Bluetooth 製品を作るためには、いろんな認証が必要となります。
まず、一般的なものも含め、どの立場のものがどれをとらないといけないか。
- 販売者: PSE、PL保険
- 製造者: 電波認証、QDID、ISO
- ブランド保持者: Bluetooth SIG メンバーおよび製品(EPL)登録
一番下の、Bluetooth SIGに関連したものは以下の通りとなります。
- Bluetooth SIG のメンバー登録
- Declaration ID 取得、登録料の支払い
- 参照 QDID の確認
- 製品(EPL)登録
QDID認証済みモジュールを使う場合は、
- Bluetooth SIG のメンバー登録
- 製品(EPL)登録
となります。
それぞれ、費用は以下の通りです。
- Bluetooth SIG のメンバー登録:無料
- 製品(EPL)登録:8000USドル
製品登録は、以前は IIP (イノベーション・インセンティブ・プログラム) という制度を適用すると2500ドルにディスカウントすることができたそうですが、2020年2月10日をもって廃止となったそうです。
メンバ登録をやってみる
今回は、中国の会社を登録してみます。
@yamamo2
さんの「Bluetooth SIGメンバーシップへの登録」
https://qiita.com/yamamo2/items/293dd9c63f4af13c3df2
の通りやってみました。
事前に必要なもの
- 会社の登記簿
- 会社が所有するインターネットドメイン名
- 上記のドメイン名を使用したメールアドレス
- (必要なら)委任状
中国の会社の登記簿に相当するものは「营业执照」ですが、名称、創立日、住所、会社形態、法定代表人しか記載されていません。
今回は、英語名称、電話番号、郵便番号、資本金などが記載された、「対外貿易経営者届出登記表」を添えて提出することにしました。
ドメイン名は、自分の会社で保持していることが明らかでなければいけません。whois などで照合ができなければ、ドメイン保持者であることを証明する書類を事後に送らないといけません。
メールアドレスは、今後のことを考えるとずっと使用できる前提で考える必要があります。申請時の担当者が退職したら使えなくなるリスクを防ぐために、office@ドメインネーム、のような一般的なメールアドレスにしておいて、使用できることがいつも確認できているようにしておきたいです。
手続きを社外に委託する場合は、社外の担当者に自動コピーを送るような設定を該当メールアドレスにしておきましょう。
2021年4月~5月の作業
以下に、実際の登録作業を紹介しますが、画面などはころころ変わります。以下のようにすれば登録できるというものではなく、作業の記録としてお考えください。
「本家の日本語の解説」https://www.bluetooth.com/ja-jp/membership-working-groups/membership-types-levels
は今はリンク切れになので、現在は以下のURLからスタートしましょう。
https://www.bluetooth.com/ja-jp
「Company's Legal Name」は中国語の名前で登録しました。
中国の会社なので、Chinaで。
「Membership Application」を押すと、確認メールが来るのでクリックします
この下に申請ボタンがあります。
「Apply for Adopter Membership」を選びます
必要な書類のリストがあるので確認した後に進みましょう。
書類を3つダウンロードします。
印刷し、サインして再度スキャンしておきます。後ほどフォームで登録します。
入力していきます。
Affiliatesって何かな? とりあえず関係ないかな?
担当者を入力していきます。
送信できました。
このあと、書類に不備があればメールで連絡が来ます。
やり取りを続けていってクリアしていきましょう。