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SAP Integration Suiteまとめ

Last updated at Posted at 2023-12-19

この記事は SAP Advent Calendar 2023 の12月19日分の記事として執筆しています

本記事の目的

Integration Suiteを活用したプロジェクトをいくつか経験したので参考情報や2023年現在の最新情報などをまとめていたいと思います
別記事として各サービスを活用した実装レベルの話を書きたいなと思っています

IntegrationSuiteとは

Integration SuiteはSAPのIntegrationサービスをまとめたサービス群です
下記図でいうと真ん中の3つめIntegrationのところに当たるサービスです

サービスの内訳は随時更新されていて、統合を増やしているイメージです
Integration Suiteが始まった最初はCloud Integration、API Management、Open Connectorsの3つしかなかったはずですが、下記図の通りたくさんのサービスがカテゴライズされています

slide_2-1024x576.png

参照元
AI を取り入れ急速に進化。 SAP が推進するクラウド ERP、 ビジネステクノロジープラットフォーム、 プロセス変革の現在とこれから

Cloud IntegrationなどはIntegration Suiteをサブスクライブすれば使用可能になりますが、Event Meshなどは異なります

詳細はSAP Discovery Centerで確認ください
SAP Discovery Center - SAP Integration Suite

2023年の最新情報

今年のTechedではAI関連の情報が多く発表されましたが、Edge Integration Cellについての発表もありました

発表を聞いた最初はIntegration Suiteをパッケージ化してオンプレにインストール出来るようにしたのかと思いましたがそういうわけではないようです。
開発は従来通り、クラウド上で行ってコンテナ化されたランタイム環境であるEdge Integration Cellにデプロイするという形になるみたいです

image.png

コンテナとかKubernetesについて詳しくない非エンジニアの方は下記を参照ください
簡単に言うとインフラもアプリみたいにパッケージにまとめてみんな簡単に同じ環境を使えるようにしよう!って技術です
Edge Integration CellはKubernetesで提供されるのであればサーバーなど環境依存の問題が発生しないはずです(はずです)

Kubernetes(K8s)のドキュメント

Edge Integration Cellって何が嬉しいの?

このセクションの内容は一部推測を含みます

今のようなクラウドネイティブの時代以前に作られたシステムはSAP・非SAP問わずインターネット上に公開されずオンプレミス上に作られている場合が多いです

その場合は下記のサイトでBTPのランタイム環境のIPを調べてあけてもらいます
Cloud Foundry 環境で使用可能な地域および API エンドポイント

もちろん問題ない場合もありますし、通信自体は出来たけど別のレイヤーで制限を受けて使えない、IPを許可すること自体が社内ルールでNGなんてこともあります

その場合に実行環境がお客様のネットワーク内になるので上記のような課題は発生しなくなるのではと思っています
また発表資料ではクラウド-オンプレの問題解決ということだったのでこのような話かと理解していますが、IaaS上に作られたシステムでもファイアウォールで守られたシステムであれば同様の問題は発生するはずなのでそれらにも対応可能かと思っています(PaaS、SaaSは従来どおり連携可能)

Integration開発における個人的な課題感

S/4HANA側の設定変更を誰がするか問題(役割分担の不明確さ)

S/4HANAって私もよくわかってないですが役割として
・SDとかMMみたいなモジュールごとの専門性ある人たち
・BASISって呼ばれるWEB開発でいうインフラ担当みたいな人たち
・ABAPでプログラム開発をする人たち
などある程度役割が明確になっているのかと思います。

BTP-S/4HANAで連携する際、必ずS/4HANA側の改修・変更って必要になるんですよね

○S/4HANAとBTPとの連携方法
詳細は後述の各サービスの詳細で記載しますが、S/4HANAとBTPとの連携方法は以下のものがあります
・OData(同期処理)
・RFC(同期処理)
・IDoc(非同期処理)
・Event Mesh(非同期処理)
・S/4HANAにAPIのアドオンインストールして開発(同期処理)

各連携方法のS/4HANA側で必要な設定方法ってS/4HANAの人でもわかってる人って少ないと思います
だってBTPがないと検証も出来ませんし・・・上記の従来の役割に比べて誰がやることか明確化されていない

その場合の変更担当者は下記2つのどちらかと思います
①BTP側の人がS/4HANAの知識を0ベースで勉強してやる
とらんざくしょんこーど?わからない問題発生
komatta_man2.png

②S/4HANA側のどれかの役割の人がやる
Basisとアプリ担当で押し付け合い問題発生
kenka_tsukamiai.png

Edge Integration Cellでちょっとは問題が解決の方向に向かうのかS/4HANA側の誰かがブルーオーシャンだ!!って勉強して解決してくれるのか今後に期待してます

各サービスの詳細(記事作成中で出来たところからリンク化していきます)

Cloud Integration
API Management
Open Connector
Event Mesh

参考

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