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JLX12864G 液晶を ESP32で動かしてみる

Last updated at Posted at 2021-05-19

中国 JLX 社の 128x64の SPI接続LCDを買ってきました。

image.png

これを ESP32で動かしてみます。

JLX12864G 液晶スペック

  • 型番 JLX12864G-332-PN
  • 128x64 2.1in モノクロ液晶
  • 液晶色:青/白 、白/青 または 黒/緑
  • 見た目 STN 形式
  • バックライトLED付
  • 接続 SPI
  • 動作電圧 3.3V
  • コントローラ ST7567
  • PCB付き
  • PCBサイズ 58.4x47.5mm
  • 表示サイズ 48.62x24.94mm
  • 使用LCDモジュール JLX12864G-332
  • 消費電力 バックライト無し 1mW(3.3V0.3mA),バックライト点灯時最大 150mW(3.3V45mA)

JLX 社ホームページ
http://www.jlxlcd.cn/
商品ページ
http://www.jlxlcd.cn/html/zh-detail-274.html
データシート
http://www.jlxlcd.cn/UpFile/2014822141524.pdf

環境

  • Arduino 1.8.10 for Linux
  • esp32 by Espressif System Version 1.0.3
  • WEMOS LOLIN32

購入

taobao で購入しました。

image.png

通信方法と電源電圧、色が選択して購入できます。SPI版、3.3Vで色はそれぞれを購入しています。

PCB

image.png

image.png

SPI 版を購入しました。購入したものを調べてみると基板の R3,R4 のどちらをジャンパーするかでモードを作り分けているようです。

JLX12864G の SPI 信号線

通常の4線式SPIは、MOSI、MISO, CS(SSと呼称のこともあり),CLOCK、の4本となりますが、今回のSPI通信にはそれに加え CD 信号が必要となります。更に SPI 信号とは別に 液晶モジュール自体をリセットする RST 信号も配線します。

実は今回の実際の配線は MISO が無いため合計5本です。更に液晶モジュール上の表記では、一般的な表記ではなく以下のような表記になっています。

SPI信号名 液晶モジュール上の端子表記
MOSI D7(SDA)
MISO 使用せず
CLOCK D6(SCK)
CS CS
CD RS
(リセット信号) RST

余談として、CD信号が必要なSPIは「4-wire SPI」と呼ばれることもありますが、MOSI,MISO,CLOCK,CS のセットのことを 4-wire SPI と呼ぶ方が主流ぽいです。信号線の把握には注意が必要です。
cf.,電子ペーパー を ESP32 と Arduino開発環境で使う その3
https://qiita.com/nanbuwks/items/1a4d58fc7f74ab8c8d85

配線

以下のように配線しました

LCD PCB上表記 信号の意味 ESP32信号 WEMOS LOLIN32 PCB表記
LEDA LED電源 3V3 3V3
VSS GND GND GND
VDD 3V3 3V3 3V3
RS Data/Command 15 15
RST RESET 21 SDA/21(*1)
CS CableSelect 5 SS/5/LED
07(SDA) MOSI 23 MISO/23(2*)
06(SCK) CLOCK 18 SCK/18

*1 WEMOS LOLIN32 上の SDA は I2C 通信のためのものです。今回はESP32のハードウェアSPIのデフォルトピン配置を使うため、別の GPIO23 を使います。
*2 PCB 上に書かれている MISO/23 は誤植です。

ソフトウェア

ソフトウェアのサンプルがデータシートに書かれている他、Arduino のライブラリなどでも使えそうなものがいくつかあります。

JLX12864Gに使われている ST7567 は、ST7565またはUC1701 UC1705 などと互換性があるみたいで、それらで使われているものを探すと g8glib が使えるかも知れないということがわかりました。

また、身近なところでは、秋月電子の
「超小型グラフィックLCD AQM1248A」
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-07005/
が同じ ST7565 を使用しています。AQM1248A 用のスケッチを使うこともできるでしょう。

今回は、
「aqm1248a esp8266 esp32」
https://hatakekara.com/aqm1248a/
ページの AQM1248A 用のスケッチを使い、縦ドット数を48から64に変更などしてみました。

動きました。
image.png

バックライトの取扱

電池で動かしていると、バックライトの輝度がふらつくので調べてみました。

image.png

データシートによると、3つのLEDがついてますね。

image.png

割と電流が流れます。マイコンのIOに直結するのは難しそうです。
また電圧が MAX 3.1V なので3.3V系の電源に直結するのも考えものです。
3.3V に繋ぐには、電流制限が必要ですがLED並列なので工夫が必要ですね。

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