Tableauにおけるデータ結合の種類と使い分け
はじめに
Tableauを使っていると、データをつなげたい場面ってよくありますよね。
でも、「結合(JOIN)」「ブレンディング」「クロスデータベース結合」って、名前は聞いたことあるけど、何がどう違うのか、どんな場面で使い分けるのか…意外と曖昧なまま使ってしまっていること、ありませんか?
私自身も最初は、「JOINが基本で、ブレンディングはなんか制限があるやつ…?」くらいの認識で使っていました。
でも、実際に複数のデータソースを扱ったり、粒度の違うデータをつなげようとすると、それぞれの結合方法の特徴や制約をちゃんと理解しておくことが、パフォーマンスや分析の精度に直結すると痛感します。
この記事では、Tableauで使える3つのデータ結合方法について、それぞれの特徴と使い分けのポイントを整理しました。
- 結合(JOIN)
- ブレンディング
- クロスデータベース結合
「この場面ではどれを使えばいいの?」という疑問に答えられるよう、実務での使用感も交えて解説していきます。
1. 結合(JOIN)
- 同じデータソース内のテーブル同士を結合する方法
- 結合には「結合キー(Join句)」が必要です!
- 結合の種類
- 内部結合(Inner Join)
- 左結合(Left Join)
- 右結合(Right Join)
- 完全外部結合(Full Outer Join)
- 結合後にデータが集計される
2. ブレンディング
- 異なるデータソース間で集計値を結びつける方法
- 各データソース側で事前に集計された値をつなげてくれます!
- 個々のレコードを結合するのではなく、集計値ベースの結合
- 一部機能制限あり、、、。(例:LOD計算は使用不可)
3. クロスデータベース結合
- 異なるデータベースに存在するテーブル同士を結合する方法
- 例:CSVファイルの注文データと、DBサーバー上の返品データを結合
- JOINと同様の構文で使えるが、異なるDBを扱うため負荷が大きい、、、。
使い分けまとめ
| 目的 | 適した方法 |
|---|---|
| 同じデータソース内のテーブルをつなげたい | 結合(JOIN) |
| 異なるデータソースのテーブルをつなげたい | クロスDB結合 or データブレンド |
| → 個々のレコードをつなげたい | クロスデータベース結合 |
| → 集計値をつなげたい | データブレンド |
- データブレンド:粒度が異なるデータを扱うときに有効
- クロスDB結合:粒度が同じデータを扱うときに有効
参考:データの結合
Tableauでのデータ結合は、粒度・データソース・目的によって使い分けることが重要です。
それぞれの特徴を理解して、より柔軟で効率的なダッシュボード設計を目指しましょう!