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認知症フレンドリーなリテールテックについて考える

私は認知症を専門とする精神科医です。
普段は訪問診療を行っているのですが、創りたいものを作れるようになりたくて2021年10月からプログラミングの勉強を始め、Qiitaにも記事を書くようになりました。

このアドベントカレンダーはリテールテックがテーマですので、私が専門とする認知症分野におけるリテールテックについてご紹介しようと思います。

認知症リテールテックの現状まとめ記事

はじめに偉そうなことを書きましたが、認知症リテールテックについてはこちらの記事によくまとまっています。

上の記事のはじめに、小売業界が高齢者のニーズに関心を持っていないと感じる高齢者が多いと書いてありますが、認知症の人に関してとなると、さらに配慮がされていないというのが現状ではないでしょうか。

しかし、認知症の状態にある人は現時点で600万人いると考えられており、小学生の人数と変わりありません。
さらに、少子化で子どもは減り続け日本の人口も減り続けますが、認知症の人の人数は2060年まで増え続け1000万人を超えるという推計もあります。
つまり、認知症の人というのは巨大なマーケットだと考えることが出来ます。

現状も認知症を大きなマーケットと考えている企業はありますが、これは認知症予防の観点からが多くサプリメントの広告をみかける方も多いと思います。
しかし、認知症の最大のリスク因子は加齢であり、認知症にならないためには年を取らないようにする必要があります。
現状の技術では、認知症にならないという意味での予防は不可能なのです。
詳しくは、こちらの記事に書いていますのでよろしければご覧ください。

求められているのは認知症フレンドリーなサービス

求められているのは認知症フレンドリーなサービスです。
認知症フレンドリーという言葉を聞いたことがない方が多いと思いますが、いわゆる「ユーザーフレンドリー」という意味での認知症フレンドリーです。
認知症フレンドリーについてはこちらの書籍をお勧めします。

認知症フレンドリーなサービスが求められているのは小売り分野だけではありません。
複数の企業に認知症フレンドリーなサービスを考えてもらうことが認知症フレンドリー社会につながると考え、福岡では「福岡オレンジパートナーズ」というコンソーシアムを作りました。

書籍「認知症フレンドリー社会」の中にもあるように、現状は認知症対処社会であり認知症の人が起こす問題に対処するという考え方をして「徘徊するからGPSをつけよう」といった技術の使い方をしていますが、認知症の人が生活しやすくするにはどういう技術が必要かという視点をエンジニアの方たちにも持っていただければと考えています。

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