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EasyEDA Pro を使ってカンタンにカラー PCB を作成する

Last updated at Posted at 2025-03-20

EasyEDA 記事の記事一覧:

#「EasyEDA Pro を使ってみよう! 記事 index」

https://qiita.com/nanbuwks/items/1832e7dd815be5675a52

併せてご覧ください。

今回は、自分ではんだ付けするために PCB を設計、注文します。

今回作るのはこのようなネームプレートです。

image.png

フルカラーシルクスクリーン印刷と、それに伴う金メッキを活かしてデザイン性に優れたものを作ることができます。

表札、立て看板、名札など自分の大きさ、デザインで作ってみましょう。

EasyEDA Pro を使う

まず https://easyeda.com/ にアクセスして「Design online」。

Screenshot from 2025-03-13 12-06-50.png
ESP32 DevKit v1
「Pro Editon」を選びます。

Screenshot from 2025-03-13 12-07-07.png

「New Project」

Screenshot from 2025-03-13 12-07-54.png

オートセーブの設定をしておきましょう。
→「EasyEDA Pro Online 版を使う その1 Schematic」
https://qiita.com/nanbuwks/items/106caabb9dc36f09fa5d

回路図を作る

まずはこういう回路図を作っていきましょう。

Screenshot from 2025-03-13 12-42-04.png

New Project の Board1 - Schematic1 の 1.P1 を選びます。

Screenshot from 2025-03-13 12-10-07.png

AKBONE2024-2025 を読み込みます。

今回のテキストは AKBONE2024-2025 を使っています。

2025/03/20 開催のワークショップ「JLCPCB でオープンソースハードウェアを作ってみよう #2」
https://openforce.connpass.com/event/348544/
において頒布するマイコンボードを使うことを前提としています。ワークショップ以外でも入手できるように環境を整備しようとしてますが、それでも AKBONE2024-2025 の入手がしずらかったりめんどくさいなどで他のマイコンボードを使いたい場合は後述の Tips 「AKBONE 以外のマイコンボードなどを使う場合」を参照ください。

Screenshot from 2025-03-13 12-13-27.png

パーツは何十万もあって迷います。今回は、 Common Libra から、スタンダードなパーツを選択するようにします。まずは Resisters。 AXIAL を選ぶとリード付抵抗の1/4Wサイズのものを選ぶことになります。

Screenshot from 2025-03-13 12-14-01.png

そのうえで抵抗のマークをダブルクリックして

Screenshot from 2025-03-13 12-14-30.png

このように配置します。R1をまず配置して、コピーするのがいいでしょう。

Screenshot from 2025-03-13 12-18-31.png

次にLED。抵抗と同様に R_5mm を選択してから回路図に反映します。
Screenshot from 2025-03-13 12-19-02.png
このように配置を調整して
Screenshot from 2025-03-13 12-19-37.png

LED をコピーします。

Screenshot from 2025-03-13 12-24-39.png

配線をします。GNDもつけておきましょう。
Screenshot from 2025-03-13 12-33-50.png

ネジ穴を追加します。「Screw-Hole-M3」を選びます。
image.png

Screenshot from 2025-03-13 12-34-56.png
回路図に貼ります。

SCREW 2〜4も同様に、合計4つおいておきます。

基板デザインをする

こういったものを作ります。

image.png

設定をしておきましょう。単位系を mm にしておきます。
image.png

グリッドサイズとして5mm を追加します。
何もないところで右クリック→「Grid Size」→「Common Grid/Snap Setting」
image.png

X および Y に 5.000 、 5.000 を追加します。
image.png

アウトラインを描く

まず、基板外形を描きます。グリッドを5mm単位にして、
image.png

キリのいいサイズで外形を描きます。
image.png

image.pngておきます。

パーツを配置する

「Design」-「Import Changes from Schematic」-「Apply Changes」
image.png

パーツを範囲指定で全部選び、右クリック↑「Flip to OppositeSide」して、ウラ面に配置します。
image.png

Layer を Bottom Layer に指定すると見やすくなります。

image.png

なお、余力のある方は LED だけ表面にすると、後で3D Preview がかっこよくなります。
ネジ穴を配置
image.png

LEDを配置 時計回りにLED1,2,3・・・とするのがやりやすいかな。
image.png

抵抗を、なるべく絡まりがないようにして配置。
image.png

配線

ちょっとしたテクニックとして基板外形で四角をおいておきます。
image.png

一旦セーブしてから、
「Route」-「Auto Routing...」
image.png

先程の基板外形を削除、Grid を 1mm にして、細かいところを直していきます。
image.png

回路ができました
image.png

オートルーティングがうまくいかないときは Ctrl+Z でリドゥで戻します。リドゥで戻らないときは Tips 「オートルーティングをやり直す場合」を参照ください。

配線チェックする

「Design」-「Design Rule Checker」
image.png

エラーが表示されたら、なくなるまで修正します。
image.png

デコレーション

  • 文字を金メッキで配置してみます。
  • フルカラーシルクスクリーン印刷をします。

文字を金メッキで配置する

カラーPCB は金メッキ仕上げが必須です。金メッキを活かすために、Top Layer にロゴを貼り付けます。

image.png

金メッキのロゴは、白地だとめだたないので黒などの暗い色をバックにするのがおすすめです。もし白地にする場合は、フォントフェイスをなるべく太くしておきましょう。

image.png

ロゴを右クリック→「Duplicate」-「Duplicate to Other Layer」を選び、

image.png

「Top Solder Mask Layer」を選びます。
image.png

色が変わりますが、これは「Top Layer」と「Top Solder Mask Layer」が重なった状態です。
image.png
3D プレビューで見てみると、
image.png

ロゴが金色になって金メッキ状態になっているのがわかります。
image.png

カラーシルクを作る

png ファイルまたは jpg ファイルでシルク画像ファイルを作ります。今回は LibreOffice Draw で作成し、エクスポートしました。
image.png
実物大で作り、範囲指定してエクスポート、「Selection」を指定して 400dpi でエクスポートします。
image.png

「Design」-「Place」-「Image 」で読み込み、サイズを指定し直します。

image.png

位置を調整します。
image.png

3Dプレビューをして、「Silkscreen Technology」 を 「Colorful Silk Screen 」を選ぶと

image.png

カラーシルクが反映されているのを確認しておきます。
image.png

発注する

改めて、DRCを行っておきます。

カラーシルクを発注する場合は以下のように行います。
image.png
カラーシルクのデータがちゃんと入っていたらこの表示が出てきます。「Yes」
image.png
ここは「I Got it,Continue」
image.png
「Yes, Check DRC」をします。
image.png
DRC がエラーなければ、「Confirm」で進めます。
image.png

JLCPCB サイト

正常に連携できたらデータが自動で転送されます。JLCPCB のログインができてない場合は 「Order」-「Order PCB」からやり直してください。
image.png
シルクは白、ENIGを指定。銅箔は1U指定です。
image.png
マーク除去を選んでおきましょう。
image.png
詳細オプションで「EasyEDA multi-color silkscreen」を選びます。
image.png

ガーバービューアで反映されているかどうかチェック。
image.png
うまくいっているみたいです。
image.png
発注をこの画面まで進めてから、
image.png
JLCPCBのアイコンを押して、発注を中断します。
image.png
「発注履歴」を見ると
image.png
支払い待ちの発注が出てきて、発注番号が「W20250320922535」と表示されています。ワークショップ参加の方は、この発注番号と金額を主催者に連絡してください。割引クーポンを発行しますので、それを使って発注するとお得になります。
image.png
今回の発注はこのような金額になりました。
image.png

Tips

AKBONE 以外のマイコンボードなどを使う場合

マイコンボードは AKBONE2024-2025 を使いましたが、自分でマイコンボードを用意する場合は以下のようなモジュールを呼び出して使います。

これは Arduino Uno
image.png

ESP32 DevKit v1 と互換かな?
image.png

また、自己点滅LEDなどを使い、マイコンボードではなくUSBコネクタや電池BOX、DCJACKなどを直接つなぐこともできます。その場合は抵抗値を適宜変更してください。

オートルーティングをやり直す場合

オートルーティングが気に入らずに、全部配線を消したい時。
「Edit」-「Delete」-「Objects」で、「Track」と「Via」を選んで消します。

image.png

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