TeamSpiritとNetSuiteを連携して業務効率を向上させる
はじめに
本記事では、特に次の2つのユースケースを例に、業務効率化とシステム間連携の考え方を整理します。
- ユースケース1:プロジェクト工数の原価管理連携
- ユースケース2:従業員マスタの同期
業務プロセスを模したユースケース
🧩 ユースケース1:プロジェクト工数の原価管理連携
■ 背景
多くの企業では、TeamSpiritで従業員が日々の工数を入力し、
NetSuiteでプロジェクト別の原価管理や損益計算を行っています。
しかし、両システムが分断していると以下の課題が生じます:
- 工数データの二重入力(TeamSpiritとNetSuite双方)
- 承認済みデータを手作業で会計へ転記
- プロジェクト別原価を月次でしか把握できない
■ 連携の仕組み
TeamSpiritで承認済みとなった工数データ(社員ID・プロジェクトID・日付・時間)を
NetSuiteのTime Trackingモジュールに自動転送します。
| データ項目 | TeamSpirit | NetSuite |
|---|---|---|
| 社員ID | User/Employee__c | Employee.internalId |
| プロジェクト | Project__c | Job.internalId |
| 日付 | WorkDate__c | TimeEntry.date |
| 時間 | Hours__c | TimeEntry.hours |
■ 効果
- 承認済み工数が即時に原価計上され、リアルタイム原価把握が可能
- プロジェクト別の労務費・経費をNetSuite上で自動集計
- 月次締め後ではなく「日次原価速報」が実現
👥 ユースケース2:従業員マスタの同期
■ 背景
TeamSpirit(Salesforce)とNetSuiteの両方で従業員情報を保持している場合、
所属・雇用区分・社員コードなどの不整合が起きやすい。
■ 連携の仕組み
- **NetSuiteをマスタ(正本)**として、社員情報をTeamSpiritに自動同期
- 同期対象:氏名、社員コード、メール、部門、雇用区分 など
- NetSuiteで更新されたデータをSalesforce API経由でUpsert(登録・更新)
| データ項目 | NetSuite | TeamSpirit(Salesforce) |
|---|---|---|
| 社員コード | Employee.entityid | Employee__c.ExternalId__c |
| 氏名 | Employee.firstname / lastname | Employee__c.Name |
| 部門 | Department.name | Department__c |
| メール | Employee.email | User.Email |
| ステータス | isInactive | Active__c |
■ 効果
- 両システムの従業員情報を一元化し、更新漏れ・不整合を防止
- 経理・人事・現場システムで共通IDが利用可能に
- 勤怠・工数・経費の入力先で社員情報が常に最新化される