JLCPCB のサービスで、板金が使えるようになりました。
これにチャレンジしてみます。
作成するもの
図のような RaspberryPi のベゼル部分を、0.5mm 厚のステンレスで作ってみます。RJ45 と USB 端子の金属部分に、アース接続も行います。
Sheet Metal 対応 CADで
板金というのは英語で Sheet Metal と言い表すらしい。
Sheet Metal の図面は 2D の切り出し元形状を2DCADで作成すればいいかな? と思ったけれどもどうもそうではないようだ。JLCCNC で受け付けてもらうためには曲げ加工の処理なども CAD のデータとして収録しておかないといけないらしい。
Sheet Metal 対応で、Linux で動いてフリー、ないし無料で使用できるツールとして、 FreeCAD がある。このほか、 Webブラウザで使用できる onshape というツールもあるらしい。
今回は、少し勝手がわかっている FreeCAD を使うようにしてみました。
環境
- Ubuntu 22.04 LTS
- FreeCAD_1.0.2-conda-Linux-x86_64-py311.AppImage
- SheetMetal Workbench v0.7.58
FreeCAD
板金対応するためには、 Sheet Metal ワークベンチアドオンを追加でインストールする必要がある。
「ツール」-「拡張機能の管理」で「SheetMetal Workbench」を選び、インストール。

Ubuntu 22.04 ディストリビューションパッケージ版の FreeCAD 0.19 を使うと以下のようにエラーが出ました。
15:17:34 During initialization the error "module 'FreeCADBase' has no attribute 'Precision'" occurred in /home/nanbuwks/.FreeCAD/Mod/sheetmetal/InitGui.py
15:17:34 Please look into the log file for further information
最新版を AppImage で動かしたらエラーは解消しました。
外形を描く
Skecher を選びます。
あらかじめ、「スナップの切り替え」機能を使い、グリッドにスナップする設定にしておきます。
ポリゴンで描いていきます。
ポリゴンでこのような図形を描きます。これは RJ-45コネクタの開口部。

押出ツールを使って

ステンレス板の厚さに合わせて 0.5mm としました。


SheetMetal ワークベンチに移ります。
曲げ加工を行う辺を指定して
Make Wall ツールを選びます。
サイズなどを調整します。
もう一段曲げを指定。他の2つのコネクタ穴も同様にします。端を面取りしたいところですが、今回はひとまずこれで。

まずはこれで完成。

オブジェクトを選択してエクスポートします。

今回はSTEP形式でエクスポートしました。
JLCCNC に発注
制作したデータをJLCCNCの発注サイトにアップロードします。
https://jlccnc.com/sheet-metal-quote
初回クーポンを利用してこのような内容で注文しようとしたら・・・
本日はキャパシティがいっぱいだというメッセージが出てきました。
このあとはタイミングを見計らって発注してみます。

















