はじめに
2019年12月に「AWS 認定ビッグデータ - 専門知識」の認定試験に合格しました。
私なりの合格までの勉強方法や、ちょっとした戦略を紹介できればと思います。
受験前の自身のステータス
- AWSを利用した開発経験8年
- 直近2年は運用基盤の構築を担当
- AWS認定資格は6冠
- ソリューションアーキテクトアソシエイト、ソリューションアーキテクトプロフェッショナル、デベロッパーアソシエイト、SysOpsアソシエイト、DevOpsプロフェッショナル、セキュリティ専門知識
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ビッグデータに関する理解は激薄
- RedshiftとS3はある程度分かる
- Athenaはちょっとだけ
- それ以外は自身で触った経験が少なく、自信なし
どうやって勉強したのか?
1. 公式試験ガイドを読む
勉強法を組み立てるには、まず何よりも試験の仕様を知ることが大事だと思い、公式の試験ガイドを読みました。
「AWS 認定ビッグデータ – 専門知識」
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-big-data-specialty/
2. サンプル問題を解く
英語ではありますが、サンプル問題が提供されていますので、取り組みました。
Google翻訳を駆使して日本語にしてから取り組むことで、試験の雰囲気がなんとなく分かりました。
「AWS Big Data – Specialty Sample Exam Questions」
https://d1.awsstatic.com/training-and-certification/docs-bigdata-spec/BD-S%20Sample%20Questions%20for%20Web.pdf
このサンプル問題に早めに取り組み、危機感が芽生えたことが良かったと思います。
3. 先人の体験談を漁る
試験の仕様を掴んだところで、次に、先人の体験談をひたすらGoogle検索で探し、参考にしました。
以下に体験談が書かれているサイトをまとめてみましたが、このような先人の体験談は本当に参考になりました。
- AWS認定ビッグデータ専門知識の試験に合格しました
- AWS Certified Big Data - Specialty 合格しました
- AWS認定Big Data勉強記 - 10: 合格しました
- AWS認定ビッグデータ - 専門知識 受験レポート
- 「AWS 認定ビッグデータ – 専門知識」試験の準備方法
- AWS Certified Big Data – Specialty 認定試験を受けました
- ビッグデータ専門知識を証明する『AWS 認定 Bigdata Speciality』に合格するためにやったこと
- "AWS Certified Big Data – Specialty"受験記【エンジニアブログより】
4. オンライントレーニング
英語のUdemyが超オススメで絶対外せない
7冠目を狙うにあたり、初めてオンライントレーニングに手を出したのですが、結論から言えば、これが大変良かったと思います。
英語で提供されているトレーニングで、評価数が多く、レビューが高評価なものを狙って受けるほうが良いです。
情報量が非常に多く、アニメーションも使われており、頭に入りやすいです。
たまに「Exam Prep」と言って試験のコツみたいなことをさらっと話されることもあります。
英語が聞き取れなかったり、分からなくても大丈夫です。
動画を一時停止しながら、Google翻訳を駆使すれば必ず理解できます。
字幕をONにして、字幕もGoogle翻訳すれば、英語でも大丈夫です。
大事なのは、仕事と両立しながら、どれだけ多くの情報を短期間にスムーズに頭に入れることができるかだと思います。
この点において、Udemyの英語版トレーニングに勝るものはないと思いました。
「Udemy」
https://www.udemy.com/
APNパートナーなら公式オンライントレーニングを受けるべし
さらに、AWSのパートナー企業であれば、公式のオンライントレーニングを無料で受けることができます。
ここで「Big Data」や「Exam」といったキーワードで検索すると、試験対策に特化したトレーニングを無料で受けることができます。
また、サービス別のトレーニングもあるので、パートナー企業であれば活用しない手はないでしょう。
「APN パートナートレーニング」
https://www.aws.training/PartnerTraining
5. サービスの深堀り
オンライントレーニングで知識を掴んだら、サービスの深堀りをしていきます。
私は、データ分析と関わりがありそうな、以下のサービスを公式ドキュメントで深堀りしました。
各サービスのFAQを良く読んでいったのですが、これが大変役に立ちました。
- S3
- Redshift
- EMR
- ElastiCache
- DynamoDB
- Snowball
- Kinesis
- [Aurora] (https://aws.amazon.com/jp/rds/aurora/)
- Data Pipeline
- QuickSight
サービスの資料ではありませんが、以下も読んでいきました。
上記のリンク先に機械学習に対する言及があったため焦り、以下もさらっと読んでおきました。
また、どのAWSの認定試験でもそうですが、サンプル問題にもあるように、サードパーティ製の製品の名前も出てきます。
今回ビッグデータの試験に挑むにあたり、以下を読んでいきました。
6. 模擬試験を受験する
力試しに、AWS公式の模擬試験を受験しました。
(私の場合はここで手応えがなかったので、Udemyをもう一周しました)
以前に他のAWS認定試験に合格している場合には**「AWS Free Practice Exam Voucher」がもらえ、模擬試験を無料で受けることができます。**(私はこのバウチャーを活用しました)
バウチャーについては、以下に記載があります。
「AWS 認定個人に対する利点」
https://aws.amazon.com/jp/certification/benefits/
7. その他テクニック
過去の認定試験でも参考になったので、以下のことを頭に留めていました。
- 問題文の中で何が一番求められているのか?
- コストなのか
- 安く済むものや、無料で使えるもの
- 可用性なのか
- スケールできるものや、そもそもスケールしなくてもよいもの
- セキュリティなのか
- アクセス制限、暗号化等
- シンプルな構造なのか
- なるべく同系統のサービス
- スケジュールなのか
- 時間がかかりそうなのは除外
- コストなのか
結果
感想
試験では、個々のサービスについて、かなり深いところまで問われたと思いますので、各サービスの公式ドキュメントを熟読して理解する必要があると思いました。
このドキュメント漁りがなかなかの苦行なのですが、やはり通らざるを得ない道だと思います。
そこで、先人が記録している体験談が、ドキュメントのまとめという意味でも大変参考になりますので、活用しない手はないと思いました。(本当にありがとうございます)
もともとベースとなる理解度が浅い領域だったので、仕事と両立しながら勉強するのはかなり大変でしたが、そんな状況で勉強に初めて取り入れたオンライントレーニングが、大変役立ったと思います。
オンライントレーニングは、自分でGoogle検索をしなくても、動画を見ているだけで情報が入ってきますから、オンライントレーニングを一通り流し、気になったところをメモしておいて後で検索して調べるという勉強法にしました。
オンライントレーニングで試験範囲を一通り網羅し、理解が薄くてもいいので情報を頭に入れた上で、分からないところを重点的に深堀りすると、とても腹落ちしました。
AWS認定試験7冠目にして初めて、オンライントレーニングってなんて素晴らしいものなんだろうという素敵な気づきを得ることができました。
実はこの翌日にAWS Machine Learningの認定試験に合格するのですが、やはり同様にオンライントレーニングを活用しています。
その話は、また別の記事にしたいと思います。