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Windows10上で Spresense SDK を使用した開発を行うための環境を構築する手順です。
つい1週間前に Windows10(WSL)でSpresense SDKを使用する (令和元年5月版) と言う記事を書いたのですが、それの更新版です。
Spresense SDKについて
Spresense SDK ver 1.3.0
2019/06/05 に、Spresense SDK ver 1.3.0 がリリースされました。
従来のバージョン(~ ver 1.2.0) までは Linux(Ubuntu)上でしか動作しなかったものが、今回のバージョンから正式に Windows/Mac での開発に対応しました。
ということで、今回は Windows 上で動く開発環境を整備していきたいともいます。
手順は...
基本的には、すべて SONY が提供している Spresense SDK のチュートリアル のページに書かれています。
今回の内容は、その手順をなぞりつつ、ちょっと手を加えているだけですw
Windows 10 on Spresense SDK の環境構築手順
MSYS2 をインストールする
https://www.msys2.org/ から MSYS2 をダウンロードし、インストールします。
今どきの人は 64bit のWindowsを使用しているでしょうから、その場合は msys2-x86_64-yyyymmdd.exe をダウンロードしてインストールします。
MSYS2 のコンソールを起動する
スタートメニューから MSYS2 MSYS
を選択すると、おなじみの黒バックのコンソールが表示されます。
MSYS2 の proxy 設定
企業にお勤めで、proxy経由でないと外に出ていけない方は、以下のサイトを参考に proxy 設定しておきましょう。
http://flow-developers.hatenablog.com/entry/2018/05/15/234918
MSYS2環境を最新化する
これは Spresense の手順には書いていないのですが、念の為 MSYS2 内のパッケージを最新化しておきます。Ubuntu で言う apt-get update
apt-get upgrade
相当ですね。
$ pacman -Syu
必要なツールのインストール
ビルドに必要なツールをインストールします。
なお、ここは チュートリアルに書かれているURLが間違っているので 要注意です。(2019/06/07現在)
誤: https://raw.githubusercontent.com/sonydevworld/spresense/install-tools.sh
正: https://raw.githubusercontent.com/sonydevworld/spresense/master/install-tools.sh
ということで、以下の通りコマンドを打ちます。
$ curl -L https://raw.githubusercontent.com/sonydevworld/spresense/master/install-tools.sh > install-tools.sh
$ bash install-tools.sh
$ source ~/spresenseenv/setup
Spresense SDKから必要な情報をダウンロードします
$ git clone --recursive https://github.com/sonydevworld/spresense.git
サンプルアプリのビルド
これ以降は、前回の記事の サンプルアプリケーション "Hello, World!" のビルド と同じですので、前回の記事をご参照ください。
まとめ
公式に Windows / Mac での開発に対応したということで、SPRESENSE もより身近な存在になりますね。歓迎すべきことです。
ちなみに...
個人的には MSYS2 環境より WSL(Ubuntu)環境の方が使いやすいので、引き続き WSL で開発していきますw