活用した機能で、データベースのパフォーマンスや運用上の問題を自動的に検出・診断でき、ボトルネックを数日ではなく数分で解決可能
- すべてのAmazon RDSエンジンやその他数十種類のリソースタイプについて、運用やパフォーマンスに関する問題を検出
- リソースの過剰使用やSQLクエリの誤動作など、データベースに関連するさまざまなパフォーマンス問題を検出、診断し、改善策を提案
(Update) DynamoDB、新たにStandard-IAテーブルクラスを追加
- アクセス頻度の低いデータを保存するテーブルのDynamoDBコストを、DynamoDB Standardテーブルと比較し、最大60%削減
AWS Database Migration Service Fleet Advisor
- フリートの発見と分析を自動化することで、データベースとアナリティクスの移行計画を迅速に構築
- 機能メタデータ、スキーマオブジェクト、使用メトリクスの情報を含む、データベーススキーマとオブジェクトを収集し、分析
- ソースデータベースをAWSのターゲットサービスに移行する際の複雑さを判断し、カスタマイズされた移行プランを構築可能
Amazon RDS Custom for SQL Server
- 基盤となるOSやDB環境へのアクセスを必要とするレガシーアプリケーション、カスタムアプリケーション、パッケージアプリケーション向けのマネージドデータベースサービス
- クラウド上のデータベースのセットアップ、運用、スケーリングを自動化する一方で、データベースと基礎となるOSへのアクセスを許可し、設定の構成、ドライバのインストール、依存するアプリケーションの要件を満たすネイティブ機能の有効化が可能
Amazon SageMaker Ground Truth Plus
- ラベリングアプリケーションの構築やラベリング作業の管理を自分で行うことなく、高品質なトレーニングデータセットを簡単に作成
- インタラクティブなダッシュボードとユーザーインターフェースにより、データのラベリング作業と品質管理の透明性が確保され、複数のプロジェクトにまたがるトレーニングデータセットの進捗状況の監視、日々のスループットなどのプロジェクト指標の追跡、ラベルの品質検査、ラベル付けされたデータへのフィードバックなどが可能
(Update) Amazon SageMaker Studio NotebookがEMRと統合
- SageMaker StudioノートブックからEMR上で実行されているApache Sparkジョブをワンクリックで監視・デバッグ可能
- さらに、SageMaker Studioから直接EMRクラスターの検出、接続、作成、終了、管理が可能
Amazon SageMaker Training Compiler
- ディープラーニング(DL)モデルのトレーニングを最大50%加速することができるAmazon SageMakerの新機能
- Pythonのトレーニングコードを自動的にコンパイルし、モデルに特化したGPUカーネルを生成することで、トレーニングコードが使用するメモリや計算量が少なくなり、トレーニングの高速化を実現
Amazon SageMaker Inference Recommender
- 適切なコンピュートインスタンスタイプ、インスタンス数、コンテナパラメータ、およびモデルの最適化といった、MLモデルをデプロイするための推奨事項を提示
- MLモデルの開発から生産までの時間を短縮し、その運用に関わるコストを最適化
- 例えばMLOpsエンジニアは、SageMaker Inference Recommenderのベンチマーク機能を使用して、特定の要件を満たす本番環境で負荷をかけてアクセスした場合のモデルのパフォーマンスを推定するカスタムロードテストを実行可能
Amazon SageMaker Serverless Inference
- 基礎となるインフラストラクチャを設定または管理することなく、推論用の機械学習モデルを簡単にデプロイすることができる新しいオプション
- アイドルタイムではなく、推論コードの実行時間と処理されたデータ量に対してのみコストが発生
Amazon SageMaker Studio Lab
- AWSアカウントやクレジットカード、クラウド設定の知識がなくても、誰でもMLの学習や実験ができる無料のサービス
- オープンソースのJupyterLabをベース
Amazon Kendra Experience Builder
- 独自のカスタム検索エクスペリエンスを素早く設定し、ユーザーに提供
- フィルターやソートなどのすぐに使える検索エクスペリエンステンプレートが用意されており、必要なコンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで、カスタマイズ可能
Amazon Lex Automated Chatbot Designer
- 機械学習(ML)を使用して初期のボットデザインを提供し、それを改良して会話体験を迅速に開始
- MLを使用して、発信者とエージェント間の会話トランスクリプトを分析し、最も一般的な意図や関連情報を中心に意味的にクラスタリング
- チャットボット設計のすべてのステップから手作業とヒューマンエラーを減らすことで、ユーザーの要求を混乱なく理解するボットを作成し、エンドユーザーの体験を向上
AWS AI & ML Scholarship Program
- IntelおよびUdacityと共同で、将来のAI・ML人材の多様化に向けた取り組みの一環として、技術分野で十分なサービスを受けていないと自認する学生に、教育コンテンツ、キャリア・メンターシップ・プログラムを提供し、毎年2,500名の奨学金を提供
- 学生は、AWS DeepRacerを使って、仮想のレースカーを動かすためにMLモデルをトレーニングする方法を学ぶ
- トレーニング教育モジュールを修了し、AWS DeepRacerのラップタイムで一定の成績を収めた学生は、Udacity Nanodegreeプログラムの奨学金2,000人のうちの1人に応募可能
- 最初のUdacity Nanodegreeプログラムで最高得点を獲得した成績優秀者500名には、AWS AI & ML Scholarshipの受賞者のために特別に編成された、より高度な2つ目のUdacity Nanodegreeを取得するチャンスが与えられる
Others
AWS DMS Studio
- データベースの移行を最初から最後まで簡単に管理できる新しいサービスコンソール
- 評価から変換、移行までの移行作業の各フェーズに対応したツールを統合することで、移行作業を加速し、簡素化
AWS Direct Connect SiteLink
- オフィスやデータセンターなどのオンプレミス拠点を世界中のDirect Connect拠点に接続することで、オンプレミス拠点間のプライベートネットワーク接続を容易に実現
- Direct Connectは世界に100以上の拠点があり、複数の大陸にまたがるネットワークを構築可能
Amazon VPC Network Access Analyzer
- Amazon VPC Network Access Analyzerは、AWS上のリソースへの意図しないネットワークアクセスを特定することができる新機能
- ネットワークアクセスがセキュリティやコンプライアンスのガイドラインを満たしているかどうかを検証可能
(Update) AWS Transit Gatewayがリージョン内ピアリングを導入し、クラウド運用とネットワーク接続を簡素化
- AWS Transit Gatewayはイントラ・リージョン・ピアリングをサポートし、同じAWSリージョン内の複数のTransit Gateway間でピアリング接続を確立可能
- この変更により、組織内のさまざまなユニットが独自のTransit Gatewayを導入し、それらを簡単に相互接続することができるため、管理上のオーバーヘッドが少なくなり、運用の自律性が向上
- 同じAWSリージョンにある別々のTransit Gatewayでサービスを提供しているネットワーク間のルーティングや相互接続を簡素化可能
- 同一リージョン内のTransit Gatewayをネイティブにピアリングすることで、Transit VPCの作成や管理が不要になり、ルートテーブルの管理も簡素化され、設定ミスの確率も減少することが期待される
- リージョン内ピアリングを利用することで、柔軟なネットワークトポロジーを構築し、同一リージョン内のサードパーティやパートナーが管理するネットワークと自社のネットワークを簡単に統合可能
(Update) Amazon Virtual Private Cloud (VPC)がIP Address Manager (IPAM)を発表、AWS上でのIPアドレス管理の簡素化を支援
- VPC IPAMでは、ルーティングやセキュリティのニーズに基づいてIPアドレスを簡単に整理し、シンプルなビジネスルールを設定してIPの割り当てを管理
- IPAMを使用することで、VPCへのIPアドレス割り当てを自動化でき、維持管理が難しく時間のかかるスプレッドシートベースのアプリケーション(Excelなど)や自社製のIPプランニング・アプリケーションを使用する必要がない
- IPAMは、AWSアカウント、Amazon VPC、ルーティングドメインやセキュリティドメインなどの重要なIPアドレス情報を自動的に追跡するため、IPアドレスを手動で追跡したり、帳簿に記録したりする必要がない
- IPアドレスの使用状況についてアラームを設定し、可視性を得ることで、IPアドレスの問題を積極的に解決することが可能
- IPAMは、IPアドレスのモニタリングデータを自動的に保存(最大3年間)。この履歴データを利用して、ネットワークセキュリティやルーティングポリシーのレトロスペクティブ分析や監査を行うことが可能
- IPAMは統一されたオペレーションビューを提供し、AWS Resource Access ManagerやAWS Organizationsを使って、AWSリージョンや自分のアカウントにまたがるIPアドレスを管理可能
- IP利用率の追跡、トラブルシューティング、監査などの日常的なIPアドレス管理活動をより効率的に、より速く行うことが可能
(Update) AWS Shield Advanced、アプリケーション層のDDoS自動緩和機能を導入
- お客様やAWS Shield Response Team(SRT)が手動で介入することなく、アプリケーションレイヤー(レイヤー7)のDDoSイベントをブロックしてWebアプリケーションを自動的に保護
- AWS Shield Advancedでリソースを保護し、アプリケーション層のDDoS自動緩和を有効にすると、Shield Advancedはレイヤー7のDDoSイベントに関連するパターンを識別し、Webアクセス制御リスト(ACL)にAWS WAFルールを自動的に作成することで、異常なトラフィックを隔離
(Update) Amazon SageMaker PipelinesがSageMaker Model MonitorとSageMaker Clarifyとの統合に対応
- 統合により、モデルの品質やバイアス検出をMLワークフローに簡単に組み込むことができ、自動化を進めることで、MLモデルの構築・管理における運用負荷を軽減可能
(Update) Amazon Textract、本人確認書類の自動処理に特化したサポートを発表
- 米国の運転免許証や米国のパスポートなどのID文書からのデータ抽出に特化したサポートを開始
- 名前や住所などの暗黙的なフィールドだけでなく、生年月日、発行日、有効期限、ID番号、IDタイプなどの明示的なフィールドを、キーと値のペアの形で抽出
(Update) Amazon Simple Queue Service(SQS)、デッドレターキュー(DLQ)のソースキューへのリドライブのサポート
- デッドレターキューのメッセージの再処理を行う実装が可能
(Update) AWS Managed Microsoft AD、Amazon CloudWatchのディレクトリメトリクスでスケーリングの意思決定を最適化
- AWS Managed Microsoft ADは、新規および既存のディレクトリについて、Amazon CloudWatchでドメインコントローラとディレクトリの利用メトリクスを自動的に提供
- AWS Managed Microsoft ADは、Amazon CloudWatchでドメインコントローラのCPU、メモリ、ディスク、ネットワークなどの利用率メトリクスに加え、DNSやDirectoryのリード/ライトなどのAD固有のメトリクスを提供
- これらの使用率メトリクスによって提供される洞察に基づいて、パフォーマンスと回復力を向上させるために、ピーク負荷期間中に追加のドメインコントローラを展開するか、または費用対効果の高い運用のためにオフピーク時にドメインコントローラの数を減らすかを決定可能
(Update) 簡素化されたFreeRTOSのアウトオブボックスのAWS IoT接続エクスペリエンスを発表
- パートナーが提供する2つのFreeRTOSリファレンス・インテグレーション・ボード(STM32L4+およびESP32-C3)に実装可能な、新しくてシンプルなアウトオブボックスのAWS IoT接続エクスペリエンス
- ボードを開封して電源を入れた後、FreeRTOS Quick Connectページにアクセスし、数回クリックするだけで、デモアプリケーションをダウンロードし、センサーデータをクラウドに送信して、新しいグラフィカルなインターフェースですぐに可視化可能
- その後、プロジェクトの簡単なカスタマイズ手順、新しいセンサー入力の追加、FreeRTOSを使った完全なIoTデバイスの開発をマスターするためのガイドが提供
(Update) Amazon SageMakerがクロスアカウントリネージトラッキングとマルチホップリネージクエリーに対応
- データの準備からモデルの展開まで、ワークフロー全体を網羅したエンドツーエンドのリネージグラフを1回のクエリで取得可能
- 複数のAWSアカウントにまたがるワークフローステップのリネージ情報を追跡可能
- AWS RAMを使用してAWSアカウント間でリネージリソースを共有可能
12/3(金)
Werner Vogels Keynote (1:30-3:30)
Amazon EC2 M1 Mac インスタンス
- Appleが設計したM1 System on Chip(SoC)を搭載したマシンにアクセス可能
- EC2 M1 Macインスタンスは、iPhoneおよびMacアプリのビルドワークロードにおいて、x86ベースのEC2 Macインスタンスと比較して価格パフォーマンスが最大60%向上
- Mac miniは、8つのCPUコア、8つのGPUコア、16GiBのメモリ、16コアのApple Neural Engineを備えたM1 SoCを搭載
- AWS Nitro Systemで起動し、高速Thunderbolt接続により、最大10GbpsのVPCネットワーク帯域幅と8GbpsのEBSストレージ帯域幅を提供
- macOS Big Sur 11とmacOS Monterey 12の両方をAmazon Machine Images(AMI)としてサポート
AWS Cloud WAN
- クラウド環境とオンプレミス環境のリソース間で実行されるトラフィックを管理する、統一されたグローバルネットワークの構築、管理、監視を支援する新しいワイドエリアネットワーキング(WAN)サービス
- 一元化されたダッシュボードとネットワークポリシーを用いて、複数の拠点やネットワークにまたがるグローバルネットワークを構築可能
- AWS VPNやサードパーティのSoftware-Defined WAN(SD-WAN)製品を介して接続したいAmazon Virtual Private Clouds(VPC)やオンプレミスのロケーションを指定するために「ネットワークポリシー」を使用
- Cloud WANのセントラルダッシュボードは、ネットワークの健全性、セキュリティ、およびパフォーマンスを監視するためにネットワークの全体像を生成
- BGP(Border Gateway Protocol)を使用してAWSリージョン間のグローバルネットワークを自動的に作成するため、世界中で簡単に経路を交換可能
AWS Amplify Studio
- Amplifyの強力なバックエンドの構成・管理機能を統合しつつ、最小限のコーディングでUI開発を加速する新機能をフロントエンド開発者に提供するビジュアル開発環境
- Figmaで作成されたデザインを、人間が読めるReact UIコンポーネントコードに自動的に変換
- バックエンドの設定、UIコンポーネントの作成、両者の接続をすべてAmplify Studio内で実現
- データベーステーブル、ユーザー認証、ファイルストレージなどのアプリのバックエンドインフラストラクチャのセットアップと管理を、クラウドの専門知識を必要とせずに簡単に可能
- ニュースフィード、コンタクトフォーム、eコマースカードなどの数十種類のコンポーネントを含むReact UIライブラリを開発者に提供
- フロントエンドとバックエンドのすべてのアーティファクト(UIコンポーネント、バックエンドインフラ)を信頼性の高いコードにエクスポート
- 開発者は、アプリケーションコードにはJavaScript、バックエンドインフラの拡張にはAmplify CLI、AWS CDKといった馴染みのあるプログラミングコンセプトを使用して、アプリケーションのデザインや動作を完全にカスタマイズ可能
AWS SDK for Swift / Kotlin / Rust
AWS CDK v2
- AWS Construct Libraryをaws-cdk-libという単一のパッケージに統合し、使用するAWSサービスごとに個別のパッケージをダウンロードする必要がなくなった
- 独自のCDKコンストラクトライブラリを作成する場合は、この単一パッケージに最小限の依存関係を取るだけで良い
Construct Hub
- クラウド開発を簡素化するためのオープンソースのコンストラクトライブラリのレジストリ
- AWS Cloud Development Kit (CDK), CDK for Kubernetes (CDK8s) and CDK for Terraform (CDKtf)、およびその他のコンストラクトベースのツール用のCDKコンストラクトを発見したり、共有することが可能
- コミュニティやAWS、クラウドサービスプロバイダーが公開しているコンストラクトライブラリを発見可能
(Update) AWS Well-Architected Frameworkに「サステナビリティ」の柱が追加
- セキュリティ、コスト、パフォーマンス、信頼性、運用性のバランスと、クラウドワークロードのサステナビリティの成果について、十分な情報に基づいた意思決定を行うことが可能
- ワークロードのすべてのコンポーネントにおけるリソース使用量の削減と効率性の向上のために行われたすべてのアクションは、そのワークロードの環境への影響を軽減するだけでなく、組織のより広範なサステナビリティ目標にも貢献
AWS re:Post
- AWSのお客様が技術的な障害を取り除き、イノベーションを加速し、運用を強化するための、コミュニティ主導の新しい質問応答サービス
- AWS上のワークロードの設計、構築、デプロイ、運用に関連するあらゆる質問をすることができ、AWSのお客様、パートナー、従業員を含むコミュニティのエキスパートから回答を得ることが可能
- AWS re:Postは、AWS Forumsに代わるもので、提供される回答の精度を高め、コミュニティから回答を得られる可能性を高めるための新しい方法
Others
(Update) AWS Resource Access Managerでグローバルリソースタイプのサポートが可能に
- 個々のAWSアカウント、AWS Organizations内の組織や組織単位(OU)、サポートされているリソースタイプのAWS Identity and Access Management(IAM)のロールやユーザーとのリソースの安全な共有が可能
AWSとOpen 3D Foundationのパートナーが、Open 3D Engineの最初の安定版リリース
- O3DEは、Apache 2.0ライセンスのマルチプラットフォーム3Dエンジンで、開発者はライセンス料や商業的な条件にとらわれずに、AAAゲームや映像制作用の映画品質の3Dワールド、ゲーム以外のユースケースのシミュレーションを構築可能
(Update) FreeRTOS Extended Maintenance Plan (EMP)
- FreeRTOS Extended Maintenance Plan (EMP) では、組み込み開発者が選択したFreeRTOS長期サポート(LTS)バージョンの重要なバグフィックスやセキュリティパッチを、最初のLTS期間が終了した後も最大10年間受け取ることが可能
- 開発者は、デバイスのライフサイクルやアプリケーションの要件に合わせて、毎年サブスクリプションを更新し続けることが可能 (最長10年間)
会場の様子
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