※かなりニッチなネタですが、私自身が困った経験をしたので綴ります。
本人確認資料のアップロード
もしあなたがセキュアなサービスを開発しているならば「本人確認資料のアップロード機能」を実装する機会があるかもしれません。
方法はさまざまですが、写真を撮ってアップロードするのが Web でもモバイルアプリでも主流ではないでしょうか。
本人確認資料でよくあるあるなのは「運転免許証」です。
本名、現住所、顔写真が記載された公的書類なので、結構な方が選択するかと思います。
表面だけでは足りない
運転免許証の表面には本名、現住所、顔写真などが記載されています。
これを送れば十分と思われるかも知れませんが、例えば引越をして現住所が変わっていたらどうでしょうか?
住所が変更となった場合、運転免許証の場合は裏側の備考欄に新しい住所が印字されます。
結婚など何らかの理由で名前が変わる場合も裏面の備考欄に記載されます。
つまり裏面も送信できるようにしないと、最新の情報を証明できないのです。
(仮に表面の情報が正確であったとしても、備考欄が空欄であることを確認すべきですから、裏面は送信必須かと思います。)
では表面と裏面の2枚を送信できるようなUIにすれば解決でしょうか?
・・・実は答えは「NO」なのです。
裏面だけでも足りない!!!
例えば名前が変わって裏面の備考欄に新しい名前が印字されたとします。
その後、引越をして新しい住所を印字しようとすると、困ったことに備考欄の空欄が不足してしまいます。
空欄が足りなくなった際、運転免許証の場合は裏面に新しい備考欄用の紙が貼られ、その上に印字がなされます。
参考:https://www.police.pref.hyogo.lg.jp/corona/data/koshintetudukikaishi6.pdf
するとどうなるでしょうか。
「顔写真は表面、氏名は裏面1、現住所は裏面2」といったレアな状態が起こりえます。
表と裏の2枚送信できるUIにしてしまうと、氏名を証明することができず詰んでしまうのです。
まとめ
ユーザーが困らないように、どのようなケースがありえるか考慮するのは重要です。
今回の例では以下のような状態になっていれば解決することができます。
- 凝ったことをせずに複数枚送信できるようにする
- おすすめ
- 適切なサポートフォームを用意する
- 大半は表裏2枚で十分なので、レアケースは人力対応するという判断もあり
- 警視庁長官になって免許証表面を再印字できるようにする
- 備考欄シールってなんやねん、、、(愚痴)
- マイナンバーカード流行らせる
- それな(それな)
※他イケてる解決方法があればコメントにどうぞ